2022/11/27 のログ
ご案内:「第三教室棟 食堂」にジョン・ドゥさんが現れました。
ジョン・ドゥ >  
「……さて」

 昼飯時を過ぎた食堂は、人気もまばらで、わりと過ごしやすい。
 まあそんな場所で、俺はテーブルにシートを広げて、拳銃を転がしてるわけなんだが。

「押し付けられたからにはなあ」

 武器ってものにあまり、こだわりはないんだが。これを使えって言われてる以上、困った事に俺の愛銃って事になっちまうんだろう。
 だとしたら、少しでも手に馴染ませておかないとな。

「まずはバラさないとな……よし」

 銃のパーツを一つずつ外して、分類して、並べて、さて、こんなもんか。

「組むのも久しぶりだな……とりあえずタイマーをセットして、と」

 さて、最初は何分かかるかな?
 

ジョン・ドゥ >  
「……おいおい」

 まさか十分以上かかるとは。バラすときも思ったが、どんだけ複雑な機構してるんだよコイツ。

「なるほどな……反動制御の核はこれか……電気制御がこれと……」

 組み立てたのを、またバラしながらパーツを確認していく。特別製(スペシャル)な銃だけあって、知らないパーツが多いこと。

「……ふう。バラすのも時間かかってるな。こいつは、ちょっと慣れるまで掛かりそうだ」

 暖房が効いてるせいで少し暑い。BDUを脱いで椅子に掛けて、黒いアンダーシャツ一枚になる。まあ、人も多くないしいいだろ。

「よし、とりあえずは十分を切るのを目標、って事で……」

 また改めて、パーツを一つずつ手入れしながら組み立て始める。こういうのは、とにかく何度もやって馴染ませないとな。
 

ご案内:「第三教室棟 食堂」にフロリスさんが現れました。
フロリス >  
「あーぃ。オジャマシマシタ?……ふぅ」

人もまばらな校内の一室から出てきた少女は室内に向けて軽く頭を下げると建付けがちょっとやば目のドアを苦労して締め一息ついた。

「書類が多すぎるんじゃぁ……」

少し肩が凝ったなぁと荷物を抱えながら肩を少し回して一言。
今日は色々と住民手続きに関係する書類を貰いに来た。2時間ほどの説明を経て受付手続き担当の職員から紙袋いっぱいの資料と書類を受け取るとこんな時間に。これは美味しい物でも食べるしかないしそれが許される時間!と壁掛けの時計で時刻を確認するとまっすぐに食堂に向かう。

「まだ、あいちょる?」

早足気味で食堂に辿り着き、ひょいっと中を覗き込むとピーク時はもう過ぎたのか殆ど人の姿はなかった。それを確認してあんどの一息を零した後、よいしょと紙袋を抱えなおして券売機の元へ。
空腹時はどうしても感情のむらが大きくなるのでこの島でのお約束に従い一日三食をきっちり食べるように心がけている。単純に食べるの楽しいですし。

「今日は何食べよっかなぁ」

まだメニューの半分くらいは読めないけれど、ここの食堂は安い早い種類が多いし美味しいと色々揃っているので学生証を貰ってから度々利用している。今朝は味噌煮込みとんかつ定食とか言うのを食べた。肉は良いぞとお腹の中から声がする美味しさでございました。たぶん毎日あれ食べてれば人類は平和になるんじゃないだろうか。今は売り切れのランプがついておりますが。

「……って殆ど売り切れちょらん?」

流石に昼過ぎ。売り切れのものが多いというか殆どのメニューに赤いランプがついていた。ついてないものも幾つかあるけれど……なんだか脳が危険を察知して警鐘を鳴らしている。

「(激辛マーボーカレーラーメン定食じゃと。げきつらってなんだ。食べ物につけていい名前なのそれは。だめなやつじゃろ)」

等と問答をしてみても売り切れの表示が消える訳でもなし。本日のお昼ご飯は軽い感じのものになりそう。ちょっとがっつり食べたかった気分だったけれどしょうがない。

「べっつにぃ、今日はパンの気分じゃしぃ」

思わず負け惜しみを口にして券売機からはそっと離れる。購買にでも買いに行くかなぁ。でもどこじゃったっけ?誰か教えてくれんかな……と辺りを見渡してみると少し離れたところで何やら組み立てているヒトが一人。

ジョン・ドゥ >  
「……よし、三分切った!」

 何回繰り返したか覚えてないが、ようやく手に馴染んできた。機構も把握できたし、まあ悪くない結果だろう。

「あー……さすがに集中しすぎたか……ん?」

 背伸びして、眉間を揉むと、こっちの様子を見てる女が一人。……またいい女だなあ。この学園、平均レベル高すぎるんじゃないか?

「おー、どうした、なんか用か?」

 なにを見てるのかわからんが、とりあえず手を振って声を掛けてみよう。
 

フロリス >  
椅子に斑柄のアウターをかけ、座ったまま何度か同じ工程を繰り返す男。
彼をじっとみていると何やら変なものをばらして組み立ててを繰り返している様子。
反復の度に精度が上がっていく様は見てて楽しいので好きだ。この島はなんというか、そういう職人が多い気がする。組み立てられるそれが何に使うものかはわからないけれどたぶんいざというときに何か、命とかを守るようなものかもしれない。手早くする必要がある道具といえば真っ先に思い付くのはそんなもの。

「練習しちょったん邪魔してしもたねぇ」

しばらく見ているとひと段落ついたのかふぅ、と一息ついた男がこちらに気が付き、フレンドリーに声をかけてくれた。どうやら話しかけてもいいタイミングみたいなのでそうとなれば遠慮せず近づいていく事にする。

「よっしょ……なんか楽しそうなことしよるね?」

重たい荷物を横の椅子に置いたあと、自分は男と対面の椅子を逆さ向きにして座りにこにこしながら言葉を続けながら改めてしっかり見る。人族の男性で20歳くらい?筋肉質で随分鍛えてる。力つよそう。

「うちはフロリスいうんよ。よろしゅうね。
 おにーさんは?」

ジョン・ドゥ >  
 ……お、訛りがあるな。角に羽、見た目からしても異邦人か。うん、美人には変わりないからよし。

「練習……いや、まあ練習か?うんまあ、練習かもしれないな」

 実際にこれが何に役立つかと言われると、何とも言えない。手慰み、半分遊びみたいなもんだしな。

「ジョン・ドゥ、一年だ。よろしくなフロリス」

 そう言いながら、対面のとてもお育ちの良いお嬢さんにご挨拶だ。それと、興味がありそうだったから、銃も差し出してみようか。

「楽しいかどうかは人によるだろうな。俺は好きだが。……見てみるか?」

 そう言って、銃身を持って、銃把の方を差し出してみる。弾は込めていないし、壊れるもんでもなし、いくら触ってもらっても大丈夫だろう。

「フロリスはこんな時間にどうしたんだ?重そうな荷物だし。昼飯にはもう遅いだろ?」

 そう言いながら、何の荷物かと首を伸ばして(比喩だぞ?比喩にならないヤツもこの島には居そうだが)覗いてみる。
 

フロリス >  
「ん、よろしゅうねー!
 がんばっちょるんじゃね。お疲れ様ぁ」

差し出された工具のようなものを受け取りつつ手を振ってよろしくよろしく。
がっしりとした手はごつごつと硬い。うん、これは色々と頑張っている手ですね。
とりあえずまじまじとそれを見つめる。その手に握られていた筒状の何かには可動部と握りがある。
これは……この中から何か出てくるのかな?と覗き込んでみたり。どこか薬品っぽい匂いもする気がする。
くるくると回しながらそれを暫く見学しているけれど、

「そうなん!先生に呼ばれて書類を受け取りに来たんじゃけど、ぶち遅うなってしもうて。もうお腹ペコペコ」

身振り手振りで資料を受け取り、横の椅子に資料を置くところまでボディランゲージで再現。
暫くの生活費とか住む場所の保障とか、そういうのを受けるためにはやっぱり手続きが必要なので、身よりもない異邦人はそれはそれは大量の書類を書かされる。この紙袋に入っているのもこれから部屋に帰って書かないといけない書類に教科書にetcetc......。

「女子の細腕にゃぁこりゃ流石にえらいよね。
 角があると力持ちっちゅうお約束でもあるそ?」

だいぶ重量のあるそれは今後使うものですが……
出来れば部屋に直接届けてほしかったななんて思ったり思わなかったり。
何故かちからもちだと思われがちですが全然そんな事ないのでちょっとなんというか……
ありていにいうと多分そういう逸話でもあるんだろうけどしんどいっす!

ジョン・ドゥ >  
「おお、はは、頑張ってるってほどでもないさ。……きれいな手だな」

 女らしく柔らかな手だ。しばらく触っていたくなる。こっちの冬で荒れないといいな。

「くく……ああ、なるほど。居住の許可に入学手続きな。そりゃあまあ、そうもなるか。あー、と……食べるか?」

 身振り手振りの再現に、つい面白くなって笑っちまった。元気でいいな、こいつ。
 BDUのポケットに入れっぱなしだった、総菜パン。でかいビーフコロッケがみっちりと挟まった大きな総菜パンをテーブルの上で滑らせてフロリスの方に。

「まあ確かにイメージとしてはあるかもな。ヒト種族じゃなければ力持ち、みたいな先入観。そうだな……持って帰るの手伝ってやろうか?」

 流石に女子の細腕でもって帰るのは疲れるだろう。それに、書類の書き方を教えるとか言って、あわよくば上がり込めるかもしれないしな?
 下心?そりゃああるだろう。でも誠意もちゃんとありますよ?
 

フロリス >  
「あはー、ありがとう。
 そういわれるとなんか照れてしまうね」

やだはずかしい。と頬を手で仰ぎながら笑う。
手を褒められるのは少し誇らしい気がする。何でだっけ?まあいいか褒められるのはなんだって嬉しいし。とはいえ……

「行政のお仕事じゃけ仕方がないんじゃけど、文字を書くんにも慣れちょらんとちとした書類だけでも大変よね。」

今のままだとボロボロになってしまいそう。と少し遠い目になる。
喋り言葉はまだいい。というか普通に喋ったらある程度翻訳されてるっぽい。少し変な響きらしいけど。書く方にしてもペンの持ち方とかそういった基本的な事は覚えているつもり。
けれどこちらの文字はまだ練習中。というか漢字と平仮名とカタカナの三種類があってそれが混ざるわ濁るわってどういうことなの。ちょっと楽しい!!

「良いん?ありがとう!たすかるー!
 イタダキマース」

魔法のように現れた総菜パン。しかも食べた事がない奴が出現したことに喜んで思わず笑みが強くなる。前食べた”ヤキソバパン”も大変美味しかった。ましてや今は空腹中。これはさぞかし美味しいでしょう。という訳で満面の笑みを浮かべながら遠慮なく大きく頬張って瞬く間に半分ほどが口の中に消えた。

「ほひひ……もふもふふふ!(ごっくん)
 先入観かー。それなら仕方ないのぉ。
 ……ってええん?うちまで結構遠いいけぇ結構歩くよ?」

疑問符を浮かべながら首を傾げた。
そりゃこれ持って歩くの大変だなぁと思ってたし助かりますけれど女子寮までは結構な距離がありますわよお兄さん?
気さくにそういう提案してくれるなんて親切なヒトだなぁと思うし嬉しいけど結構大変なので大丈夫かなぁと。