2021/03/26 のログ
ご案内:「第三教室棟 保健室」に照月奏詩さんが現れました。
照月奏詩 >  
「おじゃましま……ってまぁいないよな」

 時期的にもいるわけがない。静かな保健室の中に一人の生徒が入ってくる。
 夕方位の時間だがそもそも学校が閉まっている時期。保健室などあまり人も来ないだろう。適当にガサガサと棚を漁っている。

「あったあった」

 中から取り出すのはクーリング用のスプレー。手に巻いたテーピングをほどく。
 そこは赤く少し腫れている。

「少しやりすぎたな……」

 自身の能力は防御系。故に本来ならこんな怪我するわけがない。防御という面に関していえばかなり優秀だという自負がある。
 故に能力を使わないで訓練するということはよくやる。そうでなければ能力に頼り切りになり足元をすくわれるから。
 とやっていた結果この様である。手首を軽くひねってしまったのだ。
 冷やしてテーピング。その上で能力をすれば夜間の見回りなども問題なくできるだろうが……こういう時2級学生というのが響く。
 そうでなければ病院へ行ってさっさと設備で治してしまうのだがそもそも戸籍がない自分では病院で治療というのが受けられない。
 はぁと溜息をはきながらスプレーを患部へと当てる。

照月奏詩 >  
「……ん、よし」

 冷やし終わって少しだけ動かす。本来は厳禁と言える行為だが場合によっては夜に戦闘を行うのだ今更少し動かす程度どうのこうの言えない。
 動かせる事を把握すれば保健室を後にする。

「……明日闇医者行くか」

 とはいえ違和感があるのは変わりなく。だから明日にでも行くかとボヤいて今度こそここを後にした。

ご案内:「第三教室棟 保健室」から照月奏詩さんが去りました。