2019/02/15 のログ
■人見瞳 > 「ほら言わんこっちゃない。知らないわよあたし。あとはあんたがどうにかなさい」
「私もそろそろ戻らないと。ヘルプが必要になったら駆けつけますから」
あとから来た二人が空き缶を手にベンチから離れる。
二人分のぬくもりが去り、寒さがまた戻ってきて。
「そんな殺生な! これが言いだしっぺの法則………」
「後で教えてくださいね。では、またどこかで」
「しゃんとなさいな、アリス・アンダーソン。あなたせっかく可愛い顔してるんだから。美人が台無しよ?」
私たちが先に立ち去って、アリスと私の二人だけが残される。
「私が見たこと聞いたことはあっちの私にも伝わるんだ。だからひとりいれば十分なんだけど」
「………もしかして、もしかしなくても…怒ってる……?」
おとなしくアリスについていきました。
これが彼女と私の出会い。私たちが知り合った冬の日のこと。
ご案内:「屋上」から人見瞳さんが去りました。
ご案内:「屋上」からアリスさんが去りました。