2019/02/13 のログ
ご案内:「図書館」にレンタロウさんが現れました。
■レンタロウ > 「ふむ…」
こうして興味の沸いた本を読む時間を取るというのも久しぶりな気がする、などと思いながら机の上に置いた本のページを一枚めくる。
此方に居付いてから中々な月日が経ち、漸く一通り自分のことは自分でなんとかできるようになった、と思い耽る。
「そろそろ…アレやもしれんな。
新しいことを…学ぶべき時期、なのかもしれんな…」
ページに書かれた文字の羅列に目を滑らせながら、そんなことを呟いた。
持った能力の研鑽と記憶を辿るのも大事だが、新しい刺激を受けるというのも大事だと。
■レンタロウ > 「…どうせならば、全く触れたことのない分野に触れた方が良い刺激になるのだろうか。」
周りに人が居ないせいか、独りの呟きは小さいながらも良く響く。
軍帽を本の隣に置いて、机に頬杖をつきながらどうしたものだろうかと文字を流し読みする。
「とはいえ、全く興味の惹かれない分野を学んでも仕方あるまいて…」
我儘だとは思うが、時間を使って学ぶ以上は少なからず興味を持って臨みたい。
相談窓口に行ってみるべきか、と思いながらページをまた一枚めくる。
■レンタロウ > 「単位制だからな。個人個人の裁量で選べはするはず。
………シラバス、だったな。あれをもう一度読んでみるか」
少し名前を思い出せるか微妙なラインだったけれど、何とか思い出せた。
あれに色々と書いてあったはずだし、来たばかりの時は何度も読み返した。
自室に戻ったら、もう一度読んでみるかと思ったが
「…古い、かもしれないな。」
来てばかりの時と比べると変化があるかもしれない。
やはり新しいものを貰うべきかと思い至る。
ご案内:「図書館」に上総 掠二さんが現れました。
■上総 掠二 > 「盗み聞きのような形になってしまい、すまないが」
ちら、と通りかかった彼の独り言を盗み聞いてしまった男が、
申し訳なさそうに目を伏せながら、新年度の年数が表紙に書かれたシラバスを差し出す。
「それと、もしよかったら同席させてもらっても構わないだろうか。
どうにも、人がいるところのほうが自分は作業が進むんだ。君さえよければ、なのだが」
分厚いバインダーと筆記用具を片手に、彼の向かいの席の椅子を引く。
■レンタロウ > 一度誰も居ないと認識していたせいか、人の気配に全く注意を払っていなかった。
声をかけられると、ページを摘まもうとした指がびくりと跳ねる。
「ぬぉ…っ!?
あ、あぁ、うむ。構わぬとも。…これは?」
乗せていた掌から頬を離して相手を目で確認する。
向かい側の椅子を引いている男性に了承の返事を返しながら、差し出された紙へと視線を移した。
■上総 掠二 > 「君がご所望とみていたシラバス。
どの授業をとるか、とらぬか、といったものなのだが……少しなら相談にも乗れる、と思う。
ああ、いや。もし君が必要であるのならば、の話なんだ」
あくまでお節介だ、と口籠りながら、彼の対面に腰を据える。
膝をテーブルにぶつけてガタガタと言わせながら、小声ですまない、と呟く。
差し出したそれは、今年度に彼の受講したいくつかの講義のシラバスだ。
「機関工学、物理学、それからこっちは電気工学の講義の授業計画でね。
来年は教員の手伝いをすることになっているんだが、この講義はいかんせん人気がなくて。
こうやって地道に人を集めたりしているんだが、どうだろうか」
軽く笑って。異能や魔術のあるこの学校では、あまりこういった座学に人気がないことを伝えて。
もしよかったら、選択肢の一つにでもしてほしい、と言う。
■レンタロウ > 「ほう…なるほど。
確かに情報は多くあった方が良いからな。
うむ、では有難く相談させてもらいたい。」
どうやら男性が差し出してくれた紙は明日貰おうと思っていたシラバスらしい。
そして、どうやら男性は自分の悩みに近い考え事の相談に乗ってくれるらしい。
ならばと、対面に腰を据えた男性に向き直るように姿勢を正し、両腕を前で組んで話に耳を傾ける。
「機関工学、物理学、それに電気工学。
うむ、どれも聞いたこともない学問だな。
ふーむ?これらを学ぶと、詰まる所何が出来るようになる、というのはあるのか?
すまんな、どうにも初めて聞く学問なのでな。」
シラバスを一枚ずつ手に取っては授業内容等を読む最中に聞いてみる。
これらを学んだ先に、何があるのか?と。
どちらかと言うと、意欲に関係する部分だが大事な要素だ。
■上総 掠二 > 「ああ、あくまで俺の興味のあるものしかここにはない。
だから、君の興味とは外れているかもしれないことは先に伝えておく」
自分も分厚いファイルを開いて、レポート用紙を広げ始める。
ときたま彼へと視線の先を彷徨わせながら、仏頂面で丁寧に説明をし始める。
「君の出はどこだろうか。この世界の物理法則の通じる地か。それとも門の向こう側か。
簡単に言うのであれば、そこにあるストーブがどうやって熱を生み出しているのか。
ここの電球がどうやって光を照らしているのか、というような。
異能や魔術ではない、この世界の仕組みを学ぶのが先程挙げた幾つかの講義だ」
とびきり甘ったるいコーヒー飲料のペットボトルをテーブルの上に置いて、最後には視線は彼だけを捉えて離さない。
そして、やや苦笑交じりに目を伏せる。
「異能や魔術で終わらせればいい、と言われてしまえばそれまでの学問なんだが。
それでもどうにもこうやって、俺みたいに好き好むやつもいる」
■レンタロウ > 「…詰まる所、これらは貴殿のオススメというわけだな?
良いとも。他人に勧められるというのは、それの魅力を知っていることに他ならない。
俺はそう考える。」
男性の言葉にそれで良いと口元に笑みを浮かべて返事をする。
そして、広げられる用紙に視線を巡らせてから、また男性の方を見て。
「俺の出身か。少なくともこの世界ではない。
すまんな、思わせぶりな、というわけではなく…此処に来るまでの記憶が俺には無い。
まぁ、それはそれで良いとしてだな。」
自分の出身については、そう答えるしかない。
今はその話は良いだろうと話を戻して。
「異能や魔術ではない、この世界の仕組み…か。
なるほど、そういうものだと漠然とした理解しかしてなかった部分が、
それらを学べば仕組みから理解できると…言いたいわけだな?」