2019/04/08 のログ
ご案内:「教室」に伊都波 凛霞さんが現れました。
■伊都波 凛霞 >
まだ講義が始まるまで時間もある教室
人がまばら、どころか自分一人しかいない
こんなに早く来てしまったのは、なんとなく寄り道をする気になれなかったから
「──クマ、目立ってないよね…?」
独り、机について、バッグから手鏡を取り出して顔を映す
自分には珍しく、寝不足だった
■伊都波 凛霞 >
いつもより気持ち多めにファンデもしたし、大丈夫…だとは思う
「はぁ」
小さな溜息が漏れて、落ち込むその顔を頬杖え支えた
「(……何で今、あんな夢見るかなぁ)」
普段あまり人には見せない、ぼんやりとした表情で、今朝を思い出す…
■伊都波 凛霞 >
運命、みたいなものを信じるつもりはないけど
たまたま…色んなことが重なって、昔のことを思い出させる
「(…たまたま…? ほんとに?)」
頬杖が深くなり、瞼が僅かに重い
まだ時間があるとはいえ、この後は講義があるのに
──そもそも圧縮睡眠を会得している自分が寝不足なんて、ありえない
じゃあなんで
「……揺らぐなぁ、簡単に」
心なんて、不安定で脆いもの
あの頃に比べて大人になった筈なのに
あの頃のまま何も変われてないものがある
■伊都波 凛霞 >
両腕を枕がわりに、机へと突っ伏すようにして…もう一度溜息を吐いた
「(……もやもやする)」
はっきりと、させるしかないのかもしれない
浮かんだ疑惑や疑念は抜けない棘のように、気になって仕方がない
そのせいで、きっとあんな夢を見たのだと
あの頃だってちゃんと徹底的に調べていれば、見えてきたかもしれない現実と向かい合う
そのために、歳を重ねたのかもしれないし、色んなことを乗り越えてきたのかもしれない
なんて考えるのは都合がよすぎるか、なんて自嘲し、身体を起こす
「悲劇のヒロインじゃあるまいし」
ぱちん、と痕が残らない程度に軽く、自分の頬を両手で張って
気持ちの切り替え、放課後までに、考えを纏めよう───
ご案内:「教室」から伊都波 凛霞さんが去りました。