2021/02/17 のログ
ご案内:「第三教室棟 教室」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >  
講義の終了を告げる鐘が鳴り、教師が立ち去っていく。
今日はこれが最後の授業。夕刻という事もあって同じ様にこれが最後の講義である生徒が多いのか、放課後の予定を話し合いながら次々と教室から人が吐き出されていく。

「……ふう。さて、今日は本庁で打ち合わせと…尋問の報告書。
それに移送の警護計画の確認か」

とんとん、と教科書とノートをまとめて鞄にしまい込みながら、此の後の予定を反芻する。
今日は少し遅くなりそうかな、なんてぼんやりと物思いに耽りながら――小さく欠伸を零す。

神代理央 >  
風紀委員として活動し、或る程度単位が認められているとはいえ――学生の本分は勉強だ。
己とて、流石に全ての講義を欠席して委員会活動に励む訳にもいかない。だからこうして、必要最低限の単位と興味がある講義はなるべく出席する様にしていた。
流石に、講義の後に落第街などに赴くのは体力的に厳しいものがあるが――。

「…今は、そうも言っていられぬものな」

捕虜から齎された情報。
落第街での、反抗作戦。
期日まで、そう日数がある訳では無い。此方も、色々と準備を整えなければならないだろう。

だからこそ――こうして、学生らしい事をしている時間というのは案外貴重なものだったりもするのだが。
気付けば誰もいなくなった教室で、ぼんやりと窓の外に視線を向ける。
部活動に励む生徒達がグラウンドを走る姿が、夕焼けに照らされていた。

神代理央 >  
さて、何時までもぼんやりしている訳にもいかない。
仕事は幾らでもある。こうして講義に来られるのも…暫く、ないかもしれない。

「単位は足りている筈だが…なんだかな」

小さく苦笑いを浮かべて――少年は、教室を後にするのだった。

ご案内:「第三教室棟 教室」から神代理央さんが去りました。