2020/07/21 のログ
■天月九郎 > じーっと見つめられば一瞬気圧されてしまうがすぐにどやっと笑みを返し強がって。
血を舐め取る舌の動きが妙に艶かしく映り、首に残る傷跡がジンと痺れた気がする。
自分の身体に宿る異能の力が血を止め傷口を塞ごうと治癒力を促進しているがそのせいで感覚は鋭敏に。
そこに残る体温や舌の残滓がくっきり感じられ、良くない、これは良くないな!と心の動揺を飲み込み、でも記憶に刻んどこ……と内心ぽつりとこぼして。
「ああ、あそこ店内女の子多くて入りにくいからちょうどいいな……
重ねるか、三つくらい」
引っ張られるまま歩き出し、体育館を後にする。
その日、年下の女の子にお願いされたら財布の紐はゆるゆるになってしまうと学習できたとだけ記しておこう。
ご案内:「体育館」から天月九郎さんが去りました。
ご案内:「派遣家政婦部部室」にナナセさんが現れました。
ご案内:「派遣家政婦部部室」に神代理央さんが現れました。
■ナナセ > 「いらっしゃいませご主人様、どうぞこちらへ」
ドアを開ければ貴人が用いるような個室をモチーフにしており、ズラりと見目麗しいメイドが並んでいる。
■神代理央 > 「出迎え御苦労。テスターとはいえ、頼まれたからには真面目に行うつもりだ。甘い評価を付けるつもりなど無い故、精々励め」
扉を開き、さも此の部屋の主であると言わんばかりの態度で自然に入室する少年。
今日は風紀委員の制服では無い。上質なダブルテーラードの上着を纏い、如何にも【御金持】と言う様な装いで、此の部室を訪れていた。
「………しかし、家政婦部のテスターとはな。こういうのは、父上じゃなくて大概御爺様のお節介だろうが…」
少しだけ溜息をつきながら、さて、とメイド達の行動を注視する。
"主人役"である己から何かしら促す様な事はしない。これは、評価試験を兼ねているようなものなのだから。
■ナナセ > 「今日は宜しくお願いします、ご主人様、この場を取り仕切るメイド長役をさせて頂いているナナセと申します」
綺麗なカーテシー、周りのメイドらも続いて
■神代理央 > 「ナナセ、か。ああ、宜しく頼む。今回はお前達を含めたメイド達のテスターと聞いているが…」
と、居並ぶメイド達に視線を向けた後、再度ナナセへとその視線は戻り。
「…最初の挨拶は。主へ示す礼儀は良しとしよう。流石に、其処で躓かれては困るからな」
ふむ、とその仕草に一定の満足を示しながら、脱いだ上着を当然かの様に近くにいたメイドへ手渡そうとするだろう。
■ナナセ > 「宜しくお願いします、ご主人様」
す、と上着を受け取るメイド、ささ、と道を開けて、君をキラキラした目で見つめている。
恐らくは専属侍女がいない話を聞いているメイド達だろう、だが仕事は丁寧かつ迅速で
■神代理央 > 「…しかし、先ず一つ。メイドがそう物欲しげな目を向けるものではない。下賜を求める様な瞳は、浅ましく見える故な。主からの褒美を、自ら求める様なメイドにはなりたくなかろう?」
己に向けられる視線には、穏やかではあるが幾分咎める様な口調にて。
とはいえ、きちんと仕事はこなしているので、それ以上強く言う事は無い。
「さて、お茶でも出してくれるのかね?それとも、何か持成す催し物でも?」
此方も事前情報がそれほどある訳ではない。
どの様に彼女達が己にメイドの在り方を見せるのか、と問い掛ける様な視線をメイド長役のナナセに向けるだろうか。
■ナナセ > 「不手際を失礼します」こら、と諌めるように目を向けて
「しかしご主人様、この子らは主人待ちでして、優良株であるご主人様を意識してしまうのは些かながら」
苦笑しながら、いい含まれた台詞を
「では紅茶を、紅華、リンディ」
さ、と紅茶を用意し、砂糖も常より多めに用意、茶菓子も並べられ、完全なもてなし姿勢が出来上がった
■ナナセ > 妖艶な美女、清楚な美人、幼げな少女など、さまざまな人種、年齢を取り揃えた華束、専属侍女ぐらい揃えよというプレッシャーであろう
■神代理央 > 「特段強くは責めぬさ。まあ、私が優良株であるかどうかは保証出来かねるがね」
と、小さく苦笑いしながらメイドの一人に案内されて席に着く。
用意された菓子や紅茶には、ほう、と感嘆の溜息。
「本家に居た頃と茶菓子の用意は遜色ない。部活動としてのレベルとしては十二分に高い水準にあるだろう。
――私は大の甘党でな。砂糖が多く用意されている事も、個人的には評価に値する」
「…ああ、そこの。リンディとか言ったか。砂糖は取り敢えず5杯で良い」
と、紅茶係のメイドに指示を出しながら、賞賛の言葉を彼女達に送るだろう。
「……とはいえ、私一人には些か過剰な数のメイドが揃っている様にも見えるな。多ければ良い奉仕が行えるというものでは無いぞ?」
何となく、与えられているプレッシャーに辟易しながらも。
ちょっとジト目で周囲を見回した後、取り纏め役のナナセに声をかける。
■ナナセ > 「すいません、私も話はしたのですが、この子達が」
やれやれとため息をついて
「すいません、わたしも主人待ちでして、後は上からの指示で」
取り敢えず苦笑いをしながら、完璧な茶会の用意が出来上がり
■神代理央 > 「…おや、お前も主人待ちなのか。メイド長役を務める程の実力があるならば、とうに内定していると思っていたが……」
と、ナナセを一瞥した後、もう一度周囲のメイド達に視線を向ける。
先程の言葉の意味を、もう一度考える。
「…よもや、此の場に居るメイド全て。仕えるべき主人を探しているとでも言うのかね?」
そんなまさかな、と嫌な予感を振り払いつつ。
紅茶のカップにゆっくりと口をつける。あ、美味しい。
■ナナセ > 「どうも鍛えすぎたらしくて、参りましたね」
いわば見受け金が高いらしく。
「慧眼ですねご主人様、その通りですよ」
くすくすと笑い、視線がザクザクと刺さるようなアレコレを感じるだろう
■神代理央 > 「…お前達の美貌や能力なら引く手あまただろうに。とはいえ、身請け金を下げればブランドイメージの低下にも繋がりかねないか。
安売り出来ぬ身分、とは辛いものだな?」
呆れた様な溜息を吐き出した後、小さく浮かべる苦笑い。
「しかし、護衛程度ならまだしもメイドとなるとな。私も想い人と共に暮らしている身故、余計な誤解を生む様な事は出来かねるのでね」
彼女と同棲しているのに美人なメイドを家に連れ込む。
控えめにいっても褒められた行為ではない。いや、実家の方針としては正しいし、メイドを雇う程度の事で何を気にしているのかと御爺様から叱責が飛んできそうだが。
■ナナセ > 「まあ、私は付帯条件もあるので」
苦笑いしながら
「まあ付き合いたてならば、仕方ないでしょうね?、まあそれならば、彼女、沙羅様から籠絡させていただたきたく」
やれやれとまあ、ため息をつきながら
「サーシャ、すずり、お土産を」
沙羅ちゃんと理央さんへのお土産を持たせて
■神代理央 > 「……篭絡とはまた物騒だな。とはいえ、それが叶ったならば、そうだな。幾人かは、面倒を見てやっても良いぞ」
中々に豪気な事だ、と小さく笑いながら席を立ちお土産を受け取る。
「土産付とは気が利いているじゃないか。中身は、此処の菓子かね?」
メイドの一人に上着を着せられながら、興味津々といった様子で受け取った土産を眺めているだろう。
■ナナセ > 「籠絡というか、まあ、仲良くさせていただきたく、ですね、そうすれば、平和ですから」
苦笑しながら、私は参加しませんが、と念押しして
「本土から取り寄せたリライヴクリエーフからのお菓子でございます」
本土の有名店である、わざわざと取り寄せてきたのだ、本気である。
■神代理央 > 「そうしてくれ。彼女にもきっと、多くの友人が必要なのだろうから」
想い人に同性の友人が増えてくれる分には歓迎である。異性でもまあ、うん。
歓迎はしないが、推奨はする。
「ほう、良い手土産だ。此度の奉仕、結果の報告を楽しみにしておくと良い。お前達の熱意もある程度は伝わった。まあ、機会があれば、雇ってやらぬこともないさ」
土産の中身に感心した様に吐息を零し、クスクスと小さく笑みを浮かべる。
仕えるべき主人を待つ、というのは中々辛いものだろう。ならばせめて、今回の評価位は高くつけてやろうかと。
どうしても行く当てのない者がいれば――まあ、検討くらいはしてやっても良いかも知れない。
そんな資産家故の贅沢な思考に耽りながら。
彼はメイド達に見送られて部室を後にするのだろう。
後日、彼女達に届けられたテスターからの評価は、ほぼ満点に近いものだったのだとか。
■ナナセ > 「ほんと、私を楽してお腹いっぱい食べさせてくれる主人はいませんかねー」
テストが終わり、テスターが帰った後
ご案内:「派遣家政婦部部室」からナナセさんが去りました。
ご案内:「派遣家政婦部部室」から神代理央さんが去りました。