2020/08/14 のログ
■ヨキ > 「ああ、素敵だな。あんまり素敵で、君を帰したくなくなってしまいそうだ。
そうしたらたっぷり休みを取って、目覚ましも掛けずにずうっと眠るんだ」
くすくすと笑う。
己の答えにジャムの手が止まると、彼女に触れていた左手をそっと離す。
「ああ、有難う。それまで精いっぱい、勉強を頑張っておくれ」
他愛ない会話と変わらず、穏やかに微笑む。
拒まず、されど受け入れず、静かに、ただそこで笑っている。
「お散歩? ああ、良いとも。
今日は早めに引き揚げて、ゆっくりたっぷり、君と歩いて過ごそう。
君の“お誘い”を、先延ばしにした代わりにね」
自由になった身体を引き起こし、快諾する。
それから帰り支度を手早く済ませると、夕涼みの時間をジャムと過ごす。
彼女が披露する歌には、ゆったりと心地よさそうに首を揺らしてリズムを取りながら。
人のぬくもりも、甘いお菓子も、人が唄う歌声も。
ヨキの愉しみには、なくてはならないものなのだ。
ご案内:「第三教室棟 屋上」からヨキさんが去りました。
ご案内:「第三教室棟 屋上」からジャムさんが去りました。