2021/01/04 のログ
ご案内:「学園内農場」にアメリアさんが現れました。
アメリア > ドゥン!
農場の一区画で炸裂音が響く。

ドゥン!
音と同時に土が上へと吹き飛ぶ。

ドゥン!
彼女が片手を振る度、地面の下で爆発が起こり、土ぼこりが舞う。

アメリア > 「………」

土ぼこりが舞うのは自分のせいだと、彼女はよく理解している。
が、やはり自分の頭に土が被るのはちょっと嫌だし、口に土が入るのも好きではない。
何度も轟く音の度に、口元を、頭をぱたぱたと振って嫌そうな顔をする。

アメリア > 何度目かの発破が終わり、土ぼこりが収まった頃。
土の様子を見にとことこと駆け寄る。

「ん、この程度なら大丈夫かしら。
えーと次に……」

土を触り、柔らかくなったのを確認するとポーチの中に入っている瓶を取り出す。

アメリア > 瓶に巻いていたラップフィルムを剥がし、薬液の匂いをかぐ。
数日前に作ったが、劣化は起きていない。

(便利なモノね、これ。
保存石を入れとかなくていいなんて)

保存石とちがって、長持ちはしないが。
それでも普通より数倍も持つ。
魔法ではない、しかし錬金術でもない。
科学技術というのは便利なものだ、と思いながら瓶の中の液をじめんへとふりかける。

アメリア > 地面に撒いたのは栄養剤。

先ほどまで地面を爆破していたのは土を柔らかくし、これから植える草を成長させるため。
自分だけの薬草園を作ろうとしているわけだ。

(ここで育ってくれれば定期収集できるし、便利だものね)

アメリア > ポーチから取り出すのは生の薬草たち。
土から抜いて一日経っているが、まだ死んでいる気配はない。
根っこもついてる。

これらを一本ずつ、丁寧に植えていく。

手が土で汚れようと特に気にすることはなく、また制服が汚れても気にしない。
トス、トスとうえていく。

アメリア > ポーチの中の植える分がなくなれば、ふぅ、と一息。

「今日はこのぐらいにしておこうかしら」

アメリア > あとは上から水をまき始める。
日光と栄養、それから水があればとりあえず生える、はず。
自分の知識ではその程度しかない。

「ちゃんと生えてきてね」

濡れた土をぽんぽんとたたたきながら、その場を去る。

ご案内:「学園内農場」からアメリアさんが去りました。