2020/11/19 のログ
ご案内:「第三教室棟 保健室」に照月奏詩さんが現れました。
■照月奏詩 >
「まぁ、うん……こうなるよな」
昼少し前。ベッドでボーッと過ごしている生徒。体調悪いならしっかりやすんでろ。顔色もひどいし! と言われ保健室に押し込まれることになった。
それもそのはず。貫通こそしなかったものの腹を槍にぶち抜かれ、闇医者で麻酔無しの手術。そしてそのまま学校へゴーである。
本来なら最低でも明日までは休むべきだろうが……ここで休めば変に怪しまれる。虚無=奏詩を隠すためにはむしろ今日登校は絶好の隠れ蓑になるのだ。
なるのだが。
「逆効果だったかなぁ」
結局体力持つわけもなく脱落。こうして昼から保健室で横になっている始末であった。
■照月奏詩 > 頭の中では全力思考中。思考内容はずばり……嘘をどうやってつくか。
風紀委員に喧嘩うって腹ぶち抜かれました! などと言うと言おうものなら間違いなくこのまま風紀委員の病院へ搬送し治り次第お縄である。
では少しだけ事実を捻じ曲げ怪異に腹やられた説。これも無しだ、事情聴取などを受ける可能性もあるしなにより通常病院などまで案内されれば2級学生とバレかねない。
では通常通り体調不良というのはどうか……無理だろうここは専門家も多いしそれこそ魔法とかで治せたり検査できてしまう人物がいくらでもいるわけで。
「……あれ、詰んでね?」
考えれば考えるほどそんな思考になる。いやいや待てと頭をフル回転させていた。
■照月奏詩 >
「……逃げるか?」
たどり着いた答え。体調が戻りましたので授業に戻りますと置手紙置いてさようならする。
それが1番確実に逃げ切る方法ではある。けれどその後保健室の先生相手に追いかけっこになる気がする。そうなると逆に目立ちすぎる。
とそこまで考えたところでバフッと枕に深く頭を落とす。
「もういいや、なるようになれ」
為せば成る。成らなさそうなら無理やり成らせる。
それが1番というかそれしかない。あきらめの極致であった。
■照月奏詩 > 「……いや、それはまずいなうん」
と冷静になって我にかえる。それはやっぱりまずい。
だが結局答えなんて出るわけもなく。はぁと溜息。
「だったらこうするか……金掴ませれば何とかなるか」
私生活に投じるつもりはないが、裏での金ならいくらか手持ちはある。それを使えば証明書くらい作ってもらえるはずだ。
さらさらと手紙を書く。そうして残す内容は。
病院に改めて向かうので早退します。
1番無難な答えであった。
ご案内:「第三教室棟 保健室」から照月奏詩さんが去りました。