2022/04/08 のログ
ご案内:「第二教室棟 食堂」に雨見風菜さんが現れました。
雨見風菜 > 食堂で風菜と友人が食事をしている。
風菜のメニューはミートソーススパゲティだ。
ソースが飛びやすいメニューであるにも関わらず、制服の胸元はシミ一つ無い。
食べる様も清楚だが飛んだソースを収納しているためである。

「ということで、先日トコヨマグロを釣っちゃって」

女子生徒 > 友人の少女のメニューは牛丼だ。
付け合わせのサラダを平らげながら、風菜とおしゃべりしている。

「へえ、トコヨマグロ……
 待って、おかしくない?
 あんたの話だと海岸の桟橋で釣りしてたのよね」

雨見風菜 > スパゲティをきれいに巻き取って口へ運ぶ。
まるで見本のような食べ方だ。

「ええ、そうですね。
 とても引きが強くてびっくりしましたよ」

女子生徒 > 牛丼を一口、口に運んで。

「いやおかしいでしょ。
 なんでそんな近海にマグロが居るのよ。
 打ち上げて死んじゃうでしょ」

何故疑わないのか、と言いたげに風菜を見つめる。

雨見風菜 > 友人のその言葉に、衝撃を受けて。
しかしながら食べ方は淀みなく。

「……確かに。
 いや、でも、間違いなくトコヨマグロなんですよ。
 ほら」

言って、わざわざトコヨマグロを中途半端に出して見せる。

女子生徒 > テーブルの上に置かれてるわけではない、中空から生えてるようなトコヨマグロ。
そんなもの、誰だって見てしまったら引く。
彼女だって例外ではなかった。

「いや出さなくていいでしょ……
 てかあんたの魔術、そんなこともできるとか便利ねぇ」

関係はないが、彼女には魔術の才はない。
魔術の才もなく異能もコントロールできないなんて、と嘆くのは日常茶飯事だ。

「しかし、本当なんでそんなマグロが桟橋から釣れるところに居たんだろ。
 海水浴の時期なら大騒ぎでしょこんなの」

雨見風菜 > 友人の反応を見て、満足気にトコヨマグロをしまい込む。

「便利ですよー。
 まあ、これやってるとあまり離れられないんですけど」

射程距離の関係なのかな、と言いつつ。

「うーん……
 言って、常世島だし何が起きてもおかしくないのでは。
 怪異がトコヨマグロを何らかの目的であんなところに連れてきてたとか」

女子生徒 > 会話しながらも、ふたりとも食は進めている。

「まあ、常世島だしね……
 何が起きてもおかしくないか。
 それこそ私の名前が反ミーム帯びたりしてるし」

現実的にありえないことが起きるのはもうこの島に住んで慣れっこになってしまっている。

雨見風菜 > 風菜が最後のひとくちを口に運ぶ。

「戦争だって起きるし、電車の怪異を受け止める子がいるし。
 何が起きてもおかしくないですよ」

そう言って、水を飲む。

女子生徒 > 友人も、牛丼を食べ終わる。

「……以前も聞いたけどとんでもないわね。
 本当、何が起きてもおかしくないね」

苦々しい顔で納得してしまったのだった。
気を取り直して、風菜が食べ終わってるのを確認して席を立つ。
風菜も続いて席を立ち、そのまま喋りながら食器を返却して食堂をあとにするのだった。

ご案内:「第二教室棟 食堂」から雨見風菜さんが去りました。