2019/05/21 のログ
ご案内:「図書館」に天月九郎さんが現れました。
■天月九郎 > 天月九郎という少年はここに来る前はごく平凡な少年だった。
異能や魔術が目覚めた世界でもそれに全く縁のない人間というのは居る。
魔力は持たず異能の力も持たなかったせいで、あるいはおかげでそれらはテレビやネットの向こう側で見れる非日常の物。
幼い頃に異能者に救われた経験こそあれどやはり身近なものとしては認識していなかった。
ゆえに……そっち方面の知識はさっぱりであった
「んん……?いや、どういう事だこれ……」
図書館の一角で眉根を寄せてにらみつける本のタイトルは「魔術概論基礎」
魔術のまの字も知らない人間に基礎を教えるための教本であるが、さっぱりと理解できない。
■天月九郎 > 入学の時に異能の調査をしてもらった……というかノリノリで調べられ協力の謝礼まで貰ってしまったがそれはさておいて。
その結果アルカナの力とタロットモチーフの能力ではあるが、魔術世界における占術とは全く違うという。
源流は同じかも知れないがアルカナが暗示する運命を自分に付与して戦うというのは専門家に言わせれば一緒にするなとレバーブローからショートアッパーのコンボをくらいかねない代物だとか。
とはいえ原始的な魔術に近い特性は持っているので学んでおけば制御の役に立つだろう、と言われ魔術の講義を取ってみたが。
それまでこっちの世界に触れていなかったせいもあってさっぱり理解できない。
大事な事なので二度言った。
■天月九郎 > あるページでは術式を整然と組めとあり、あるページでは想起を大事にしろとある。
系統によって大事なものが変わるのだろう事は文脈から読み取れるが、じゃあ自分の系統はどういうものなのか…というとオンリーワンすぎて答えが出てこない。
それを見出すのが魔術の世界なのだろうが素人に無茶をおっしゃるといった具合で。
考えすぎてお腹が痛くなってきたのでしばし休憩とレストルームへと撤退していくのだった。
ご案内:「図書館」から天月九郎さんが去りました。