2020/07/20 のログ
ご案内:「体育館」に劉 月玲さんが現れました。
劉 月玲 > タム、タム、とボールが床に叩きつけられる音が響く。
その元凶は彼女。

その小柄に比べれば、ちょっと大きめのボール――バスケットボールを持ちながらドリブルをしている。
しかしなぜか服は体操服ではなく、制服のまま。
誰もいないゆえに問題はないが。

劉 月玲 > 初心者ではない、しかし目を見張るほど上手というわけでもない、ある程度慣れた人間のドリブル。
仮想敵などはないのだろう。
ただコート内をまっすぐ走って、ゴール近くまでくればジャンプ。
片手は添えるだけでぽい、っとゴールへ投げて。

劉 月玲 > がこん、と音を立ててボールが跳ねる。
ゴールに入ることはなくボールを拒絶し、床へと叩きつけられた。

「……むぅっ」

なかなか入らない。
こうやって気分転換にバスケをしているが、入らないのだ。

劉 月玲 > テストは終わった。
さぁ遊ぼう。
何して遊ぼう?
街に行くのも良いし、海に行くのもアリだ。
いやそれなら水着を買わないといけないし、それなら服も買いたい。
どうしようどうしよう。

結論
・とりあえずボールを叩こう。

劉 月玲 > タムタムタムタム。

床を叩くボールの音。
おかしい、自分はせっかく終わったテストの息抜きをしたいはずなのに、なぜボールをたむたむしているのか。

ご案内:「体育館」に天月九郎さんが現れました。
天月九郎 > 自由だ、テストが終わったからには自由だ。
今俺を縛るものは何もない。
ちょっと叫びながら走り回りたい気分だ。
だが学内でそれをやるのはちょっとヤバイ、だからテストが終わりだれも居ない体育館に飛び込む事にした。

「テスト!終わった!」
ドアを開けると同時にダッシュしてジャンプ、両腕を広げながら床に着地してずさぁ!と滑り……。
なんか、女の子が居た。

「……君もテスト明けの開放感的な?」
目の前で膝のグリップで停止。
気まずい思いをありったけの笑顔に込めて、やあ、と片手を上げて。

劉 月玲 > 「んぅ?」

タムタムしていたボールを手に持ち、声がした方を見る。
やぁ、と片手をあげている男子を見ながら数秒して。

「へいっ、パス!」

ぽいっとバスケットボールを彼へと投げる。

天月九郎 > 「よし来た!」

その場のノリで生きる14歳男子ならばこのくらいのネタ振りに応えられなくてはやっていけない。
ボールをキャッチすると同時にキュッと靴裏が床とこすれあう音を立てながらドリブルを開始。
ダムダムと音を立てながらエア敵チームをフェイントを折り混ぜ抜き去り、ドン!と床を蹴る音を残しジャンプ。
リングに届きそうなほど飛び上がり左手は添えるだけ……ザムっとボールとネットが擦れる音を残しリングを通過する。

「ヘーイ」

とりあえずハイタッチいっとく?と両手の平をむけて。

劉 月玲 > 「へーい!」

勿論ハイタッチ。
とてて、とこちらから近寄って、パン、と手を叩くだろう。

「ナイスシュート!
もしかして結構バスケ得意?」

私、何回かやったけど入らなかった―。
とかいいながら馴れ馴れしい態度。

天月九郎 > 手をぱしーんと合わせてイェーとパリった感じの声を上げる。
若干テンションがおかしいのはさっきの羞恥心がまだ若干残っているせい。
ほんのり頬の血色を良くしながら勢いで乗りきろうと。

「いや、体育の授業でやるくらいかな?
 コツは漫画で覚えた。そっちは?バスケ好きなの?」

宿った異能のおかげで身体能力は高く、とりあえずフィジカルで基本的な事は何とかなる。
まあ本気で打ち込んでるやつの技術には翻弄される程度なのだが。
テスト終わりいきなりバスケットボールを叩いてる彼女は好きなのかな?と疑問を投げ返す。
気安いノリのおかげでこちらも話しやすく友達に対するような態度で。

劉 月玲 > 「全然!!」

満面の笑みで否定する。
好きか嫌いかといわれたら全力で嫌い。
得意か苦手化で言われたらまぁ得意。
でも疲れるからだいっきらい。

「なんかねー、テスト終わったからなにしよっかなーって思ってたら
いつの間にかボールをもってバスケしてた!」

ほんとは服とかなんだとか、色々やることはあるはずなのにね。
落ちているボールを拾い、何度かドリブルをして、もう一度彼にパスする。

天月九郎 > 「じゃあなんでやってたの!?」

テストのフラストレーションをボールにぶつけるバスケット少女とかそういうのじゃなかったの!?と驚愕の表情をむける。
あんなノリノリでパスしてきたのに。

「なるほど……そういう勢い100%の行動嫌いじゃないぜ?
 まあ俺も今日までのストレスが爆発してちょっと走りまわろうかなって来たんだけどさ」

なんとなく親近感、飛んで来たボールを受け止め、脚の間を通す無駄にかっこつけたドリブルを挟んで。

「あ、俺天月九郎」
自己紹介に合わせてダムッとワンバン入れてパスを返して。

劉 月玲 > おー、小さく拍手。
そういう変な技術は持っていないために、純粋に拍手。
パスを受け取ったら普通にドリブルをしつつ。

「私は劉 月玲。
でもシャオリンって呼んでくれればいいよー」

そういいながら、ドリブルを止めて大きくジャンプ――からの、背中の羽を羽ばたかせながらゴールまで飛んでダンクシュート。

「いぇーい、ゴール~♪」

とてて、と走って彼に近寄り、再度ハイタッチ。

天月九郎 > 男子三人集まれば余計な事をおっぱじめる。
体育の授業でボールを持てばだいたい隅っこの方でこういった技を練習し始めるのだ。
褒められれば悪い気はせず得意げで。

「シャオリン?ああ、小さい的な……」

確か中国語かな?と自分の記憶をひっくり返してあだ名の意味を噛み砕。

「おお……すげぇ!その羽根飛べるんだ!」

高く飛びあがる姿をキラキラした瞳で見上げ、スカートじゃん!と風を切る勢いで首を振りセーフ。
さりげなく、主観的にはさりげなく視線を戻してもっかいへーいとハイタッチ。

劉 月玲 > どうやらツッコミもなくハイタッチしてもらえたことにご機嫌で。
ふふん、とない胸を自慢げにしつつ

「この羽ねー、なんか飛べるの!
少し前に生えて、ちょっと力を入れれば飛べるの」

これに関してもなんとなく。
実際に披露するように、パタパタと羽を動かしてふわりと浮かび、上から彼を見下ろす。

スカートであることを忘れているのもあるが、見られても恥ずかしくはないので特に気にしていない。

天月九郎 > 「なんかってすっげぇアバウトだな!
 っていうか生えたの最近なんだ……」

まあ自分も後天的に生えたタイプだが物理で生えてきたのは初めて見た。
空を自由に飛べるのはかなり羨ましい、人類の夢という奴じゃないだろうか。
視線を上にあげにくい……けど意識してると思われるのもそれはそれで恥ずかしい。
進退窮まったというやつじゃないだろうか。

「そんな小さな羽根で飛べるもんなんだな
 子悪魔系ってやつ?」
子悪魔系ってこういうやつだっけ?と内心疑問符を浮かべ。
風船でも掴むような感覚で手をとってぐいぐいと軽く引いてみて。

劉 月玲 > 「そうそう、最近!」

ほんの数か月だかそこら。
それで飛べるのも良くわからないが。

「小悪魔系?
ん~、どうだろ。
吸血鬼?とかはよく言われるけど」

彼の手を取って、引っ張られればふわりと近寄る。
飛ぶ、というよりは無重力状態に近いのかもしれない。

天月九郎 > 「そういう事もあるんだな……
 あーなるほど吸血鬼、そう言われて見ればそれっぽいかも
 吸うの?」

別に怖いとかそういうのではなく純粋な疑問として小首をかしげ。
ふわふわとした感覚が面白く、手を取ったままくるくると回りはじめる。
遠心力で引っ張られふわふわとした感覚が楽しく、おお……と小さく声を上げ。

劉 月玲 > 「――」

吸うの?という問いかけには、ニコリ、と笑みだけで答える。

「吸われるとどうなると思う?
吸われるのは怖い?」

そうやって、逆に問うてみる。
ちらり、と鋭い牙を見せつつ。

天月九郎 > あ、吸うんだ……とその笑みで大体察した。
そっか吸血鬼って本当に居るんだ……とどっちかというと感心という感情だったが。

「ん~そうだなあ……吸われて俺も吸血鬼になって、太陽に弱くなるとか三度の食事が血になるとかなら怖いかな。
 ただそれでシャオリンが怖くなるかっていうと別問題だから俺のは吸わないでね?ってお願いする
 ならないなら、そうだな、血が足りない時は言えよ?ってとこかな」

考えて見る、今でも医学的には半分ほど人間やめてる感じらしいが完全に辞めてしまうのはちょっと怖い。
でもだからといって目の前の少女に対する感情は変わらないと握った手はそのままで。

劉 月玲 > ぱちくりと驚いた顔をしてから
むぅ、と今度は残念そうな顔。

「もうちょっと怖がってもいいと思うんだけどなー。
大の大人だってちょっとビビるんだよ?
特に、夜にぐわーってやってやると」

そう言いながら、彼の手を離す。

「あ、あと勘違いしないでほしいんだけど吸っても吸血鬼になったりはしないから。
血は吸うけど、なったりしないから」

天月九郎 > 「夜にぐわーっとやられたら吸血鬼じゃなくてもビビるんじゃないかなあ…
 俺もたぶん後ろからいきなりやられたら驚いてぶん投げるかもしんない」

それはもう血を吸うとか吸わないとか以前の驚きだろうと。
手が離されればついさっきまで腕にかかっていた重みが抜けて軽くたたらを踏んで。

「あ、そなんだ。んじゃまあ後は吸う時ってやっぱ痛い?くらいしか怖くはないかな。
 いや注射的なアレが怖いわけじゃなくてな?」

そこはちょっと誤解していただきたくないとちょっと見栄をはって。

劉 月玲 > 「……ちなみに。
お兄ちゃん以外のお兄ちゃんたちはみんな『痛い』って泣いたりしてたけど」

むふ、とちょっと脅す。
ばさばさ羽を動かしながらふわり、ふわりと彼の周りを飛びつつ。

「お兄ちゃんは~、痛いって泣くかなぁ?
首筋にかぷってしてちゅーってするだけなんだけど、痛いって泣いちゃうかなー?」

煽る。煽る。

天月九郎 > 「え、泣くほど?
 そこってほら血を吸う時に痛くないとかそういうやつないの?」

自分が読んだ漫画とかだとむしろ気持ちいいとか退廃的な感じだったのに、と地割と冷や汗が浮かぶ。

煽る、めっちゃ煽ってくる。
やっぱこいつ子悪魔じゃね?と冷や汗が浮かぶ。
一度怖くないとか言った以上はここで引いたらかっこ悪い、男の子にとってかっこ悪いは致命傷である。

「馬鹿言うな、ちょっと牙が食い込むだけだろ?
 それで泣くとかちょっと意味わかんないですね。なんなら一杯やっとく?」

微妙に虚勢で口調が乱れるが言った以上は引っ込めない。
万能輸血タイプのO型を味わうがいいと強気に出る。
ちなみに古代の遺産の力で身体が変質しているので血も普通の人間より高エネルギー、大変燃費がよろしいかと思われる。

劉 月玲 > 「わかんなぁーい。
お医者さんはなんか難しいこといってたけど、今までみんな痛いーとかいってたし」

そりゃ自分はやる側だから。
一応そんなことは伝えつつも。

「へぇー。
じゃあじゃあ、もし痛いって言わなかったら何か奢ってあげようか?
たい焼きとかでいい?」

すとん、と地面に降り立ち、下から彼の顔を覗き込むようにしながら言う。

天月九郎 > 「現実って意外と容赦ないなあ……
 っていうか医者の人はその辺ちゃんとわかってんだ。凄いな医者…」

まあ常世で医者するなら異能の事にも詳しくないとやってられないのだろうが
吸血鬼の診断もやってのけるとは流石インテリエリートと感心してしまう。

「へぇ、なにそれ献血のお礼的な?今の時期たい焼きは暑いし……カキ氷とかアイスとか冷たいものでも食いに行こうぜ?」

一度意地を張った以上は最後まで張り通さなければいけない。
もう勝ったも同然といった余裕ぶった表情でワイシャツのボタンを外して首筋を晒す。
ほんのり緊張で汗が浮いているが夏のせいだろう。

劉 月玲 > 「そーそー、献血のお礼♪
血抜いた後だと冷たいのはつらいかなって思ったけど、お兄ちゃんがそれでも大丈夫ならいいよ?」

余裕ぶった表情の彼を笑う。
さて、ほんとに痛くないのであれば今後はちょくちょく血を飲ませてもらうことも出来るだろうか。
彼の首に腕を絡め、首に顔を近づける。

汗の匂いを感じながら、噛みつく場所に狙いをつけてから先に首を一舐め。
ほら消毒しとかないと、みたいな感じ。

「それじゃ、いただきまーす♪」

そして、そんな言葉と一緒に首筋をカプリ。

天月九郎 > 「ジュースよりか豪華だよなあ、まあ値段は普通のにしとくから。
 ……え、体温冷え込むくらい吸われるの俺?」

そういえば服作用の有無や痛みの話しはしたけど、量の話はしてなかった。
大丈夫か?さすがにあのちっこい身体で1リットルは行かないだろ。
あっちょっといい匂いする……と反射的に身体に腕を回して支え、こういった経験値は0のためぶわっと体温が一気に上がり血流が良くなる。

首筋に舌が触れればビクンっと正直なくらいに身体が跳ね。

「っつ……」
歯が突き立った瞬間ビクンと身体が跳ねる。
痛みというかこれ唇も当たってるのでは?とか呼吸がとか頭の中はぐるぐると思考が渦を巻き頭をくらくらと揺らす。
心臓の位置に存在する魔力の塊が身体の治癒能力を促進させ、痛みは薄れさせ。
肉体的には平気だが血と一緒に魔力まで吸われていく感覚が。
膝が震えそうになるが前線平気ですけど?とぎゅっと歯をくい縛り笑みを浮かべて見せ……抱きとめた腕にぎゅっと力がこもり我慢してますよとバラしてしまう。

劉 月玲 > あむあむと首筋を唇で甘噛みしつつ、牙がささったところから血が溢れ出るのを吸ったり舐めたりして飲み込んでいく。
味は良好。
そういえば血液型を聞き忘れていたが、この味はどうやらO型。
少々異物――例えるなら調味料というか、副菜というか。
お肉に塩とか胡椒とか、あるいはポテトとか玉ねぎとか。
そんな感じの、他の人には感じられない味を感じつつ、ちぅちぅと吸う。
量としてはそれほど多くない。献血をちょっと行った程度だ。

「――ぷはっ。
ごちそうさまお兄ちゃん。
……なぁんか、ずいぶん必死に背中に抱き着いてるけど。
そんなに痛かった?」

天月九郎 > 牙が刺さったところがめっちゃ痛い、どうも自分の身体が痛覚を遮断しようと頑張っているが噛み付くという行為が魔術を阻害しているらしく上手くいっていない。
血を吸われていくという生命の危機を本能的に感じる行為に舐めたり飲み込んだりと快感を刺激する行為が入り混じり感覚が混濁して頭がクラクラとする。
実際的な量は大した事なくてもなにやらごっそりと持ってかれた気がしてしまう。

「いや……別に?血を吸われるのが初めてなんでちょっとくすぐったかっただけさ
 これくらい大した事ないし……
 っていうか歳下に奢られるってなんか居心地悪いし普通に一緒に食いに行かない?」

意地を張るなら最後まで、指摘されて慌てて腕を離し、なんでもないですよ?といったポーズを貫く。
とはいえ痛かったのは事実、誤魔化しきったつもりではあるが負けを負けてないと言い張る居心地の悪さからそっと賭けの内容を取り下げようと。

劉 月玲 > 「ふぅん……?」

じーっと数秒彼の顔を見るが、真意を測りかねる。
まぁ、別段追及することでも無し。
こちらも腕を離して唇に残った血を舐め取る。

「まっ、いいや。
それじゃアイスクリーム食べに行こー!
私ねー、サーティーンワーンのアイス食べたいなー。
あそこ高いけど美味しいんだよねー」

ほらほら急げ、と言いたげに彼の腕を引っ張る。

賭けに負けたっぽい彼にはちょっとだけ、アイスを奢ってもらおうと内心思ってる。

ご案内:「体育館」から劉 月玲さんが去りました。