2020/07/09 のログ
幌川 最中 >  
つかつかつかと歩み寄り。
厳かな表情を浮かべたまま、大真面目に彼女の前に立ち。

――手を伸ばす。そして。

彼女の額に、強めのデコピンをした。

「馬鹿ガキのおっぱいにもお尻にも幌川さんは興味ありません。
 こう、包容力があって柔らかくて守ってあげなきゃいけないような女性の……」

溜息をついてから、謝罪も聞かなかった振りをしながら。
我儘も、自分勝手も。それは自分も同じだ。
同族嫌悪かもしれない。もしくは、自分ならいいという特別扱いかもしれない。

それを嫌うのであれば、自分がやることは一つだけだ。

「華霧ちゃんの身体でしょうが。好きにすりゃいいのさ」

触らせるも触らせないも。
分の悪い博打で賭けることも、自由のはずだ。
常世学園は「そういう」場所で、誰かの自由を尊びながらここまできた。
《地球》の自由も、《異邦人》の自由も。……《落第街》の自由だって、そう。

「風紀委員は、『ごめんなさい』に弱い組織なんだから。
 ……ま、やりたいことがあるんなら、好きにやってきなさいな。
 結局つまんなかったっていうなら、ほら。雀卓空けとくから」

ため息交じりに、やれやれと笑い。

「降参」

両手を挙げてから、華霧にウインクをして。そのまま、屋上の扉に手を掛けた。

園刃 華霧 >  
「ッテー……」

脳天に派手にデコピンが炸裂した
わかっちゃいたが、痛いものは痛い

そういえば、前に額割ったばっかだった
そっちにも響いたっぽい

……思わず涙目になる

「ン、自由にすルさ。
     ・・   
 だカら、コれもアタシの自由。
 は、せーせーシたってトコだ。」

虚勢でもなく本心から
せいせいしたと、思う
気分が軽くなる

「ソーだナ。
 なンだかンだ、中の連中が喧嘩しナがら……
 案外甘ったルーい連中もいたリして、
 『ごめんなさい』で許サれたリする……
 そーンなクソ組織だったナ」

そんなだから、自分みたいなのや
あかねちんみたいなのが紛れ込んだりするのだ
はは、ばっかみてー

「ソんときゃ、たっプりカッパぐかラよろシくな。
 なにシろ、アタシは……
 盗む、奪う、ごまかす……イカサマは、大得意だカんナ。」

けらけらと、笑いながら……

「じゃあな、おっさん。元気でな。
 無茶すんなよ?
 弱っちいんだからさ」

去ろうとする幌川を見送った

幌川 最中 >  
「……どうしようもないくらいに、良い組織だよ」

幌川は、しみじみとした表情でそう言ってから。
ああ、だからこそ。……だからこそ、自分の行いも、『見逃されて』きたのだ。
そして、今だって見逃されている。これも一つの風紀の形なのだろう。
恐らく……『上』からすれば、どれもこれもが手のひらの上だ。

大きすぎて、その手のひらがどこからどこまでかを知ることができないだけ。
「良い」組織である。重すぎると言われている看板を支えているのが『誰』かはわからない。
それでも、支えられるほどの重さの看板に留まっている。これは、実に「良い」。

「バレたら錯和は、お忘れなく」

ひらりと手を振ってから、そのまま階下へと降りていく。
弱っちい。無茶すんな。……「守ってもらう」のは、こんなにも居心地がいい。
それでも、幌川は「何もしない」男ではない。

――誰にも伝えていない、内緒の『部活』の長として。
やらないわけには、今回ばかりは――手を出さないわけには、いかないのだ。

ご案内:「第三教室棟 屋上」から幌川 最中さんが去りました。
園刃 華霧 >  
いうべきこと
伝えるべきこと

そして、言われるべきことは
まずは一旦済んだのだろう

これでこの話は一旦オシマイ
今日のアタシの話もこれでオシマイ
 
「けど……次、だナ……
 ヤレやれ、あっちハもット気が重くなンな……」

また盛大に溜息をついた
そして……

その相手に 連絡をとった

「……やっホ、どッカ時間つくっテくんナい?
 ウん。そー
 ………
 ……
 …
 」

ご案内:「第三教室棟 屋上」から園刃 華霧さんが去りました。
ご案内:「第三教室棟 屋上」に白亜 愛さんが現れました。
ご案内:「第三教室棟 屋上」に阿須賀 冬織さんが現れました。
白亜 愛 > 「……お゛ぇ」

お父さん、お母さん。お空の上で元気ですか。
私は今、体操着で屋上にいます。

更衣室に戻ったら私の荷物空っぽでやんの。

「ははは、ヴッ゛」

空を見上げなきゃやってられないです。あっつい。

阿須賀 冬織 > 公園や図書館、校舎の屋上はお金がかからずに暇をつぶせる場所として、空きコマや授業が早く終わって予定がない時なんかによく行く場所だ。
今日もそうして屋上に暇をつぶしに行く。

「んー、今日は珍しく天気もいいし、昼寝日和だなあ。」

なんて能天気に屋上の扉を開ける。

「ん……お前あの時の……。……どうしたんだよ、そんな空なんて見上げて……。」

扉の先にはこの前出会った少女がいた。あの時のことを思い出して顔が赤くなるが、それよりも彼女の様子がどこかおかしい気がする。

白亜 愛 > 「あー……―――ヒッ!?」

意味もなく呻いて絶望を紛らわしていたら誰か来ていたらしく体をが硬直。

「ぇ、ぇと、その……、ぁ阿須賀さん?」

恐る恐る振り向くと、知り合いの顔があって。

「ぃぃぃいえいえ!特にこれとい、ったモノではアアアアリマセンヨ?ゥへ」

阿須賀 冬織 > 俺が声をかけると彼女は固まり、ゆっくりとこちらを振り向いた。漫画だったらギギギと音が鳴っていそうだ。

「ああ、それで合ってるよ。って、なんだよその言い方。……まあ、ないならいいんだけどよ。」

確認されたので答える。そして、ここまでくると見事と言いたくなるほどに隠せていない返事が返ってくる。
……その言い方で何もないわけねーだろ。最後なんて外人の喋る日本語みたいなってたぞおい。
なんて思いながら突っ込みを入れるが、隠したいことのようなので深く聞きはしない。……頼ってくれていいのに。

「んで、お前も特に何もないってことは暇つぶしか? 今日は珍しくいい天気だしなあ。」

ちょっと露骨かもしれないが話題を変えてみる……。こんな時女子になんてふればいいんだよ。

白亜 愛 > 「そんな感じです。あっついですが」

男子に『制服なくなったんだけど探すの手伝って☆』なんて言えるわけもなく。
話が逸れて有り難い。

「阿須賀さんも空を見上げてみますか?あっついですよ。へへ」

日を浴びるように思いっきり手を広げる。

阿須賀 冬織 > そう言われて、狭い教室で縮こまった体を伸ばすように両手を広げ空を見上げる。

「確かにあちーけど、今の季節だと気持ちいーなこれ。」

彼女の言うように太陽は暑いくらいだが、雨が多くなるこの季節だとそれすらもいい。
……もう少しすれば煩い蝉の声と共に嫌になるのだが。
屋上だからか時折吹く風も心地よい。

「そういや、お前はこの後授業とかあったりすんのか? 俺はないからしばらくここで暇する予定なんだけど。」

しばらくこのままでいられるなと思いながらも、そういえば彼女の方は大丈夫なのかと尋ねる。
体操服を着ているし、下手したら次の授業が体育。遅れるときつい教科№1(当社調べ)だ。

白亜 愛 > 「私も今日は帰るだけですよ」

帰るだけだったんだけど。
まぁいいや。あとで制服屋に発注しよう。

「どーせなら、木陰で寝てしまいましょう」

そう言いながら木陰向かって走っていき、芝生へダイブ。
仰向けで大の字。

「ぁー、こういうのもいいですねぇ。あっついけど。へへ。阿須賀さんはここで何する予定で?」
袖口をぱたぱたさせながら聞いてみる。

阿須賀 冬織 > 「そっか。じゃあ問題ねーな。――おっいいなそれ、って突然走んなよ、俺制服だから動きづらいっつーの。」

彼女の後を追いかける。

「っておい、芝生だからって飛び込むなよ、あぶねーぞ。」

まさかダイブするなんて思っていなかった。いくら芝生だからと言って飛び込むのはいかがなものか。
体操服だからよかったものの、制服なら埃がついて皺もついていろいろと大変なことになる。

……それに、スカートなら見えちまうじゃねーか。

「あっつくてもいいじゃねーか。その方が風が気持ちいーし。
んあ?俺?んー、特に用事とかはないから適当にだらだらするつもりだったんだけど……ちょうど話し相手できたしな。何すっかなー。」

答えながら頭の後ろに手を組んで隣で横になる。多分今顔がほんのり赤いのは暑さのせいである。
実際に何かをしようと来たわけじゃなかったので返事に悩む。まあ、こういったなんでもない時間も案外楽しいもんなのだが。

白亜 愛 > 「へへ。体操着だからい、いんです。多少汚れたところでどってことないですし。
んっー」

日陰は風が気持ちよかった。
腕を上に伸ばし、背中と腰を逸らして伸ばす。

「あ、ではちょっと聞きたいことがありました。
この間一緒にご飯食べたじゃないですか」

ふと思い浮かんだことを口にして。

阿須賀 冬織 > 「んー、まあいいならいいんだけどよ。 ふぁーあ。っと、気持ちいいとつい眠くなるな。」

気持ちよく木陰で寝転んでいるからか、目が少しづつ細くなっていく。次の瞬間までは。

「へっ!? ん、あああ、そっそうだな…………。それで?」

自分にとっての爆弾、サンドイッチ口突っ込み事件に言及されて目が覚める。
一体どのような発言が次に来るのか……恐々としながら続きを促す。

白亜 愛 > 「そう、そう、気が付いたら、た食べかけのサンドイッチ無くなってたんですよ。
図書館に戻って、から気付いたんですが、ベンチの下に落としてたら勿体無かった、なぁと。
私、あああのときどうでした?無意識のうちに食べてました、かね?」

全く覚えてないので、この際聞いちゃえと。
そちらの目をじーっと見て答えを待つ。

阿須賀 冬織 > 「……」

言葉が出ない。風が背中をさする。先ほどまで心地よかったそれは酷く寒く感じられた。

「えーっと、……マジで、覚えて…ねーのか……?……えー、あー、……そっそれは……です……ね……」

どうこたえようか悩む。まさか、相手の方が覚えていないとは……。
(えっ、マジどうすんのこれ。嘘……いうのはあれだよな……。でもこれ本当のこといってもなあ……あー、神様でもなんでもいいから教えてくれよ!)
なんて、うだうだ考えて、言葉が伸びまくる。今であれば怪しい新興宗教でも入信してしまいそうだ。
彼女の視線が突き刺さる。だめだこれは、嘘を言ってよさそうではない。
……ええい、後はどうにでもなれ!(やけくそ)

「おっ、お前が……その……俺の、口の……中、に……つっこん……で……。あ、……その、うまかった……です。」

少し俯きながら答える。言っている側が恥ずかしくなる。
なぜこんなことを説明せねばならんのだ。というかなんで忘れてるんだよマジで。
心臓がバクバクしているし、顔はきっとタコのように真っ赤に茹で上がっているのだろう。まじであっつい。

白亜 愛 > 「なるほど?阿須賀さんに突っ込んだ、と」

なるほどなぁ。

「……なるほど?」

ふと、知人の言葉が浮かび上がる。
『食べられちゃったとか...じゃないかな?
...なんてね』

……。
…………!?こちらの顔も爆発。

「ちょ゛っま、マ゛ッ!!?
一人だけ二重で美味しい思いをしたんですね!?」

ナンデ!?と叫ぶが自業自得である。

阿須賀 冬織 > 「いや、おっ、お前が突っ込んだんだよ!俺どーすりゃよかったんだよ!なに?俺も突っ込めばよかったのか!?」

俺は無実だと主張する。まあこれはわからなくもない。だが過去の俺、考え直せ。流石に最後のそれは、その、色々と……ダメだぞ。
なんて、未来の自分が悶々と頭を抱えるのだろうが、今の自分には知ったことではない。
何か口に出さないと、止まった瞬間に恥ずかしさで死んでしまいそうなのだ。マグロかな?

ああ、なんだか前にもこんなことが……デジャヴって言うんだったか……?

白亜 愛 > 「わかってますよ!いや!!まったくわからない!!!
この、こぉの、こ、この借りは返してもらうんですから!!」

照れ隠しに横からぺしぺし叩く。痛くない。

「ジュース3本で我慢してやりますとも!!顔真っ赤になって!!
ハリー!ハリアーッ!」

自分も真っ赤なのは棚に上げている。

阿須賀 冬織 > 「こっ、ここここれはここが暑いだけだって! んあ、ちょっ叩くな。わかった、わかったから! そんなせかすなって! ってか、おめーも顔あけえじゃないか!」

さっきまで風が気持ちいとか言っておきながら何を言っているのだこいつは。
ぺしぺしと叩かれながらジュースを買うように言われた。

……可愛い女の子との間接キスの代金がジュース三本ってやすいのでは……?」

なんてことを考えているのだ。しかも途中から声に出てるぞお前。
そう言って――本人に声を出している自覚はないが、ジュースを買おうと起き上がる。

「んで、好きなもんと嫌いなもんはなんだよ。」

今顔を合わせるとさらに赤くなること間違いなしなので、財布を鞄から探しながら後ろにいる彼女に声をかける。