2020/10/01 のログ
■日下 葵 > 「いえ、気になったから質問しただけですよ?
聞かれたくないなら詮索はしません」
ただ楽しそうなお話が聞けるなら聞きたいなぁ
なんて言って見せる様は、完全に相手をおちょくる人間のそれだ。
だって、反応がいちいちわかりやすくて虐めやすそうなんだもの。
「見た感じどころか実年齢も未成年ですよ。
まだ18です♪
法律……難しいことは知りませんが、
今のところお咎めがあったことはないですねえ?」
そういうあなたも、大して私と年齢に変わりはなさそうですが、
なんて反撃してみよう。
もう少し揶揄って遊びたい>
■夢莉 >
「はッ、タメかよ。
あ?オレはいーんだよ、働いてるし。」
全然よくないのだが。
「二級学生の生活なんざ面白くもなんともねーだろうよ。
落第街でも歩いてれば腐るほど見えるぜ?
見たきゃそっちに見学でも行くんだな、授業料高くつくかもしんねぇけど。」
落第街にでも行ってみろなんて多分、普通の生徒に冗談でも言うような事でもないんだろうが。
まぁ、普通じゃなさそうだしいいか、と紫煙を吐いた。
「ま…ここ最近は治安また悪くなりやがってるからオススメしねぇけど。
ったく、風紀のアホは何やってんだか…」
ここ最近は物騒な話をよく聞く。
違反組織ディープブルー、有名風紀委員の暴走、ext…
今思うとゾッとする。自分の”娘”を引き取るのが遅かったらと思うと。
ここしばらくは落第街に行きたいと言っても口酸っぱく言っておくか。
あんまりキツく言いたくないけど、あぶねぇ所に行かせたくねぇし。
■日下 葵 > 「おやおや、同い年でしたか。
なら、私も働いているので問題ないですよ」
肺はきれいにしようと思えばいつでもきれいにできますし?
なんて言って見せるが、
こちらの能力を知らなければ冗談の様に聞こえるだろう。
「そうですか?
私はあそこで生活している人たちを見ているとワクワクしますよ?
一生懸命に生きているなぁって。
あー、風紀委員に関してはほら、
最近は前線に出られる人員が少なかったですから」
落第街の治安について言及されると、ちょっとだけバツが悪そうにする。
今まで前線にいた委員が数人入院して、
それにあわせるように違反部活が浮足立っていた。
自分にもっと火力があれば、何て思わなくもないが、
自分の手の届くものしか、管理はできない。
ここまでの様子を見聞きして、
彼には私が風紀委員だとばれてもおかしくはないだろう。>
■夢莉 >
「取り出して洗いでもすんのか?」
肺を綺麗に出来る奴ってなんだよ、と少し顔をしかめながら、冗談で返す。
「…一生懸命ねぇ。
聞こえばいいがそうならざるを得ねえだけじゃねぇか。
殺す犯すのオンパレードで生きて楽しいことなんざ一つもねぇよ。
保障もクソもねえし。あんなトコじゃガキの世話も手につきゃしねぇ。
…ん?なんだお前、ヤケに風紀の肩持つな。
もしかして……」
風紀の言葉にバツの悪そうな顔をする相手を見れば、んん…とその顔を覗き込む。
随分自分の事みたいに受け取るな…
もしや……
相手の方を見て、何かに気が付いたように口を開いた。
「……風紀の知り合いでもいんのか?」
夢莉は頭があまりよくなかった。
■日下 葵 > 「取り出して新しいのを作って入れるんですよ」
顔をしかめる彼を困惑させるように、冗談を重ねる。
いや、何一つ嘘は言っていないのだけれど。
「だからいいんじゃないですか。
私は死にそうになって一生懸命になってる人間の方が好きです」
――だから、よく人を手にかけているのだけれど、
なんて冗談は、さすがに出てこなかった。
「――あっはっは!
風紀委員の知り合いですか。
そうですねえ、たくさんいますよ。知り合いどころか同僚です」
私も風紀委員ですからねえ。
そういってお腹を抱えて笑うと、
燃え尽きた吸い殻をポケット灰皿に放り込む>
■夢莉 >
取り出して…と言う彼女に、?マークを浮かべた顔をする。
完全に「何言ってんだコイツ?」という顔。まぁ、普通の思考。
「実際死にそうになってる奴が聞いたら笑えねぇハナシだな。
オレだったらキレそーだぜ。
もし万が一にオマエみてぇな奴が風紀やって治安ガーなんて言っt……は?」
ぽろっ、と口に咥えてた煙草が落ちた。
ぽろ…っと落ちて…
ちょうど煙草を持とうとした手に、ジュッ……と当たる。
■夢莉 >
「うぉ熱っつ!!!!!」
■日下 葵 > 完全にこちらの話を聞いて怪訝そうな彼に、
いつか今の言葉を理解してもらえる日が来るのかなぁと期待する。
そんな日が来るのだとしたら、
それはきっと私と彼が前線に立つときなのだろうけど、
それは彼が風紀委員か公安じゃないと難しいだろう。
「でしょうね。
でも私は生きようと必死になっている人の方が、
安全な温室にいる人間よりも好きですよ」
だから風紀委員で現場に赴いているわけですし?なんて。
そんな話をしていたら、彼の吸っていた煙草の灰が、彼の手を焦がした。
「大丈夫です?」
なんて。
なるほど、普通の人間なら煙草の火は声が出るくらいには熱いのか。
その様子を興味深そうに観察して>
■夢莉 >
「大丈夫に見えるか…?
冗談だったら笑えねぇー……」
じゅっと少し焼けた手の甲をさすりながら、慌てて地面に落ちた煙草の火を踏んで消火する。
火傷跡になりそうだったらドッペルで消すか……
なんて、異能を無駄使いする事を考えつつ…
「…マジで言ってんの?
オマエ…18だろ?
煙草吸ってんのに?」
信じらんねぇ、という顔で見た。
風紀委員のイメージといえば、眼鏡で、スーツみたいなの着て、一々煩い委員長みたいな…
そんなイメージ。
実際にそんな風紀委員みたことはないが。
落第街で暴れてるのは見てるけど。
■日下 葵 > 「大丈夫そうには見えないですねえ?
一応こんなんでも心配してるんですよ?」
彼の手と、顔。
それぞれを交互に覗き込むようにするが、
その表情は楽しそうなだけで心配しているようには見えない。
「え?マジで言ってますよ?
生まれて18年、煙草を吸い始めて早幾年、
私はそういう人の為に風紀をやってます」
まるで信じられん、そんな表情の彼。
しかしこれは本当だ。どんなに不真面目で歪でも、
究極的な目的は人のためだ。
彼が風紀委員にどんな姿を見るのか、それはわからないが、
私はこんなだった。
「夢莉さんも働いているとのことでしたが、
どこか委員会に?風紀ではなさそうですけど」>
■夢莉 >
「覗き込むんじゃねぇよ…煙草でも吸ってろ」
そんな事を言いながら、火のついてない煙草を二本取り出して一本相手の口に差し込もうとする。
口を塞げば喋れねぇだろ、というように。
「人の醜態を見て笑ってる奴のどーこが心配してるように見えるかってんだ…
うっわ、胡散臭ぇ……信用できねぇって言われんだろ、オマエ。
オレ?…ぁー、バンドとか。ライブとか。あと偶に調べモン」
公安委員、とは言わない。
別にそこまで隠す気もないし、自分の所属してる所はその辺緩いが、それでも大っぴらにするような仕事でもない。
必要があれば明かすが、無ければ極力明かさない。
バンド…というのも、そういう理由での表の顔のようなモノだ。
■日下 葵 > 「えー?いいじゃあないですか。
表情がコロコロ変わるの、見てて面白いんで――ん」
彼の顔を覗き込んでいると、口に煙草を突っ込まれてしまった。
喫煙者の癖、とでもいうのだろうか。
口許に煙草を出されると咥えてしまう。
「わかりやすく心配しているだけが心配しているとは限らないんですよ。
胡散臭い方が、気楽に相談できそうでしょう?」
口に咥えた煙草に、ライターで火をつける。
そのままライターを差し出して「火、いります?」なんて。
「おや、バンドですか。
いいですねえ。音楽は好きですよ」
今度ライブやるとき、呼んでくださいよ。
ちゃんとチケットとドリンク代払って見に行きますから。
なんて。のちに続いた”調べもの”という言葉には、あえて触れなかった>
■夢莉 >
「おちょくられてるみたいで気に入らねぇんだよ」
ライターを出されれば思わずそっちに顔を近づけて火を貰おうとする。
喫煙者の性。
そのまま火をつけられるなら、ぷかーっと煙を吐き出して、相手の言葉にあからさまにイヤそうな顔をした。
「あ?ヤダよ。勝手に探してろ。
何処でやってんのかわかんねーだろうけど。」
そう言えば、煙草を吸って、吐いて……
その香りを味わう。
香辛料と、紅茶の味わい。
それを漫喫し、短くなった煙草の火を消して。
「じゃーな、不良風紀女。
チクったらお前が煙草吸ってんのもチクるから言うんじゃねぇぞ。…あ」
その場を立ち去ろうとして、ふと思い出したように声を漏らす。
…そういえば”あの人”も風紀委員だったっけか。
「…おい、風紀の…ヤマモトエイジって人に言伝。
”今度礼がしたいから時間欲しい”っつっといてくれ。
んじゃ、伝えたからな。」
目の前の風紀委員を名乗る彼女に、そう伝えて。
よ……っと体を屋上の手すりに体を預けて。
そのまま、ひっくり返るようにして…屋上から落ちていった。
ぐしゃりという地面にぶつかる音は、一向に聞こえてはこない。
ご案内:「第三教室棟 屋上」から夢莉さんが去りました。
■日下 葵 > 「まぁ実際、おちょくってるんですけど?」
ライターをに顔を寄せる彼に火を分けると、
こちらも息を吸ってその風味を味わってみる。
普段自分が吸っている煙草よりも、少し茶葉っぽい味。不思議な味だ。
「ええ?いいじゃないですか。
ライブなんて見てもらってなんぼじゃないですか。
んー、チクるなって言われても、
風紀委員会の方では多分もう煙草吸ってることは知ってるでしょうし?」
今更感ありますねえ?なんて。
「ん、山本さんですか?別に言づてなら構いませんけど」
山本英治、同じ風紀委員の同僚で喫煙者。
はて、どういうつながりだろうか。
そんなことを考えていると、手すりとフェンスと超えて彼が空に身を投げた。
おっと?なんて一瞬驚いて建物の下を見るが、そこに彼の死体はなかった。
「なるほど、理屈はわかりませんが夢莉さんも”手練れ”のようですねえ?」
ニコニコと楽しそうに煙草を吹かすと、
一際強く風が吹いて、煙草の煙を散らしてしまった。>
ご案内:「第三教室棟 屋上」から日下 葵さんが去りました。