2020/06/23 のログ
マルベリア >  
「……うーん」

白雪姫、プリンセスと言われて考える様な仕草を作り、小さく唸る。
少なくとも自分が想像する形はそれとは不釣り合いであるせいもあって。

「どちらも趣味じゃありませんね。
焼け付くような口付けには、多少興味がありますけれど」

優雅に笑みを浮かたまま、
そんな冗談を代わりに返して、ひらりと手を振った。


「いえ、その予定などはまったくありませんよ」

当然といえば当然の反応に、困った様に笑みが浮かんだ。


「興味は無いとは言いませんけれど、
この本を見つけた事は偶然でしかありませんから」

キッド > 「ソイツは残念だ。御伽噺のような綺麗な話は、アンタの趣味じゃないらしい。」

白い煙がゆったりと口から漏れる。
成るべく相手にはかからないように
上向きに静かに吐き出した。

「フ、その本といい、アンタも随分とイイ趣味してるようだな。
 口づけ所か、心に焼き印されるかもしれねぇってのにな。」

冗談には冗談で返す。
というよりも、口の軽い男だ。
吐き出す言葉はどれも冗談交じりで
文字通り煙のようにふわふわしていた。

「偶然、ねぇ。運命って奴を信じるなら、案外アンタに合う趣味なのかもな?」

「……おっと、本気にするなよ?アンタみたいなお姫様にゃぁ、もっと似合いの趣味があるってモンさ。」

だが、ある程度の良識は弁えていた。
若干口煩いかもしれないが、しっかりそこには釘を刺す。

マルベリア >  
「あら……心に焼き印ですか?」

くす、と笑みが深まる。
愉快げに、その冗談を受け止める様に、
自分の胸の上を、心の臓の上をついっとなぞった。

「私の趣味ですか……どうでしょう。
お姫様と言っても、中々お転婆な、やんちゃなお姫様かもしれませんよ?」

キッド > 「そう、焼き印さ。」

煙草を指で掴み、煙をゆったり吐き出した。

「ソイツはきっと、一度されたら"クセ"になっちまうような口づけさ。
 言うなら……そう、背徳の味ってぇ奴かな?
 その胸に刻まれちまったら最期、きっと他は目に入らない程かもな?」

それはまるで、呪いとも言うべき代物だ。
邪険にされようと軽口は止まる事は無かったが
受け止められればより一層口達者。
さも、語り部のように語りだす。

「人間も動物も、イキのイイ方が好まれるモンさ。
 人は見かけによらないと言うがね、きっとお転婆お姫様なら
 アンタの執事候補は、困らないだろうな?」

儚くも秀麗な見た目とは裏腹に
話しているうちに彼女は思ったよりも
アグレシッブな人物だと思った。
煙草を咥え直せば、当たり前のように隣の席に着いただろう。

「きっとそりゃぁ、退屈しない世話焼きの始まりだろうさ。」

マルベリア >  
「――〝背徳の味〟ですかぁ。
……えぇ、えぇ、其れは確かに。

一度でも、そんな味を知ってしまえば、
確かにそうでしょうね」


背徳の味。
そんな言葉を聞いて、共感するように頷いて、眼を閉じる。

――この少女もそんな味を知っているのかもしれない。

そんな風に思わせるような仕草で、
隣へと座るあなたへと視線をやる。


「んー……そうですねぇ。

執事、を求めるならば……
同じように野山を駆けてくれるような方が
私は好みかもしれませんね」

そう囁いて、くす、と小さく笑みを口に作った。

「えぇ、お互い退屈しないような関係。
私が好むのはそういう方でしょうね」

キッド > 「まさに、禁断の果実に誘惑されるって奴さ。創世記だの神話だのには興味はないが、その気持ちはわかるがね。」

楽園を捨ててまで欲しがった背徳の味。
灯蛾の如く、人は危険なものに惹かれるもの。

「…………。」

……だから、とは言わない。
彼女から感じる妙な"得体の知れなさ"。
さも、その味を知っているかのような雰囲気に、胸中ざわめいた。
表情には出さない、相変わらず口元はにやけたまま
静かに煙を吸い込んだ。
普通の人間なら一線敷くのが賢明だろう。

「そりゃ結構、想像よりお転婆姫だ。午後のお茶の後は、一緒に鷹狩りでもするのかい?」

「ヘッ、全く……。俺もそう言う相棒が欲しくてね。
 どうだい?俺なら、アンタを退屈させないとは思うがね?」

だが、ろくでなしの少年は"火遊びが好きだった"。
その得体の知れなさに興味を持ち、自ら売り込みに来た。

マルベリア >  
「あら、随分とツレナイ事を言うんですね。
〝背徳の味〟なんて言えば、正しく其方の繋がりですのに」

神話逸話伝承、それらに付き纏うのはその手の話だ。

結局の所、背徳の味なんていう禁断めいた響きは
誰もが手を伸ばしてしまう、と言うものなのだろう。


――そう口にするからは、あなたもそうなのでしょう?

などと、薄氷色の瞳は、
言葉なくそう問いかける。


「素敵なお誘い……と言いたい所ですが、そんな事をしたら
お姉さまに怒られてしまいますもの。

ですけれど――」


その誘いに対しては、否定的な言葉は返さず。
されど、深くは肯定もせず。

「相棒、というものは判りませんけれど、
 退屈が無くなるのは少しばかり興味があるかもしれませんね」

キッド > ハッ、と鼻で笑い飛ばし、煙を吐き捨てた。

「生憎俺ぁ、"ろくでなし"なんでね。ソイツを味わうには、ちと遅すぎたかもな?」

背徳の味とは言わないが、それと似たようなものなら幾らでも舐めてきた。
だが、誘惑されるにはそんな崇高な人間でないことは良く知っている。
既にこの体は、埃をかぶりすぎていた。

……が、興味が無いと言えばそうじゃない。
彼女の瞳は、まるで自分の底を覗き込むかのような不気味さ
そして、得も知れぬ"悦"さえ感じる。
────深淵。そんな言葉が思いついた。
キャップの奥の碧眼を合わせないように、ツバを掴んで目深に被った。
生憎、自分には変に"焼き印"を刻むつもりはないのだ。

「ヘッ、その歳で姉ちゃんがいないとトイレの一つもいけないのかい?難儀だねぇ。」

それを悟られないように軽口を一つ。
妙な感じだ。薄氷の上を、その瞳と同じ色の上を歩かされている感触。
まぁ、悪くはなかった。
少女の言葉に、ニヤリと口元が歪む。

「なあに、"いけない事"でもバレなきゃお姉さまも何も言えないさ。
 いいぜ、アンタが退屈に飽き飽きしてるなら、此れから俺がその退屈を潰しに来てやるよ。」

「ただし……白馬の王子様では無く、ろくでなしのクソガキ。キッドだがね。」

マルベリア >  
「――うふふ、それは残念ですね……」

はっと視線を切って、手を振れば、
返された答えを聞いて、どこか残念そうな表情を浮かべる。

されど、それでも、彼に興味を抱いたのは確かであり、
その所作からは、何か愉しいモノを見つけられた。

確かにそんな〝悦〟を感じていた事は確かである。


「えぇ、怖いけれど大事なお姉さまですので。
それに双子である以上、迷惑はかけられませんから」

其処まで言って、初めて浮かべた苦笑。
その言葉だけは遊びではなく、
本当にそう思うからこそ、欲が勝る事はなかった。


「……ですけれど、そうですね。
姉に〝迷惑がかからない〟のであればその限りではありませんから。

機械があれば楽しみにさせて貰いましょう」

にこり、と笑みを浮かべて、あぁ、と小さく息が漏れる。


「わたしは、マルベリア。ゼーレ・マルベリアといいます」

キッド > 「姉妹、兄弟……か。成る程ねぇ、随分と大事にされてるみてぇだな。」

彼女が初めて浮かべた苦い笑顔。
成る程、彼女にも敬い恐れる存在はあるという事か。
少年に兄弟愛というものは今一理解できない。
だが、あの瞳の奥底に感じたものを鑑みるに
それが彼女にとって高い位置にあるものなのは理解出来る。
彼の心は無法者ではある。
だが、他人がわざわざ大事にしているものを踏みにじる程に、外道ではない。

「ま、大切にしてやりなよ。その姉ちゃん。」

胸ポケットから携帯灰皿を取り出し、煙草をねじ込んだ。
流石に室内では、ポイ捨てはしない。

「……フ、可愛い顔して、"遊び方"はわかってる。イケナイ子だ。」

ともあれ、相手が乗るなら地獄の底だろうとどこまでも、だ。
これで少しは、自分の退屈も紛れるかもしれない。
新しい煙草を咥えようとしたが、生憎箱の中は空だ。

「おっと、俺とした事がうっかりしてたな。そろそろ、パーティーのお時間だ。」

ゆっくりと席を立ち上れば、ニヤケ面のまま少女を一瞥する。

「悪いが、今日のシンデレラは間に合っててね。また会いにくるよ、マルベリア。
 ……勿論、此の事は姉ちゃんには内緒だぜ?」

相も変わらず、崩れない軽薄な態度のまま踵を返し
呼び止めなければ少年はそのまま去っていくだろう。

マルベリア >  
「――勿論。勿論、その心算です。
 きっとこれからも、迷惑をかけてしまうでしょうから」

しっとりと呟かれた言葉の裏には、
どういう意味があるのかはきっとわかるものはいないだろう。

花束を手繰り寄せる様な所作で重ねられた手は、
聖職者が捧げる祈りそのものにも見える。



「……パーティーの時間?ですか?
 あら、それではお気を付けて……」

喩えの言葉を聞いて、浮かんだの疑問の顔。
真に受ける程度の純粋さ、或いは無垢さもあるのだろう。

きょとんとした表情で其れを見つめていた。


「えぇ、今日はこの辺りで。また会いましょうね、キッドさん」

ごきげんよう、と踵を返した背中へと頭を垂れた。

ご案内:「図書館/窓辺の席」からキッドさんが去りました。
ご案内:「図書館/窓辺の席」からマルベリアさんが去りました。
ご案内:「図書館 閲覧室」に藤巳陽菜さんが現れました。
藤巳陽菜 > 人と会わずに済むように遠隔で授業を受けていてもどうしても調べなければならないものなどは出てくる。
そんな時図書館を使用しなければならないわけだが陽菜は今までの学園での生活から人が少ない時間帯を知っていた。
平日の午前、昼休みが始まる前の授業中その時間帯には図書館に人が少なくなる!…はずなのだが…。

「そこまで少なくないわね…。」

そう、クーラーもついてたり付いていなかったりするこの時期じめっとした暑さにやられた生徒達がこの図書館に集まってきていた。

藤巳陽菜 > さっさと目的の本を借りて帰ろう。
でも、せっかくだから新しい本も見ておきたいし…
でも、人いっぱいいるから早く早めに出ていきたいし…


ニョロニョロうろうろと入り口近くを右往左往…
はっきり言って通行の邪魔だろう。

ご案内:「図書館 閲覧室」に日下部 理沙さんが現れました。
日下部 理沙 > 「あの、すいません……」

そんな、蛇の尾を持つ少女に声を掛けたのは……真っ白な翼を持った青年だった。
少し伸ばした茶髪を後ろで縛り、掛けた眼鏡の向こうの青瞳は少し申し訳なそうに揺れている。
控え目に声を掛けてきたその青年は、そっと耳打ちするように囁いた。

「申し訳ないんですが……その、えーと。
 最下段の棚の本を取りたいので……あの、尻尾の方を退けて頂けると……」

見れば、一番下の棚がすっかり少女の尾で塞がれていた。

藤巳陽菜 > 思考が無駄にぐるぐる蜷局を巻く。
結局やっぱり借り…見て考えようとしたところで声をかけられて自分の体の長さに意識が行く。

「あっごめんなさい…邪魔でしたね。」

とっさに蛇体を動かして青年の邪魔にならないようにする。
狭い図書館の通路ではどうにも不便でたまらない。

身体を動かしてようやく青年の方に視線を向けるとその背中には大きな翼。
一瞬目を奪われてしまうが意識して翼から目を背ける。
変わったものを見る視線はあまりうれしいものではないだろうから…。

日下部 理沙 > 「いえいえ、ここ狭いですからね……ありがとうございます」

苦笑いを浮かべながら頭を下げて、本を手に取る。
取った本は……異世界に関する著書。
所謂、異邦人が書いたものだ。
それを小脇に抱えて、青年は安心したように吐息をつく。

「まだあって良かった……!
 いやぁ、大変ですよね、異邦人の方だとこういうところは特に」

藤巳陽菜 > 異邦人の方、その言葉を聞けば一瞬だが確実に陽菜の表情は歪む。
慣れるほど言われ続けている、気にしていてはキリがない。
それでも理性よりももやもやした思いの方が勝って。

「…異邦人じゃないんですけどね!」

嫌味を感じるくらいの笑顔で言った。言ってしまった。

間違えるのは仕方ないのにこんな姿の自分が悪いのに!!

日下部 理沙 > 「え? あ……! 異能……!」

しまった。
そこで、青年の顔に……実に気まずそうな色が浮かんだ。

「す、すいません……これは、とんだ失礼を……!!」

心底、本当に……心から申し訳ないという顔をして、大袈裟に頭を下げる。
勢いよく頭を下げ過ぎたせいで、少し羽根が落ちてしまった。
周りにも少し迷惑そうだが、今の青年はそれすら気にすることができない。
明らかに狼狽していた。

「いや、『そういう可能性』も十分あると、わかっていた筈なのに……申し訳ない……!!」

藤巳陽菜 > 言ってしまった、言ってしまった。
自己嫌悪が上の方まであがってきてる。

「いえ、仕方ないです!こんな身体見て一発で人間って思える方がすごいですよ!」

自虐のように言っても目の前の青年の申し訳なさそうな様子は収まらない。
そう、ここまで人と異なる見た目をもつものを同じ人間だと認識するのは難しい。
それに似たような存在を知ってしまっているならなおさら。

「もう、頭あげてください…。私は気にしてないですから。」

日下部 理沙 > 「い、いえ、これはなんというか……!!
 俺が、俺を許せないので……!」

そう、頭を下げ続ける。
下げた頭の下にあるのは青年の苦渋の表情なのだが、観察できる者は恐らくいない。
額に汗を浮かべながら、頭を下げ続けて。

「俺も……同じだから……」

絞り出すように、呟く。

「俺の『これ』も……異能、だから……」

『これ』。
恐らくは、それだけでわかる。
そう、恐らく『これ』とは……青年の背中にあるもの。
大きな大きな……純白の翼。

藤巳陽菜 > そういう可能性、異邦人の方、そんな言い方から陽菜も彼が異邦人ではないとは感じていた。
おそらく翼が生える異能。今この場所でしまっていないことからも引っ込めることの出来ないものである事は分かる。
多くの人が陽菜の苦労を分からないように彼も多くの苦労を抱えてきたのだろう。

「…私以外に異能でそういう風になっている人に初めて会いました。」

話に聞くことはあった。自分の他にもそんな異能を持っている人がいるということは。

「本当に頭を上げてください…私も話すまでは貴方の事…あの…異邦人の人だって思ってましたし…。」

日下部 理沙 > 「だからこそ、です……お互い、色々『苦労』してるだろうに……」

青年も、少なからずこの翼のせいで苦労をしてきた。
むしろ、そのせいで……この島にまで流れ着いた。
外にはいられなかった。
この何の役にも立たない異能のせいで……この僻地にまで流れ着いた。
疎んだことこそあれ、誇ったことなどほぼほぼない。
そんな……自分の翼と同じもの、いや、むしろ、『自分より苦労したであろう』相手に。
よりによって、よりによって……!!

「すいません、本当に……」

ようやく、そういって頭を上げて、青年はずり落ちた眼鏡を掛けなおした。
そこにあったのは、深い深い……悔恨の表情だった。

「あの、えと……なんと、お詫びをすればいいか……」

藤巳陽菜 > …彼はよほど自らの異能に苦しめられてきたのだろう。
陽菜は自らの異能が発現してすぐに常世島に来た故に物理的な苦労、自らの内から出る苦悩。
そんなものには苦しめられてきたものの幸い他者からの迫害といったものとは縁遠かった。

既に陽菜は許している。むしろ…

「もう!私は気にしてないって言ってるじゃないですか!
 あなたがあなたを許せなくても私はあなたを許してるんだからもう気にしないでください!!」

少し怒っていた。

日下部 理沙 > 「す、すいません!!」

少し大きな少女の声に、背筋をピンと張らせる。
青年はそれほど気が大きくない。
怒られれば、咄嗟にするのは直立不動。
返事も元気に勢いよく。
そのせいで。

「……あ」

周囲から、睨まれてしまう。
ここは図書館。どうかお静かに。
そんな意図がたっぷりと、強かに込められた視線。

「……も、申し訳ない」

目前の少女だけでなく、周囲全てにそう頭を下げて……青年はそこでようやく、少し冷静になった。

「あー、えーと……すいません、取り乱しました。
 えと、俺は……日下部理沙っていいます……一応、研究生です。
 アナタは……?」

若干、場違いな自己紹介をしつつ、理沙は改めて……少女と顔を合わせた。

藤巳陽菜 > 怒られちゃったじゃないですか。
そんな意図を込めた視線を送る。

「…私は藤巳陽菜っていいます…一応…学年は三年生です。
 よろしくお願いします日下部先輩。」

そういって頭を下げて…。
迷惑にならないようにささやくような小さな声で

「…もし、まだ気にしてるんだったら今度自分の異能で苦労した話とか聞かせてください。
 こういうタイプの異能持ってる人周りにいないんで色々聞いたり話したりしてみたいです。」

日下部 理沙 > 本当に……申し訳ない。
そんな意図がたっぷり籠った苦しい表情。
冷や汗も浮かんでいる。

「よろしくお願いします……藤巳さん……」

改めて、丁重に頭を下げる。
とはいえ、通路は狭い、あくまで控え目に。

「それくらいなら、そりゃあ幾らでもカフェとかで……あ、奢りますよ、その時は」

今語ってもいいくらいなのだが、それは時と場合と場所の全てが悪い。
目当ての本も手に入った事だし、理沙は改めて本を小脇に抱え直しつつ、何やらメモに書き込む。
そして、それを引き千切ると陽菜に手渡し。

「これ、俺の連絡先です……何かあったら連絡してください。
 多分、その、こういう異能の話とか……諸問題なら、少しは力になれるとおもうので」

そう、控え目に笑う。
ぎこちない笑顔だった。ヘタクソである。
恐らく、普段あんまり表情筋が動いてない。

「それじゃ……今日のところはその、迷惑かけてしまいましたし……これで」

そういって、そそくさと後ずさり。

「また、どこかで……!」

簡単に再会の約束をして、理沙は逃げるように図書館の受付向かっていった。
そのまま、少し司書に小言を言われつつ、貸し出しの手続きを済ませて図書館を出ていく。
まぁ、研究生だし、図書館は常連なのだろう。

ご案内:「図書館 閲覧室」から日下部 理沙さんが去りました。
藤巳陽菜 > 「本当ですか?私結構食べますよ?」

流石に遠慮して食べるつもりではあるが奢りには乗る。乗っていく。
そうして受け取ったメモをポケットにしまうとそそくさと去っていく先輩を見守る。

「ええ、楽しみにしてます。」

そういえば久しぶりに先生以外の人と話したなあ…
そんな事を思いながら図書館で用を済ますのだった。

ご案内:「図書館 閲覧室」から藤巳陽菜さんが去りました。
ご案内:「図書館 閲覧室」にレナードさんが現れました。