2020/09/05 のログ
ご案内:「第三教室棟 ロビー」にアリスさんが現れました。
■アリス >
私、アリス・アンダーソン!
今日は目的があって放課後のロビーに来た!
それは……お化粧をすること。
放課後にお化粧して帰るとかちょっと良くない?
アイノに相談していい感じの初心者用メイク道具もゲット。
さぁて、綺麗になっちゃうぞ。
椅子に座って鏡を錬成した。
■アリス >
携帯デバイスを弄る。
『生質感アイカラーで大人カワイイ目元に』ね……
なるほど。完璧に理解した。
まずは下地を作る。
そしてアイシャドウで目元を………盛るッ!!
あれ?
なんか物足りなくない?
こうかな……? こう? それともこう…?
「ひっ」
気がついたらアイラインが一周していた。
誰このツタンカーメン。
鏡から顔を上げると周囲の人が見てみぬフリをしていた。
■アリス >
いけない、美人どころかミイラとして棺に埋葬されそう。
綺麗になろうと思っていたのに、何故!?
錬成したホットなタオルに化粧落としを含ませて顔を拭った。
大丈夫……焦るな………
まだ時間はある…………
アイシャドウごときに負けてッ!!
女子が務まるかぁーッ!!
さっきはアイシャドウが目の周りを一周したから良くなかった。
今度はこう……眼の質感の…広がりを意識して………
「ひっ」
気がついたらアイシャドウが眉毛の方向に爆発していた。
誰このマリリン・マソリン。
鏡から顔を上げると周囲の人の肩が震えていた。
■アリス >
いけない……このままじゃシンガーソングライターとして爆発的人気を誇ってしまう。
オーケー、落ち着けアリス・アンダーソン…
あなたはできる。やれる。こなせる。
美人に……なるんだ!!
顔を再び拭って化粧を落とし、今度は下地作りから念入りに。
ファンデーションで色白に。
チークを使って頬を健康的に……
「ひっ」
気がついたら真っ白な肌にあちこち色がついたホラーなスマイルが鏡に写っていた。
誰このピエロ。
鏡から顔を上げると周囲の人が笑いを堪えきれずにいた。
■アリス >
い、いけない……溝の下から子供を引っ張り込みそう…
大丈夫。日本の句にもあるじゃない。
『迎へ火や ほのかに映る 薄化粧』ってね。
薄化粧でいこう。
とにかく濃い色の化粧は私に似合わないことがわかった。
おばさん化以前の問題。
専用ブラシでとにかくチークだけでも………
「ひっ」
頬だけ丸く紅がついた。
誰このゆるキャラ。
鏡から顔を上げると周囲の人が目を合わせてくれなかった。
■アリス >
い、いかーん!! 地域に2、3体はこういうゆるキャラいそう!!
落ち着こう……
落ち着いてアリス・アンダーソン………
とりあえず眉毛だけでも盛ってみよう……?
世紀末覇王だこれ!?
ありえない……こんなことが…
このアリス・アンダーソンが追い詰められることがあっていいはずがない……
睫毛を弄ってみたらどう?
漫画のオカマキャラだこれ!!
ダメだ……何をやっても綺麗になる気がしない…!
アリス・アンダーソンッ! お前に人生は重荷!!
■アリス >
顔を拭った。
鏡を見た。
いつも通りの私。
薄いリップを塗って。
これでいっかぁ!
よし、私は何も見なかった!!
私は意気揚々とロビーを後にする。
鏡は消しておきましょう。
さ、アガサとの待ち合わせ場所に行きましょう!!
……アイノ、後でお化粧の仕方教えてね!!
ご案内:「第三教室棟 ロビー」からアリスさんが去りました。
ご案内:「第三教室棟 ロビー」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 >
久し振りに。本当に久し振りに。
校内の風紀委員業務に当たっていた。
……何をすれば良いのだろうか?
「………其処の君。制服のボタンはきちんと閉めなさい。放課後だからって、気が緩んでいては駄目だぞ」
授業も終わり、下校する生徒や部活に赴く生徒達をロビーでぼんやり眺めながら、時折思い出した様に声をかける。
……こんなので良いんだろうか。
「歓楽街で遊ぶのは時間を良く見て下さいね。深夜徘徊は補導案件ですから、控える様にお願いします」
異能も使わず、拳銃を引き抜く事も無く。
牧歌的に、平和に、下校する生徒達に声をかけ続ける。
――退屈だ。
■神代理央 >
己が基本的に得意とするのは所謂鉄火場だ。
鋼鉄の異形を狩り、砲火を振るい、『敵』を壊滅させる。
それが、己が主とする任務であり、上司から与えられている仕事だ。
では、今日の任務は何なのか。放課後だけとはいえ、こんな牧歌的な任務が与えられるのは久し振りだ。
「………注意する事も、早々ある訳で無し…」
まあ、本来此の任務に当たるべき風紀委員が急病で休んでしまったのは仕方がない。
その連絡を受けた時、偶々午後の授業を終えた己の手が空いていたのも仕方がない。
安易に引き受けてしまったのは…どうしようもない。
「…………甘い物が食べたい…」
買い食いは校則違反じゃないしなあ、と思いながら。
人通りの少なくなってきたロビーで、椅子に腰掛けて一休み。
■神代理央 >
椅子に座った儘、下校していく生徒達にぼんやりと見つめる。
年齢も性別も種族もまちまちだが、皆等しく『学生』だ。
友人と楽しく語らい、放課後の予定に花を咲かせ、笑いながら下校していく生徒達。
…いや、己も学生ではあるのだが。勉学に勤しみ、委員会活動に励み、時折部活動に励む、普通の学生。
「……いや、何を考えても仕方ない事だ。何を今更、という話だ」
普通の学生らしい生活、というのは己には中々遠い存在の様に見える。眼前に広がる光景も、まるでテレビを眺めているかのようだ。
ちょっと疲れているかな、と首を回しながら椅子に少しだけ体重を預けた。
ご案内:「第三教室棟 ロビー」に葉山翔一さんが現れました。
■葉山翔一 > 正規の学生になってから本当に今までが嘘なような楽な生活。
何より風紀に怯えなくていいというのは大きなこと。
ゆったりと勉学に励み商売をし、そして友人?客?との語らいとそれなりに充実していたりする。
その日も下校をする生徒を狙い商売をそれなりに繰り返し。
そして次は誰に声をかけるかとロビーを見回すと何やら疲れた感じの生徒を見つけ。
「どうした?何かお疲れか?」
その相手が椅子に体重を預けたタイミングで声をかけていく。
■神代理央 >
投げかけられた声に視線を向ければ、己よりも少し…多少…一回り程背が高い少年の姿。
疲れている、との言葉には、小さく肩を竦めて椅子から立ち上がる。
「いや、皆真面目だから注意する事も無くてな。それはそれで良い事なんだが、張り合いがなくて力が抜けてしまってな」
僅かな苦笑いと共に、何という事はないさと言わんばかりに首を振るだろう。
しかし、立ち上がってみると身長差が露骨だ。ぐぬぬ。
■葉山翔一 > 声をかけつつ近づけばどっかで見たような顔な気がするがきっと気のせいだと流し。
立ち上がれば意外と小さなと失礼な事をつい考えてしまう。
「真面目で注意をしなくていいならそれでよくないか?
一体どういう張り合いを求めてるか知らないが…休める時に休む、気をつける時に抜いとかないといざって時にドジるぞ?」
真面目が不服そうな様子に普段は何をやってるんだと少しだけ肩を竦め。
休める時は休めと言いつつ……バックから激甘珈琲を取り出すと飲めよと差し出す制服を着崩した男である。
■神代理央 >
「分かってはいるんだが、私は普段歓楽街とか、あの辺りのエリアの警邏が主故な。こういう牧歌的な仕事は、何というか…慣れていないんだ」
平和なのは良い事なのだが、と笑いながらも、同時に吐き出すのは小さな溜息。
「…ああ、すまない。有難く頂こう。
私は神代。風紀委員二年生の神代理央だ。宜しくな」
珈琲を受け取りながら、初対面の彼に名を名乗る。
制服を着崩しているのを少し気にした視線を向けるが――今のところ、注意する素振りは無い。
■葉山翔一 > 「あー……あっち方面のな。それなら学園での仕事は暇って感じか?」
歓楽街と聞けば商売中に見た顔だと思い出し頬に汗が一つ流れ。
慣れていないというよりも歓楽街などとは違い平和過ぎで暇なのではないかとつい……。
「気にしなくていいって。それ売れなくてな…。
神代な、俺は葉山。葉山翔一だ。まあ……一年の一学生だな」
風紀と聞くと一瞬だけ警戒をしてしまうが直ぐに笑みを浮かべ。
先輩と聞いても敬語を使う訳でもなく気軽くよろしくなと告げて。
■神代理央 >
「…暇、と言ってしまってはいけないのだろうが。刺激が足りないと思ってしまうのは、きっと悪い事なんだろうがね」
彼の頬に流れる冷や汗の様な何か。
人の感情の機微には疎くとも、そういった事には鋭い――鋭くなってしまった――己は、改めてマジマジと彼の顔を見つめてみるだろうか。
「…葉山。葉山、か。宜しくな。一年生…一年生なのか…」
一年生でこの身長か、と彼を見上げながら内心溜息。
言葉遣いについては、此方も先輩相手に大概な言葉遣いなので気にする様子も咎める事も無いだろう。
■葉山翔一 > 「俺的にいうと我儘な悩みだと思うな。あっちに比べれば刺激はないけどな。
それはそれだけ治安が良くて安全だって事だろ?」
暇と言ったのは自分だが刺激にはついそんな事を言ってしまい。
まじまじと見られると冗談っぽく「そっちの趣味はないぞ」と誤魔化しにかかり。
「1年に見れないか?まあ、夏休み明けの転入って奴だ」
1年の理由を転入という事にしておき。
風紀は硬いという印象はあるが、そうではない知り合いを思い出しつい笑みをこぼして。
■神代理央 >
「実際、風紀委員が暇なのは良い事だからな。忙しいという事は、それだけ学園の治安が乱れているという事でもあるし」
「……私にもそういう趣味は無いぞ。何を胡乱な事を言っている」
ちょっとだけ呆れた様な視線を彼に向けながら。
まあ、名前は聞きだした事だし、一般学生であるなら特に深く詮索する事も無い。
一応、後で風紀委員会のデータベースで調べてみようかな、程度のもの。調べたところで、出て来る情報は『葉山翔一は元二級学生である』くらいだろうが。
「ああ、転入組か。であれば、秋からのイベントを大いに楽しめるな。その分、勉学を疎かにされては困るがね」
笑みを零す彼に不思議そうな視線を向けながら言葉を紡ぐ。
此方は、如何にも風紀委員と言った様な、皺一つない制服をカッチリと着込んだ真面目な姿。
■葉山翔一 > 「風紀の仕事がないのが一番だからな。これからも頑張ってくれって俺は思ってるぞ」
風紀が頑張る分、露店縄張りが平和になるのでそこは良い事。
問題は自分が捕まらないかだけで。
「ならよかったよ。なんかじっと見られるとついな?」
どうやら誤魔化しは成功と呆れた視線を受けて。
告げた名前で検索をかけられたとしても出るのは元二級学生という程度。
違法露店でのやばい商売は検挙歴がないので大丈夫な筈。
「秋のイベント?早速何かある感じなのか。それは楽しみだな。
その辺は大丈夫だな、これでも学はあるんだよ」
金勘定のついでに覚えた事だが授業に付いて行く分には問題なく。
きっちりと制服を着こんでいる真面目な姿にやっぱ風紀はそんなだよなと感心したように見て、少しだけ制服を整える。
■神代理央 >
「応援してくれるのは有難いな。是非、他の風紀委員にも声をかけてやってくれ」
「…ああ、すまない。癖の様なものでな。それに、話す時は人の顔を見なければ失礼だろう?」
小さく笑いながら肩を竦めつつ、彼へ向ける視線の圧は少し下がる。
僅かな疑いは晴れた、と言わんばかりに。
「目玉は学園祭だろうが…まあ、他にも色々ある。各部活や委員会。生徒個人個人で出店や出し物をするらしいから、大盛況だぞ」
尤も、昨年は己も仕事で余り参加出来てはいないのだが。
制服を整えた彼を眺めながら、学園のイベントについて説明を勧めつつ。
「そういえば、葉山は転入組という事は委員会や部活には所属していないのか?」
と、首を傾げるだろう。
■葉山翔一 > 「風紀のお陰で平和に過ごせるんだ。応援ぐらいはするって」
「確かにそうだな、変な風に言って悪かったよ」
本当にいつも助かってますと、お礼のようにもう一つ激甘珈琲を取り出すと進呈し。
今までは顔を見ればいちゃもんを付けてくるようなのが多い場所にいたので、この辺りはそうじゃないよなと安堵して。
「学園祭か……アレは興味あったんだよな。他にもいろいろか…それは楽しみだな。
生徒個人で店を出してもいいのか。それは良い事を聞いたな」
その時は合法的に店を出せると聞けば商売魂が燃えてしまうのは
今までの生活での癖。
直ぐに咳ばらいをして何事もなかったようにイベントの説明を聞いては何度も頷き。
「俺はまだそう言うのに所属する余裕はないんだよな。
今は知り合いを増やして学園に馴染むのが優先ってやつだ」
実のところは所属をすれば露店をやる時間が無くなるからなのだが、それっぽい理由を告げて。
■神代理央 >
「まあ、仕事故な。応援されれば嬉しいが、礼を言われる様な事じゃ無いさ。当然の義務、とでもいうものだ」
最初に受け取った珈琲は、既に飲み干していた。
空になった缶を机に置くと、ありがとうと礼を告げて二本目を受け取ろう。
「ああ。きちんと申請すれば、個人で出しても構わない。
良い事を聞いた、ということは何か出したい出店でもあるのかね?」
咳払いしつつも、興味を持った様な様子の彼に首を傾げてみる。
己も部活動でスイーツ店のオーナーを勤める立場だが、経営についてはノータッチ。赤字になれば金を入れれば良いだろうくらいの大雑把さ。
今のところはその心配も無さそうだが。
「んー、まあ、そうだな。私も入学当初はそんなものだった。
焦る事も無い。ゆっくり考えて、選べばいいさ」
彼の告げる理由に特に疑う様な素振りも無く。
うんうん、と頷いてその言葉を肯定するだろう。
■葉山翔一 > 「それでもだよ。お陰で俺たちは安全に暮らせるんだからな」
実際風紀が見回って居なければ歓楽街はもっと危険な筈。
だからこそあそこに住む者として感謝をしていて。
「申請は風紀に出せばいいのかな?
まあ、そんなところだな。ちょっとゲームで撮り過ぎたぬいぐるみとかをさばきたくてね」
首を傾げる彼に申請先をきいてしまい。
まだ早い話しに食いついたのを誤魔化そうと本当に売るつもりの商品を告げて。
「けどな…多分はいらない気がするな。
どうにもああいうのは苦手なんだ」
もし気に入るのがあれば入るかもしれないが今は本当に予定がなく。
もし気が向くのがあればとしか言えなくて。
■神代理央 >
「…そうか。なら、素直にその礼は受け取っておこう。何だかんだ、感謝される事自体は、悪くない」
受け取った二本目を開けて、くぴくぴと流し込む。
暴力的なまでの糖分と甘さが、己の喉と脳を程良く潤していく。
「んー…風紀では其処まで管轄していたかな。学園に直接申請して貰った方が早いかもしれないが…或いは、生活委員会とかな」
詳しくなくてすまないな、と眉尻を下げながら。
ぬいぐるみを売るという彼の言葉に、ふんふんと頷いているだろうか。
「おや、そうかね。まあ強制するものでもないから何も言わぬが。
風紀委員会は、何時でも人員を募集している。それだけは覚えておいてくれれば有難いな」
隙あらば勧誘。実際、風紀の人手は多ければ多い程良い。
まあ、彼が風紀に入る事は無いのかもしれないが、声をかけておくのは大事。
■葉山翔一 > 「そうしてくれそうしてくれ」
そして渡した缶珈琲を普通に流し込んでいく姿に驚きを隠せず。
唯々甘いだけのそれを流し飲めるだけの甘党なのだろうとは思うがそれでも…。
「学園か生活委員会の方なのか。いや、助かったよ。俺だけだとあちこちに回る羽目になってたしね」
十分助かったからと気を落とさないでくれと少し慌て。
学園ではぬいぐるみ以外は売れないだろうがそれはそれでいいだろうと気楽に考えていて。
「そうしてくれると助かるな。
俺に風紀は一番に合わないと思うぞ?」
寧ろ捕まる側とは言えないので無い無いと首を振り。
勧誘された事には礼を口にして。