2020/08/06 のログ
ご案内:「第三教室棟 保健室」にビシュクさんが現れました。
ビシュク > 外に夏の熱気が降り注ぐ中、冷房の効いた涼やかな保健室で一人、眼鏡をかけた狐人の女教師が足を組み、詩集を口ずさんでいる。

「時は春

日は(あした)

朝は七時(ななとき)

片岡に露みちて

揚雲雀(あげひばり)なのりいで

蝸牛(かたつむり)枝に這ひ

神、そらに知ろしめす。」

味わい深く、その詩を舌に含むかのように、歌い、諳んじ、雲一つ無い、高い、高い夏空を、ゆっくり見上げ、眩しそうに。

ビシュク > 「すべて世は事も無し。

…されど人の営みあればこそ。」

その結びとなった言の葉は、一際感慨深く。目を閉じ、薄っすらと微笑む。

「……いいわねぇ、人の織り成す営み…
この世界にお邪魔した甲斐があるわぁ…」
はふ、と艶めかしい溜息をつき、豊かな胸元に指を宛がう。
恍惚…という表現が似合うが、本人としては純粋に『何か』に感銘を受けているだけであろう。

ビシュク > 「………あら?」

長くすらっとした狐耳を、ぴこんっ。
廊下から此方に向かう足音を感じる。

…この先には教室や特別教室は無いため、必然的に保健室に用事がある生徒か教師…あるいはそれ以外のナニカ、ということになり。

「…教師としてのお仕事の時間かしら、ねー?ふふっ♪」
そして愉しそうに、指先をくるり。詩集を『倉庫』にしまい…来訪者を迎え入れる準備をする狐教師なのだった。

ご案内:「第三教室棟 保健室」からビシュクさんが去りました。