2021/10/02 のログ
ご案内:「夜の廊下」にマルレーネさんが現れました。
マルレーネ > 暗いわ。

漆黒の闇にツッコミが虚しく空を切る。

マルレーネ > 降って湧いたような幽霊騒ぎ。
まあ、こう見えてそういったものに相対したことも無いわけではない。
いや幽霊って言っても色々いますからね。とにこやかに相談に乗っていたのもつかの間。

『シスターって幽霊を倒す専門職なんでしょ? マジスゲーじゃん!』
『マジで!? ちゃんマルがガッコの幽霊潰してくれんの!?』
『すげー、隣のガッコのやつ潰すとかじゃなくて、幽霊潰すとかマジ半端ねーわ!』

ご学友から衝撃の事実を聞かされ。
異世界シスターの脳内が真っ白になっている間に決まっていく幽霊退治話。

だから私はエクソシストでは無いて。

漆黒の闇にツッコミが虚しく空を切る。5秒ぶり2度目。

マルレーネ > みなさんが怖がるなら、と見回りを引き受けた、というだけだ。
元々夜の見回りは苦としないので嫌というわけでもない。
懐中電灯で教室を照らしながら、のんびりと廊下を歩くシスター。

「まあ………実際は苦手なんですけどねー。」

怖い、という意味ではない。
殴れない相手は苦手なのだ。物理 is Power。

マルレーネ > お守り的なものはいくつかもらったけど、いやいや。
これで幽霊が倒せるなら苦労はしない。

幽霊騒ぎのうちの半分は、生きている人間が活動を察して欲しくないときの色付けに過ぎなかったりするものだ。

「…………だとは、思うんですけどね。」

声をひそめる。人の気配がしたような。
いざとなったらやっつけることも視野に入れねばなるまい。

よし、と拳をしっかりと固めて廊下を歩く。
物騒なシスター。

マルレーネ > 「………誰も、いませんね。」

おかしいな、と首をひねる。鈍っているとは言え、人の気配には敏感なはず。
幽霊? いやいや、まさか。

「……まさか、ですよね。」

ぽそり、とつぶやいて。

ご案内:「夜の廊下」からマルレーネさんが去りました。