2022/02/13 のログ
ご案内:「調理実習室(バレンタイン)」に雪城 氷架さんが現れました。
雪城 氷架 >  
カカオの香ばしい香りと、甘ったるい香り
その混合されたなんとも言えないスウィートなスメルに支配された
学園の調理実習室の、一室

そう、バレンタインデー目前
学園の試験なんかも大事だけど、こういったイベントこそ学生には大事なのである

ろいうわけで

「よし、やるかー」

テーブルの一つ
その前にむんっと腕まくりをする美少女
目の前には荒削りな原料チョコがどっさりである

ご案内:「調理実習室(バレンタイン)」に清水千里さんが現れました。
ご案内:「調理実習室(バレンタイン)」に劉 月玲さんが現れました。
劉 月玲 > 「やるかー!」

おー、と腕を掲げながら口の端を少し汚している。
これからチョコを作るのに市販チョコを食べていた。

清水千里 >  
突然扉が開いて、なにやらどさどさと、大量の材料がワゴンに乗せられて調理実習室に運ばれてくる……

『これここでいいですか』『ずた袋どこに置きましょう?』『牛乳今持ってきます~』

「やあ皆、揃ってるな?」

と、清水千里が現れた。

「バレンタインの贈り物を作るんだろう? どうせなら私も混ぜたまえよ」

雪城 氷架 >  
まずはお湯を沸かして原料チョコを溶かしてゆく
湯煎という作業であり、そこそこ時間もかかる

「ゆぇは誰にチョコあげんの?」

のんびりと溶けるのを待ちながら、何の気なしの会話

劉 月玲 > 「あ、いらっしゃーい。
わちゃわちゃしてるけどおねーさんもきてー!」
突然現れた人にも拒否はしない。
今日はそういう日なのだ。

「んー、たぶん?
いつも血貰ってる人とかいるし、これを機にチョコ味の血とかできないかなーって」
うーん、とレシピ本を見つつ答える。
まずはどれを作るか悩み。

清水千里 >  
「うちの人員は好きに使っていいぞ、お菓子作りというのはわりあい重労働だからな、男手もいたほうがいいだろう……」

 見ると、そこそこ肉付きのいい男たちが苦笑いをして彼女のそばに立っている。

「チョコづくりも仕事の内だからな!」

雪城 氷架 >  
「チョコ味の血とかヤだな…なんかそんな感じの怪談とかなかったっけ…」

ぐるぐるボールの中のチョコと混ぜ溶かしつつ、不穏な会話
多分大昔のチョコレートの都市伝説と知識が混ざってる

ふと視線を向ければワゴンに大量の材料が運ばれてきていた

「…なんかスゴいのが来たな」

女の園に連れてこられた男子達…居心地が悪そうに見えなくもない

劉 月玲 > (それでいいんだ…あの男の人たち)
苦笑いしてるけど否定はしてない男性たちをちらと見つつ。
「うーん……私が作ったってことにして男の人たちにつくってもらおうかな…」
著作権だけ買い取る。

「常世に糖尿病を治す異能の人とかいたら、死にそうになるまでチョコ食べてもらうとかありなんだけどー」
うむ、とうなずいてレシピ本に折り目を付ける。
作るのはガトーショコラに決めた。
「ひょーかは誰に作るの?」

清水千里 >  
「こういうのは気持ちを傾けることが大事なんじゃないのかな」
 と、小玲の言葉に苦笑いして。

「義理チョコも数が多いと、作るのが大変でね……こうやって友人たちに手伝ってもらってるのさ。
 材料もたくさんあるから、足りなければ君たちも好きに使うといいよ」

雪城 氷架 >  
「何気に怖いこと言ってるなあ…」

前からこういうところあった…ような気はするけど
最近急成長して顕著になったようにも感じる
以前は小学生ぐらいの体格だったのに、気づけば自分と大差ないくらいだ
そう、大差ない…多分。追い抜かれてはいない、はず

「ん?私はお父さんと、あとは家族への分くらいかな」

あと自分用
結構な量があるのはそういうことらしい

とりあえず食べやすいし作りやすいトリュフにでもするかー、とチョコを混ぜながら本とにらめっこ

劉 月玲 > 「気持ち……んー……」
ごそごそと鞄を探り、一つハートのシールを取り出すと。
「おいしくなーれ」
市販品のチョコバー的ななにかにシールを張った。
まず一個。
「ところでおねーさんも誰かに作るの?」

「彼氏はー?ひょーか、彼氏の分はー?
『プレゼントはわ・た・し』とかしないのー?」
体にチョコ塗って待つやつー、といいながらチョコ刻み刻み。

雪城 氷架 >  
なんて雑なお気持ちシール
そんなルームメイトを横目で見つつ

「あれ、そういえばこないだ試験会場にいた人じゃん」

こないだぶり、と小さく手を振って挨拶
当たり前と言えば当たり前だけど、学園の生徒だったかと

「彼氏なんていないし、作る気もない。
 …そういうのどこで覚えてくるんだよ…変な本でも読んでんのか?」

そしていかがわしいコトを言ってくる月玲にジト目
…彼氏がいたらやるんだろうか、この子

清水千里 >  
「私は”本命”が16個、義理や友チョコも合わせると数えきれないぐらい作らなくては……
 とりあえずブラウニーから始めましょうか、日持ちしますしね」

 と、氷架さんの方を見て

「ああ、おひさしぶりですね! と言っても、最後に会ってからそう離れていませんけど。
 あれから試験はうまくいきましたか?」

劉 月玲 > 「ひょーか、今度漫画貸そうか?
最近の少女漫画ってすごいよー」
全年齢(判定ガバ)。
そうでなくとも、いろんな年齢の人がいるからきっと知識の仕入れ先が多い。

「16個……。
あ、キープってやつかな!」
うーんすごい数。
一人一個なら16人だから二週間あってもデートしきれない。

雪城 氷架 >  
「いい…健全な少年漫画雑誌読んどく」

どちらかといえば少年漫画のほうが好きな氷架
なんかスゴいみたいなことを聞くとむしろ敬遠しちゃうのだった
少女漫画…なんかコワい

「漫画の読みすぎてであんまりヘンなことするなよー?
 身体にチョコ塗るとかヘンタイのやることじゃん」

そもそもアツくね?と思いつつ、チョコの湯煎を終える
され次はどうするんだったか、本を見よう

さて一方で、本命16個とかいう言葉も聞こえてくる、意味不明である
一夫多妻の逆みたいな国からやってきた人なのだろうか、キープとは一体…
自分がまだまだ品行方正であることを理解できる時間だった

「試験はギリギリ通ったよ。単位もギリギリ、次はもう少し余裕もって挑まないとな」

千里からの質問にはそう答えつつ、小さく肩をすくめていた

清水千里 >  
「ああ、違う、違う。そうじゃないんだ。本命というのは、”私の”本命ということじゃないんだよ。
 なにせ、そういうことにしておいた方が好都合な人が何人かいるからね」

 と、怪訝な顔をする二人に笑みを浮かべて。

「それに何といっても、女の人にチョコをもらって――それも手作りのをだ、もらっていやな男の人というのは、いないからね」

 そして、雪城さんには。

「そうか、それはよかったよ。もっとも、落単になったらこんなところでチョコを作ってはいられなかっただろうが……」

劉 月玲 > 「うーん、体はしないけどー。
指ぐらいなら面白そうだしありかなー?
ほら、指についたチョコを必死に舐めてきたら面白そうー」
ケラケラ笑いながら、チョコを湯戦で溶かしてオーブンを温め始める。
でも溶けてるチョコを用意するのも面倒そうだ。

「あ、お姉さんのじゃないんだ……はっ、著作権買い取りチョコ…!?」
さっき言ったことを実現される?
やはりアリだろうか。著作権買収チョコ。

雪城 氷架 >  
「気持ちを傾けることが大事、ってさっき言ってたような…」

気持ちを16等分しても足りるくらいたくさん注ぐのだろうか
うーん、わからない世界だ
自分にとって都合の良い男子を何人も…というのは氷架にはあんまりわからない感覚だった

「…コッチはコッチで悪女みたいなこと言ってるし…。
 ていうか何、そんなことさせるような相手がいるのか?」

本のページを捲くりつつ、溜息
なんか身体が成長して、小悪魔が悪魔になりつつあるような気がするぞ

劉 月玲 > 「……ひょーかにとか?」
ちょっと悩んでそんな返事。
溶け始めたチョコを少しだけ別のに移して、指ですくって彼女の方へ差し出してみる。

清水千里 >  
「著作権買い取りチョコ……」

 すごい ぱわーわーど だ。

「まあ、たくさん作るから、少し分けてもかまわないけど……
 本命の人には、ちゃんと作ってあげたほうがいいと思うよ?」


「大丈夫、私は本命だと思ってないから! 彼らが勝手に本命だと思っているだけだ! 
 本命っぽく工作してるだけで!」

 と、底抜けの明るい(悪い)笑みを雪城さんに。

雪城 氷架 >  
「噛むぞ」

じっとり眼
なんで少し悩んでそんな台詞が出るのか
この子このままだと悪い女に育たないだろうか…なんかそんないらぬ不安が過る

さて溶けたチョコと生クリームを混ぜつつ、本来なら冷蔵庫で30分ほど冷やすのだが
そこはそれ、異能の力って便利なものである
ボールに両手を添えて、目を閉じて念じれば少しずつボールの中身が冷えていく

「うん、まぁ…なんかそれだとそういう風に思われる相手が可哀想だなって思っちゃうからさ、私」

千里の言葉にはそう返しつつ、小さく息を吐く

ご案内:「調理実習室(バレンタイン)」に桃田舞子さんが現れました。
桃田舞子 >  
「失礼しまーす……」

おずおずと調理実習室に入る。
ああ、戦場だ。明日という日のためにみんな戦っているんだ。

「桃田舞子が参戦しましたー……」

小声で入り込む。
私は女の子のはずだ。よってここにいてもいいはず。

劉 月玲 > 「たくさんチョコをあげればとりあえず相手も喜ぶんじゃないかなーって思うんだー。
あと、相手の血が甘くなってくれたら私は嬉しいし!」
だからたくさん上げるのはどっちにもWinWinなんです。
相手がたくさんのチョコを喜ぶかはわからないけど。

「きゃー!ひょーかに激しく(噛みつき)されちゃうー」
ほんとに噛みつかれたら痛いので退散しつつも、笑いながら指のチョコは自分で舐め取り。
「あ、ひょーかひょーか。
この卵白もついでに冷やしといてー」
そして彼女の異能をついでに使わせてもらおうとする。

劉 月玲 > 「あ、いらっしゃーい!
また戦場にきた女の子が一人!」
参戦しにきた英雄(おとめ)の気配は逃さない。
そちらに目を向け、ぱたぱた手を振る。

雪城 氷架 >  
調理室は既に甘い匂いでいっぱい、たくさんの女子たちがきゃいきゃいしています
そんな一角にいる彼女たちも、まぁそれなりにわちゃわちゃと

「まったく、少しは人目を気にするとか…」

おや、と新しく現れた人影にも視線を向けつつ

「と…卵白くらい冷蔵庫でもすぐ冷えるじゃん」

なんて言いつつもはい貸して、とそちらも異能の力で冷やしていく

清水千里 >  
「君は優しいんだな、氷架。まあ、そんな気に病むことはない。こういうのはな、積み重ねなのさ。
 一度にどれだけ大きいものを贈ったりしても、所詮一度きりのこと。人の記憶には大して残らない。
 ましてや委員会街の高官連中は、こういうものをもらうのに慣れきっている。彼らの覚えをよくするには、こういうイベントを逃しちゃいけない。
 何度も何度も言葉を掛けたり恩を売ったり、贈り物をしていって、そうやってようやく歓心を得られるってわけだよ――まあ、だから『仕事』なんだけどね?」

と、新しい人を見つつ。

「ああ、そこの人。材料は好きに使っていいよ。そこの男連中もね」

雪城 氷架 >  
「んー。別に。私が相手の立場だったら本気の想いには見せかけじゃない本気で応えてほしいよなって思うだけだからさ」

優しいとか、そういうんじゃなく感情的な問題だけ
世の中には色んな人がいるし、そういうことを気にしない人もきっといるだろうくらいはわかっていた
別に気に病んでもないよ、と手を小さく振って

桃田舞子 >  
「失礼しまーす……」
「ざ、材料は普通に自分で用意してますぅ……」

あ、異能で卵白を冷やしている!!
普通、人のいるところで異能を使ってはいけないのに!!
(守ってる人なんて見たことないけど)

しかし、異能アリなら私にも考えがある。
ししょーにも異能を普段使いしろと言われた。

「いきます……!」

異能、『身体加速(アクセラレイター)』!!
包丁でチョコレートを細かく切り刻む。
それも高速で!!
これなら一部工程を最高速で行える!!

劉 月玲 > 「そう言つつも冷やしてくれるひょーかは好きー」
相部屋特権かはしらないけれどなんだかんだ言って助けてくれるのが嬉しい。
残念ながらこちらはお返しできていないが。
かちゃかちゃと卵黄とグラシュー糖をまぜていく。

「おー、あの人はやーい」
あれも異能だろうか。
一人早送りがされてる。
でもあれで指切ったらズダーンていきそうだなってちょっと心配。

雪城 氷架 >  
「まぁこれくらい大して疲れもしないし」

言いつつ、自前のボールの中もいい感じに固まり始めていた
後はコレを整形していかなければならない

──新しく参戦した少女はすごい勢いでチョコを刻みはじめた
すごい、すごい速度だ
…指を切らないか心配だな
そんなことを思いながら

「誰にあげるの?チョコ」

なんとなしに舞子へと質問を投げてみる

部屋内は、大体の女の子は特定の相手に愛を込めてチョコを作っている、はず
自分は違うけど…

清水千里 >  
「本気……本気か」

本気、という言葉をつぶやく。
あの場所に『本気の想い』などあるのだろうか。
本気だと言えば本気となり、冗談と言えば冗談に変わる。
言葉に両面入り混じり、移り気とともに意味が変わり、最後には作文で辻褄を合わせる。
委員会街が”伏魔殿”と言われるゆえんだ。

「おお、すごいな!」

などと、異能を使った調理に笑いながら。

「まあ……私個人としては、それでもたったひとりだけ、わたし自身の想いから本命のチョコを贈ろうと思っているのが一人いるよ」

雪城 氷架 >  
「…そういうのだけを本命チョコって言うんじゃないか?」

苦笑しつつ、千里を一瞥
準本命チョコ、なんてのもあるのだろうか、あんまり聞いたこともないけど

桃田舞子 >  
誰に渡すのと目も覚めるような美しい銀髪ツインの子(氷架)に聞かれて。

「えっと、風紀委員の男の子と、ししょーポジションの人と、同じ交通部の男子と……」

あとは友チョコとして。
まぁ、だいたいそんな感じかな。

「とにかく知り合いに義理チョコくらい作っておこうと思いまして」

あとは刻んだチョコを湯煎しながら。
打ち粉をしたまな板の上でパイ生地を伸ばす。
これは異能なし、慎重にやらなきゃ。

「え、本命チョコ作っている方がいらっしゃる……?」

ダメだ、ガールズパワー(女子力)が違いすぎる!!

清水千里 >  
「強情な子でね」と清水はクリームをかき混ぜながら言う。

「なかなか殻を破ってくれないのさ。
 どこか、達観してるようなところもあってね。
 ――そういう子ほど、見ていると、どこか心配になる。
 危なっかしくて、ほっとけないのさ」

劉 月玲 > チョコチョコと近寄りながら、高速刻み女学生(桃田)へ近寄り。
「おねーさんは本命チョコ作らないの?
こう、ハート形のあからさまなやつとか」
と聞いてみる。

雪城 氷架 >  
「へー…結構みんなたくさん用意するんだな…」

そうか、委員会なんかに入っているとそうなるのかもしれない
舞子の答えを聞いてなるほどと腑に落ちる
氷架自身は部活も…まぁ形だけしているとはいえ一人しかいないし
委員会にも所属していない
男友達もそんなにいるわけでもないので、自然と家族に…という感じになる

「割と本命相手に気合いれてるヤツはいるんじゃないか?」

苦笑する
この一角だけでなくあちこちで甘いオーラと共にチョコ作りに励んでいる女子たちがいっぱいである

桃田舞子 >  
甘い匂い、桃色のツインテの女の子に近寄られて。
本命チョコについて聞かれると悩む。

「……本命チョコって本命の相手がいなかったら作っちゃダメなんじゃないの…?」

なんらかの法律に抵触しそう。と真顔で言って。

「た、たしかに戦場………!!」

気がつけば気合い入れてる人ばかり。
ああ、場違いオフライン。

ヨーグルトの水分をよく切って砂糖を入れて混ぜる。
次によく混ぜた卵を二回に分けて入れる。
ここからはチョコ、薄力粉と順に入れていくが混ぜる時にダマが出ないよう異能を使う。

「身体加速(アクセラレイター)ッ!」

ハンドミキサー並の速度で混ぜていく。

雪城 氷架 >  
「ゆぇだって別に本命いるわけじゃないんだろー?」

自分にも彼氏がどうの、そして舞子にも本命はー、と聞きに行くルームメイトにほんのり苦言
そう、別に彼氏持ちとか、恋する乙女とか、そういうのがいる生徒ばかりでもないのである
……多分

「それとも私らくらいのトシだといないほうがおかしい…?」

冷えかけたチョコを異能で冷やした手で丸めつつ、ぼそり

清水千里 >  
「いない方がおかしいってことはないと思うけどね」

と、清水は苦笑した。

「そういう人は自然に出てくるものだよ。
 それまで自分が孤独だなどと思ったことはなかったはずなのに、
 ほんの些細なきっかけで――握手を交わし、いっしょに酒を飲んで顔を見つめていると
 ――じつは自分が孤独であり、その人と一緒に幸せになれなきゃ、
 人生はむなしいものだと感じるようになるのさ」

劉 月玲 > 「んー、わかんないけど。
好きな人に贈るものなら本命なんじゃないかな?
あ、家族とかは除いてだけど!」
クラスの男の子とかー、女の子とかー?
とりあえず好きな人なら何でもいいような気がする、そんなてきとうなのだ。

「本命はいないけどー。
いーなーいーけーどー!」
今度は氷架の背中めがけてダイヴ。
何とも言えない気持ちをダイヴに載せて。
ちなみにチョコ作りは現在男の人にかき混ぜてもらっている。

雪城 氷架 >  
「そっか。お酒は、まだ飲めないからわかんないけど」

なるほどね、そういうもんらしい
でも運が悪いと一生そういう相手ってできなさそうな気もする
でなきゃ多分、婚活みたいな言葉生まれないんだろうなとも思うし

「わっ……と、と。危ないだろばか零したらどうするんだよ」

背中にダイブしてきた月玲によろめく氷架
もうほとんど身長とか変わらないんだから前までみたいなことはやめてほしい
───ん?背中に?やわらか…うん、気のせいだな。気のせいよ

まったく、と気を取り直して作業再開
小さく丸めたチョコにあとはココアパウダーやらチョコスプレーやら、スノーシュガーパウダーやら、色々振って完成である

桃田舞子 >  
異能OFF。麺棒を上手く使ってパイ生地をそれっぽく形作る。

「まず一緒にお酒を飲むところが想像つかない…」

ああ、未成年。ああ、未経験。
次に型に入れたパイ生地にさっき混ぜたチョコっぽいドロドロを入れて。
オーブンに入れて焼き色がつくまで焼く。

「あとは焼き色が完璧になったら冷やしてチョコレートパイ(バスク風)完成というわけです」

異能ON。

「Belli dura despicio!」

謎の掛け声と共に超高速食器洗い。

劉 月玲 > 「零さないように突進の威力はおさえたもーん」
混ぜる系、型に流す系の作業を男性にやらせておいてこっちは休憩(戯れ)中。
あ、ヘルプさんが焼き始めた。

清水千里 >  
「出会いを大切に」と清水はいう。

「本当の出会いなど、一生に何度あるかわからないものだからね」

慣れた手つきで、メレンゲを混ぜあわせていく。
”本命”へのプレゼントだ。

「混ぜ過ぎると膨らまなくなるが、混ぜ足りないと生地に空気が残りすぎてしまう。――軽すぎても重すぎても、うまくはいかない。難しいところだ」

雪城 氷架 >  
「抑えりゃいいってもんじゃないだろ…なんでそういうところは変わってないんだよまったく。…ところで」
「…いや、なんでもない」

聞こうとして、やめた
月玲の成長に関してはまた今度、じっくりと確かめる必要がありそうだ

「1回もないやつだっているだろうから余計にそうな」

千里の言葉には概ね同意
出会いがあるだけ、きっと愛されてるんだ世界に

──手元のトリュフチョコに彩りを多彩に加えて、完成
チョコ作りの中では簡単で、美味しくて、見栄えもする
あとは箱にいれてラッピングだ。それは焦ることもないので異能できっちり冷やしつつ、片付けられるものは片付けていこう

劉 月玲 > 「??」
なにか聞きたそうにしていた彼女だけど、質問されなきゃ答えようがないので首をかしげ、背中に抱き着いているだけ。

そしてこちらのガトーショコラが焼き上がり。
自分用に焼きあがったのを冷まして食べてみれば
「うん、一応大丈夫かなー」
とりあえず合格点。
うむ、とうなずく。

桃田舞子 >  
「まず本当の出会いとそうでない出会いの違いがわかりません……」

後輩の絶斗くんとの出会いは本当?
あっちゃんやししょーとの出会いは?
わからない。多分、ガールズフォース(女子力)の差だ。

布巾で細かな水分を拭き取る。

「今考えたのですが………」
「桃李成蹊の恋愛版みたいなもので」

「立派なレディーには良い出会いがあるというヤツなのでは……?」

あ、ダメなやつだ!!
これ深く考えたらいかんやつだ!!

清水千里 >  
「そんなに難しく考える必要はないよ。よい縁なんて、後から振り返って初めてわかるものだから」

 と、しかめ面をして考えている桃田さんに。

「要は――今の自分の気持ちに正直になって、あとから後悔しないようにってことさ」

雪城 氷架 >  
「なんとなくでわかるんじゃない?私はないからわかんないけど」

こう、ビビッと来るとか
運命だ、ってわかっちゃうとか
…あるのだろうか、あるかもしれないし、ないかもしれない
本当の出会い…難しい
そして立派なレディーなんて、学生のうちはまだまだ遠いものな気がするなと思った

「お前結局ほとんど自分で作らなかったな…」

なんというか要領の良いヤツ
抱きついていると思えば試食に向かった月玲を見てやれやれと小さな溜息
さて、片付けも大体終わって、仕上げに箱に適当にいれつつラッピング
母親には直接渡すとして、父は…まぁそれなりに忙しいだろうし、多分所員の人に預けることになる
残ったいくつかは、寮の部屋でシェアだ

劉 月玲 > 「ぶー、そんなことないよひょーか。
私も頑張ったもーん。最初のチョコ刻みとかすごいがんばったもーん。
それに、私がやったら美味しく出来ないかもしれないしー」
そういって、いくつか焼かれたガトーショコラを、一つだけ箱に入れてラッピングし、あとはタッパーに入れていく。
お菓子作りには向かない性格なのがよろしくない。
後片付け?ヘルパーがやってくれたよ…。

桃田舞子 >  
「後から後悔………」

後悔先に立たず。
我よく人を愛すれば、人また我を愛す。
落花流水、柳緑花紅、渡る世間に鬼はなし。

「こんがらがってきた……」
「私のインテリジェンスでは難しすぎます」

焼き上がったパイを冷蔵庫に入れて、『余人これに手を付けるべからず:桃田舞子』とラベルを書いてOK。
後は明日に切り分けてラッピングすればよし。

「要領が良い人は大成するよー、私調べ」

桃色のツインテールの子に笑って。

雪城 氷架 >  
「はいはい、頑張った頑張った」

言いつつぶーたれてるルームメイトを撫でてやろう

「さて、後始末も終わったしこんなとこかな…?」

結局家族の分と…部活仲間に1つくらいはやるとしよう
とりわけた箱を簡単にラッピングして、仕舞ってゆく

「(運命の出会いねー…)」

そんなものがあるだろうか、今後も含めて
あるとしたら…きっと逃さないほうがいいんだろうな、なんてことを思いながら
来年は、今日より特別な気持ちでチョコを作ることになったりする可能性も?
まぁ、あるのか、ないのか…

「──そろそろ帰るよ。ゆぇ」

エプロンの紐を後手にほどきつつ、同居人に声をかけて

清水千里 >  
「……うん、ちょうど」

オーブンから焼きあがったマカロン生地をいち枚とって、口に運ぶ。
洋菓子店と遜色のないほどの、焼きムラのない見事な出来栄えだ。

「あとはガナッシュを絞って……」

マカロン生地でクリームをサンドしていく。

「……よし」

出来た。本命のチョコレート・マカロンが。

「貴方は気に入ってくれるかしらね、笹貫君?」

丁寧に包みながら、相手の名を呟く。

劉 月玲 > 「はぁーい、帰ろ帰ろー」
こちらはエプロンをばっと脱いでくるくるーっとまとめ、カバンにギュッ。
大丈夫、後で洗って伸ばすからしわになっても平気平気。

「じゃー、おねーさんたちもあまり遅くならないように気を付けてねー!」
作業終わるのは遅かったのに後片付けは早い。
これが帰宅部の神髄。

桃田舞子 >  
「それじゃ解散ですね」

まだ戦い続ける戦士たちへ。
気持ち早めに楽になった戦士たちより。

「お疲れさまでした」

そう言って後片付けを終えた戦場を後にする。

明日は甘い一日が多くの人々に待っていることを信じて!

雪城 氷架 >  
まだまだまわりの熱量と甘い香りの漂いっぷりは、まぁ日が沈み始めるくらいまでは続くのだろう
自分のチョコは、手軽に作れるもので作業もそれなりに時間がかからなかったけど
大掛かりな…というか、大変な
チョコケーキとかになったらそれこそ一日仕事だ

当然のように話題にあがった本命チョコ
魂を掛けて作業に勤しむ女子たちのいち日はまだまだ長く…

「まったく帰り支度は早いな…待てって、急いで帰っても部屋の鍵あけてないぞ」

手荷物をまとめて、月玲を追いかける
じゃあ、また、と
作業をともにした彼女達に小さく手を振って
本番の明日はそれぞれに巡ってくる、良い一日を願うのも、共にチョコを作った縁あってのこと──

ご案内:「調理実習室(バレンタイン)」から雪城 氷架さんが去りました。
ご案内:「調理実習室(バレンタイン)」から桃田舞子さんが去りました。
ご案内:「調理実習室(バレンタイン)」から劉 月玲さんが去りました。
ご案内:「調理実習室(バレンタイン)」から清水千里さんが去りました。