2021/11/06 のログ
ご案内:「屋外運動場」におこんさんが現れました。
おこん > 「よいか!大人になったら運動とかせんのじゃ!
 そう考えると、歩く!走る!これらが大事な運動になってくるんじゃよ。
 特に、このあと…10年、20年後になれば異能によって世の中も変わってくる!
 というわけで、今日はランニングじゃよ。」

なんか先生などが演説する台の上にたち、生徒たちに叫ぶ。
ダルそうな顔をする生徒たちに、何度もうなずいて見せた。

「おぬしらの気持ちはわかる。 でもな、今は動けても動けなくなってくるんじゃよ。
 ワシを見ろ!! 学校では携帯ゲーム機、移動中は通信端末、
 寄り道すればアーケードゲーム、お家に帰れば据え置き機じゃよ!
 そんなワシが走ったらどうなるか、お手本を見せてやる!」
意気軒昂な感じでトラックにつく、クラウチングの構えを取り、颯爽と走り出した。 

おこん > 走って数分、上体が上がり始める。
さらに数分、歩幅が狭くなり、身体がぶれ始める。
そして更に数分、よろよろとトラックの外に出ると、そのまま地面に手をついた。
ぴく、ぴくと身体が震える。

「う”ッえ…グ、ヴェェ! え”う”……うぐ、んぶ…!」
苦悶の声と共に大リバースである。
生徒たちは恐怖に怯えた表情で、苦しむおこんを見ていた。
”大人が急に走ると倒れる”…その事実を初めて目の当たりにしたのである。

嘔吐が収まり、心優しい生徒が持ってきてくれたペットボトルを受け取って
水で口の中を綺麗にする。 ついでに顔を洗ってからタオルで拭った。
「硬め濃いめの海苔ネギ増し、全部出たんじゃよ…。
 よいかおぬしら、決して運動をおろそかにしてはならぬ。
 基礎的なところで構わんのだ。ムキムキになれとは言わぬ。
 もし運動せずに過ごし続けると、いざ運動したらこうじゃ!
 わかったか! こうじゃぞ! わかっておるのか!!」

生徒たちは気迫に押されて何度もうなずいた。
その様子にウム、とうなずいて見せる。

「よし、では各々のペースで構わぬから、トラックを走ってみるんじゃよ。
 まずは5ふんじゃな。 軽快に動くぐらいのテンポで構わぬ…。はじめ!」
号令をかけると生徒たちは一斉にトラックに向かっていく。
その様子を眺めると、地べたに座り込んだ。

おこん > 「はー、きっつ…。 やっぱりハウス系は走る前に食べるもんじゃないんかのう。
 走るから、大+ライスは控えておいたんじゃけどな…。 だめだったのう。」
家系を食べて全力ダッシュすると死ぬ。
至極当たり前すぎる結論をつぶやいて、一人でうなずいた。

「おぬしらー! フォームはきっちり録画してあるからのう!
 次の授業では皆にフォームの改善を体験してもらう!
 短い時間でよりよく運動ができるようになれば最低限の運動もしやすく、
 トレーニングしたいやつはもっとできるということなんじゃよー!」

えいやと元気よく立ち上がり、走っている生徒たちを応援する。
「後で筋力のトレーニングもやるんじゃよ。
 あと3週!終わったやつから上がっていいんじゃよー。」
こうして、生徒たちが頑張って走り終えたのを見送ってから
自分も教室に戻ることにしたのだった。

ご案内:「屋外運動場」からおこんさんが去りました。