2022/02/15 のログ
ご案内:「第二教室棟 食堂」に雨見風菜さんが現れました。
■雨見風菜 > 食堂で、風菜と友人の少女が一緒に食事をしている。
「そうだ、──ちゃん。
これ、今年の友チョコね」
そう言って渡すのはチョコレートポップコーン。
行きつけのポップコーン屋で買ったものを小分けしたものだ。
■女子生徒 > 「お、さーんきゅ。
しかし好きだね、ポップコーンダディ」
友人の少女が呟いたのは風菜の行きつけの店の名。
ポップコーン専門店であるその店は、これ以外にも様々な味のポップコーンを売り出している。
「あたしからは、はい」
そう言って風菜に渡したのは市販のチョコレート菓子。
■雨見風菜 > 「ありがとう」
そこイラのスーパーで売られている安価なそれを、嬉しそうに受け取る。
お互い、高価なものを渡されても困るのだ。
友人付き合いにそんな配慮なんていらないのは共通していた。
「そういえば──ちゃん、最近どう?」
■女子生徒 > 「最近?
珍しいね、あんたがそんなこと聞いてくるなんて」
眼前に盛られているミートボールのスパゲティ。
麺をフォークで巻き取り、ミートボールを刺して口に運ぶ。
「まあ、ぼちぼち?
可もなく不可もなく、かなぁ。
相変わらず異能は制御不能だけどね」
■雨見風菜 > 「確かにね。
──ちゃんの名前、未だ書けそうにないし」
口に出すことはできるし、それで彼女の名だと判別はできる。
だが、文字に起こせない。
ありふれた名前のはずだったのに、発現前も含めてどういう文字なのか認識できなくなっている。
それが、彼女の異能だった。
■女子生徒 > 「で、そんなこと聞いてくるあんたは?
異能や魔術の制御は兎も角として、勉強。
医学って難しいんじゃないの?
今季の試験とか特にどうだったのよ」
美味しそうにスパゲティを食べている。
その胸元に付けた紙ナプキンはソースで斑に染まってしまっている。
「そういや、こないだの査察。
何もトラブった話聞かないけど、無事に終わったってことで良いのかな」
■雨見風菜 > 「思った以上に出来てたよ。
異能も魔術も、問題ないといえば問題ないんだけど……
今のところは伸びもしてないかな」
スランプかなー?などとひとりごちて。
しかし、入学するまで全く伸びてなかったしそういうこともあるかと捉えている。
「なんじゃないかな?」
風菜は、運よく査察団と関わっていない。
ニュースも、テレビやネットで見る範囲でしかわからない。
何もなかった、と考えるしか無いだろう。
■女子生徒 > そうこうしているうちに、彼女が食べ終わる。
「なにもないに越したことはないわよね。
戦える人は良いけど、私達は無理だし。
……風菜、色仕掛けは兎も角として無理よね?」
■雨見風菜 > 「無理無理。
眠らせるか魅了するので精一杯」
相変わらず、戦闘能力はないままだ。
それで良いのかも知れない、と思いつつ。
■女子生徒 > 「よかった。
知らないうちに戦えるようになってたらどうしようって思ってたわ。
じゃ、先に行くわね」
風菜の反応に安心して、食器を片付けてその場をあとにするのだった。
■雨見風菜 > 「そんな、一朝一夕でどうにかなるわけないじゃない」
くすり、と苦笑して。
とは言いつつも才能と経験の土台からスタートダッシュが出来ているエアースイムという分野を持っている以上説得力はない。
「さて、私も行かないといけませんね」
風菜も、食器を片付けて食堂をあとにするのだった。
ご案内:「第二教室棟 食堂」から雨見風菜さんが去りました。