2019/02/06 のログ
ご案内:「屋上」にヨキさんが現れました。
ヨキ > 昼下がりの屋上。時折ぽかぽかとした陽気を楽しめる日が増えてきたように思う。

そこここに置かれたベンチのひとつで、うとうとと昼寝をしているヨキの姿がある。
傍らには畳まれた眼鏡と飲み掛けの缶コーヒーが置かれ、膝の上にはアラームをセットしたスマートフォンが置かれている。
試験期間に疲れているのは、何も学生ばかりではない。

「……………………、」

静かな寝息に、肩がゆっくりと上下している。

ヨキ > たまたま周囲に人が少ないこともあって、屋上は何とも静かだ。
コーヒーも眼鏡もスマートフォンも手放して、ヨキにしては無防備ではある。

「……うーん……。……むにゃ、」

小さな寝言が零れる。

ヨキ > やがて、膝の上でスマートフォンが震えて小さく鳴った。

「……む。…………、」

目を開くのは早かったが、まだ何となく眠たげな顔をしている。

「……いかん。夢の中でも周回しておったわ……」

オンラインゲームの話である。
どうやら仕事はもちろんのこと、遊びの方でも手抜かりはないようだ。

ヨキ > 大きな口で、大欠伸をひとつ。
眼鏡を掛け直し、うんと伸びをすると――たちまちすっきりとした顔で、屋上を後にする。

この学び舎で可愛い教え子たちを相手に講義を行うのは、彼にとっては足取りが軽くなるほどの楽しみなのだ。

ご案内:「屋上」からヨキさんが去りました。