2021/10/27 のログ
ご案内:「第三教室棟 教室」に幣美奈穂さんが現れました。
■幣美奈穂 >
修学旅行から昨日帰ってきたというのに、休みなく授業です。
当然です。
常世学園の修学旅行は任意参加、参加している間も普通に授業が行われているのですから。
それに、修学旅行と言っても一泊二日、観光旅行程度なのです。
まだ、長い修学旅行を選んで帰ってきていない生徒もいる中、
いつもどおり1~3限は一般教養、普通の学校の中等部1年生の授業です。
先週と今週、二回の一泊二日の修学旅行をしてきた美奈穂、
その間の授業のノートを貸していただき、せっせと書き写します。
いつになるか判りませんが、実家に戻った時に、普通の学校と同レベルの知識をきちんと学んでおこうと、
一般教養授業は平日の午前4限のうち、3限はできるだけ受けるようにしているのです。
「あれ?、えっちゃんまだ帰ってきてませんの?」
仲のいいお友達は、遠く、欧州に行くプランだそうです。
これは家族と一緒、エルフとして、向こうにあるエルフコミュニティーに行くそうで。
まだ帰ってきていないようです。
たしか、新婚のえっちゃんのお姉様の旦那様はこちらの人間で、一人寂しく留守番だとかいってたような。
クラスメイトと、委員会にはお土産で湖畔のレアチーズケーキを買ってきています。
お昼の時に出せるように、食堂の方で預かって貰っています。
生ものですし。
一限目は国語、得意科目です。
ちょうど先週、温泉旅館への修学旅行の時に授業がありましたが、それぐらい問題ありません。
きちんと、授業が1回ずつしか休みにならないようにも考えて行ったのです。
古典ですが、美奈穂にとってはまだ「ちょっと昔の文章」と言える内容。
うん、実家にある書物の方が何倍も読みにくいのです。
古い奴だと象形文字っぽいのもありますし。
■幣美奈穂 >
1限目が終わりまして、休憩時間。
いざ、書き写そうと思いましたが、なんと大事なノートを貸してくださいますそうです。
きゅんっ、としてしまいます。
「ありがとうございます・・目の下、少し隈できてませんか?
なんかお疲れなのですか?」
心に余裕出来たのか、友人の様子に気が付きます。
少し心配になりましたが、あははっ、と明るい返事。
一緒に行った温泉旅館の修学旅行で、色々と参考になってインスピレーションが湧き、
夜に手が止まらないそうです。
――そんなの何かありましたっけ?
首を傾げさせる美奈穂です。
そう、犠牲になった知り合いの友人さん。
朝起きたら部屋の外で簀巻きになっていた方に何があったか、
お風呂に行き、すぐに寝てしまった美奈穂は知らないのです。
冥福を祈ります。
そんなので、2限の前の休憩時間は、一緒に行った修学旅行の話で盛り上がります。
『はちまるいちの穴はなかったんだよ・・えっちゃん、がっかりするだろうなー』
というのがあり、それってなんですか、と聞く前にチャイムです。
がたがた、席に皆さん戻りまして、次の授業は社会です。
中等部1年生相当ですので、《大変容》で複雑化した世界や制度まではいきません。
国の名前や、そこの浅い紹介です。
ただ、劇的に変わっている制度や仕組み、あるいは常世島との違いなどは、
ちょくちょくと中訳で入ります。
そちらの方に行く事になった場合、覚えておいた方がいい事柄だそうです。
海外ですかー。
美奈穂は自分が外国にいくのが想像できません。
どんなところなのでしょうか?
■幣美奈穂 >
当てられましたが、ペンシルバニアって・・あれですわ!
「ウサギさんファミリーがいるところです!」
えーと、えーとと。困ったのですが、思い当たるのがありました、
そう、たしか、ペンシルバニアファミリー!
・・違いました。
すこしだけ文字がたりない様です。
正解は、吸血鬼さんが大勢いるところでした。
あー、吸血鬼さん。
献血車の後ろにある救血車ですね。
飲んでもいいですよーっていう人に来てくださいねーって呼びかけていますよね。
美奈穂は行ったことありませんけど。
今、何人ぐらいこの島にきてられたかしら?
「ペンがついてないほうがウサギさんなのですね・・」
よく覚えておくことにします。
ついでというので、常世等におけるバンパイア、吸血鬼についても話があり。
そっちは答えられますのに。
きちんと手続きされていれば島人にもなれますし、学生にも先生にもなれます。
異邦人街にあるお城、何回か見たことありますし。
近くまで行ったことはありませんけれど。
そんなので、2限目も終わり。
3限目までの休憩、その間は研究区の玄武湖に行った話をします。
行ったことある方、結構いるのですねー。
美奈穂は初めてでした!
「それで、こう、すっごい赤と黒のリンバーさんが。
通り抜けますと両腕を大きく、こう、こうっ、何度も挙げて。
すごく喜ぶのです」
えいっ、えいっ、と。
そのまねをしているつもりで両腕を上にあげます。
同じような迫力、出てますでしょうか?
■幣美奈穂 >
だけど優勝したのはお爺様でした。
「あと、可愛い雪豹の子供がおられて・・」
チャイムが鳴りました。
がたがた席に戻ります。
次は理科です。苦手側な奴ですが、でもテストはある程度とれております。
途中で、お友達が先生にあてられたのにも気付かず、ノートにせっせと何か描いていて。
先生に教科書の角ではたかれてました。
いたそーです!
さっちゃん、締め切りがって。
あっ!、漫画のなんていうんでしたっけ、下書きみたいなの。
また描いてたんですね!
そう、さっちゃん。《KKP》というあるグループの一員。
そのインスピレーションから描いたマグロ寿司熱血異能バトル漫画でデビューしているのです。
頑張ってますねー。
それでも漫画のなんかを描こうとしたさっちゃん。
先生にフロントからすっぱ抜いて、そのまま下に落とす技でピヨピヨ状態。
腕ごと椅子に縛り付けられました。
そんな一幕はありましたが、無事に理科も終了。
頭がぷしゅーっと熱を持っている感じがします。
「じゃあ、わたくし。次は忍術入門ですから!
お昼、ケーキがありますから、席をお願いしますわ」
急いで荷物を片付けて、立ち上がります。
忍術入門、着替えなくてはいけませんし、演習場の方です。
ちょっと遠いのもありますので、遅刻してもそうは言われませんが、
最初からできるだけ受けたいのです。
■幣美奈穂 >
廊下を走らないようにしながら、急ぎます。
校舎を出ましたら、ぱたぱた出来るだけ急ぐのです。
奥じゃなく近いほうにある場所ですからよかったですが、美奈穂だと全速力でも20分ぐらいかかります。
着替えも入れると15分ほど遅れそうです。
ただ、美奈穂。
精一杯は知ってもちたぱたと遅いですが――その速度でずっと走れるのです。
ですから、長距離走は意外と早いのです。
約4kmを20分ですので、この距離だとまだ判らないかもしれませんが、
フルマラソンを約3.5時間で走破します。ぜんぜん速度が落ちたりせずに。
スイッチが入ればもう少し早くなるのですけれど。
あわわっと慌てながら、更衣室。
そこで用意されている、体験忍者衣装に着替えます。
美奈穂のは桜色にしました。
「もう始まってますでしょうか?」
急いでいけば、今、準備体操中。
しっかり体をほぐしてとのことです。
今日は何を教えてくださるのでしょう?
日頃の修練をいかせたり、それらに組み込めるものだったらいいのですけど。
選択科目なので、下は初等部総統から、上は大学生なのか社会人なのか、それぐらいの方まで幅広いです。
■幣美奈穂 >
ぺたりと柔軟体操。
ふふふー、身体の柔らかさには自信があります!
何回かこの『忍術入門』を受けております。
ある程度、進捗によってはやることを選べさせても貰えるのですが、
美奈穂は特にこれをというのもなく、どういうものか知ろう、そして修練にと思っているので。
忍者先生の提案するままです。
麻飛びは前にしましたし、水蜘蛛は水が冷たくなってきましたから。
今日は手裏剣術となりました。
わたくし、実家の兵法でも習っているやつです!
初めはこの位置・・と。
3mぐらい。
これぐらいなら得意ですよ!
――と言いたいところだったのですが、手裏剣。
静定剣、短刀などを飛ばすのは、重くてできなかったのです。
ちなみに、静定剣の手裏剣には、ちゃぶ台返しがわざとしてあるそうで。
棒手裏剣も、結構結構重く。
ですが、3mならあたります。
それも、全部的の真ん中。
「えいっ!」
と投げる美奈穂、山なりになって、落下して。
先が当たって、地面に落ちる。
うぬぬ~、刺さりません。
まあ、当たるから、と4m距離。
こうなると、もう射程街。当てようと思いっきりすると、変な方向に飛んだりします。
10本中2本が的にあたり、3本が先生に当たりました。
重いのを不満にいい、平型手裏剣に変更です。
威力はともかく、こちらの方が飛びます。
こう、ひららら~ふわりひらぁ~、とすっ、ぱたっ。
という具合。
みんな、目で追いかけれます。
なんか、風に流されかけたり、浮いたりして、4mでも的の真ん中です。
10本全部。
えっへんっ!
忍者先生はなぜ全部当たるか判らない、と言われましたが。
毎日修練しているのです!、とちょっと抗議しました。
■幣美奈穂 >
そのまま5m。
これがいつもの距離です!
さっきよりも滞空時間が長く、そして刺さりもしないですが。
的の真ん中に100発100中。
武芸百般です。
ですが、6m。
ここは、射程外。
命中というか、届いたのが0枚。
ちょっと遠すぎると思います!
この後、実際の威力というので、逆に近づいていくことに。
この結果、1mだと先っぽが刺さって暫く的にあったという結果。
これ以上近いと、普通に手が当たるんじゃない?
というので、実用性は疑問視されました。
美奈穂は抗議するのです!
ちなみに先生は言わなかったけど、責手裏剣とするなら――結構怖い腕前。
責手裏剣とは、毒を刃先に塗って使う方法です。
そんなので、『忍者入門』、出席や評価点を頂いて授業終了。
急いで食堂行かなきゃ!
と、また慌てる美奈穂です。
余談ですが、誰かの修学旅行。
初等部相当では広島など普通でしたが、中等部相当では上の学年は北海道で下の学年は海外だったのに、自分の時だけは長野のファームステイ。
高等部相当では、上の学年は沖縄で、下の学年は北海道のスキーだったのに。自分の時だけは尾瀬と佐渡島という渋いチョイス。お食事だけは大変に美味しかった、と誰もが感想というか印象が『食事』だったのは謎かもしれません。
ご案内:「第三教室棟 教室」から幣美奈穂さんが去りました。