2020/07/30 のログ
ご案内:「図書館 閲覧室」に藤巳陽菜さんが現れました。
藤巳陽菜 > 夏休みというものには当然課題が出てくる。
いっぱいのプリントだったり、何らかについて調べてくる事だったり、小学校の自由研究みたいなものだったり。
授業によって多種多様。

「どうして魔術のやつってネットで調べてもあんまり出てこないのかしら…。」

自分が受けている授業、魔女の用いる魔術に関する書籍を見て書き写しながら呟いている。
本土にいた頃のこんな課題ならネットの誰でも編集できるフリー百科事典的な内容を少し変えて書くなどで何とかなっていたが…

今ネットに溢れる魔術に関する情報はあまりにも不正確でいい加減で虚実が入り混じっている。
専門的な知識を持っているものでなければそもそも必要な情報にもたどり着くことが出来ない。

藤巳陽菜 > 普通の一般人がインターネットで魔術を知ってそれを使用したなんて話は数十年前には良くニュースにもなっていたそうだが…
現在の本土では厳しい基準がしかれて一般人が魔術に触れる機会はかなり制限されている。
その状況を考えるとこの島はやはり異常であると感じる。
専門的な教員に教えられて人を殺傷せしめたり科学の根底を揺るがしたりするそんな力を望むなら持つことができる。

「この島に長くいると本当に麻痺してくるわ…。」

陽菜は異能に目覚める前までは本当に魔術や異能などというものはほとんど見たことがなかった。
たまに事故があったとニュースでみたり、そういうものを用いた催しをテレビで見たりそのくらいの関わりだった。

ご案内:「図書館 閲覧室」にセレネさんが現れました。
セレネ > さて今日はどの蔵書を漁ろうか。
いつものように魔術や薬学を読んでも良いけど昨日の錬金術についても
もう少し知識を深めた方が良いのだろうし。
うーん、と小さく唸りながら歩いていれば
視界の端に不思議な姿をした人物を見つけて思わず其方に意識が向く。

上半身は人、下半身は蛇。
所謂ラミアという種族だったか。
彼女は本を隣に置き何やら書いている。
興味を惹かれ彼女の元へと足を進めて行けば
一人の足音が其方へと向かっている事は
本の内容を書き写している相手にも伝わるかもしれない。

相手が気付くも気付くまいも、
挨拶を一つかけてみる。
作業の邪魔にならなければ良いが。

藤巳陽菜 > 例えばこの先なにか都合のいい奇跡みたいなことが起きてこの身体が戻ったとしてこの島で生活を始める前の自分に戻れるかと言えばたぶん戻れない。
異能で蛇の身体を持っていた藤巳陽菜。常世学園に通っていて魔術を使える、藤巳陽菜。
いくら自分が普通であるとおもっていてもきっと島外の本当に普通な人たちから見れば変わった存在。

「まあ…そんな心配なんてこの身体治してしまわない事には…はあ…。」

自分ですら普通であると思えないこの身体。
3年間自分の出来る範囲で探しても元に戻る方法が分からない蛇の身体。

「楽に戻せる方法でもあれば…ないわよね…。」

そんな方法なんてあるはずがない…あったら皆すがってる。
都合のいい空想を思い浮かべていると声をかけられる…これは…知らない人だ。

「あっ…こんにちは。」

飽きかけていたその手を止めて相手の方へ振り向いた。

「えっと…もしかして私が持ってきてる中にいる本あったりしました?」

今見ている本以外にも3冊ほど置かれている。
魔女の魔術に関する本、魔女の薬学に関する本、幻想生物に関する本。
どれも取っている授業に関する本。

セレネ > 「お勉強の邪魔をしてしまい申し訳ないです。
――あぁ、いえ。見ないお姿でしたのでちょっと興味がわいて
話しかけてしまっただけで。」

挨拶を返してくれた相手に己も会釈を返し相手の言葉には
話すに支障のない程度まで近付いてから立ち止まり首を横に振る。
彼女が持ってきている本に蒼を巡らせ、何か話題をと探していれば

「もしかして貴女も幻想生物の授業を受けていらっしゃるのです?」

と、共に触れられそうな話のタネを投げかけてみた。
言った後ハ、と気付き。

「その前に自己紹介ですね。
一年のセレネと申します。」

名と学年を告げては再度の会釈。

藤巳陽菜 > 「いえ、こちらも全然ちょうど休憩しようかなってところだったので…。」

…この島でも割と下半身が蛇の姿の生徒は珍しい、異邦人街以外で見かけることは稀だろう。
集中力が続かなくなってきていたのでちょうどいい区切りだった。

「あっ、ええバイトとかとの兼ね合いで最近はあまり直接参加できてないですけど…。」

ということはこの子もあの授業を受けているのだろう。
今まで姿を見たことがなかったということは…やはり一年生。

「私は三年生の藤巳陽菜。よろしくね。」

最近は後輩ばかりと会う…。
同級生の知り合いが少ないし上級生もいなくなっているので仕方ないことではあるのだけれど…。

セレネ > 丁度休憩するところだったと聞けば
それなら良かったと安堵の表情。

「最近は配信授業もありますし、
直接の参加ではなくとも受けられるのは利点ですよね。」

相手の風貌は結構目立つし、どこかですれ違っていたりしたなら
確実に覚えているだろうから学年が違うのだろうなと
思っていたが。
読みは互いに当たっていたようだ。

「藤巳先輩ですね。此方こそ宜しくお願いします。」

名と容姿を覚えつつ

「配信授業で思い出した。
この間のリモート授業見ました?
あの先生大怪我しながら講義してたんですけど…
あれが通常なのです?」

三年生なら知ってるかもしれないし、と
気になったので尋ねてみて。

藤巳陽菜 > 「あんまり人が多いのも苦手だからかなり助かるわ。」

陽菜の取っているのはだいたいがリモート可能な授業で構成されている。
学校に来るのは課題の受け渡しや図書館に用事がある時、あとは気分が乗っているときなど…。
便利な世の中だ…。

「いや、あそこまで爪刺さってるのを直接見せられたのはなかったけど…。
 …割といつも無茶してる感じあるわよね。
 連休開けたら包帯巻いてて保健室で怒られてきたとか…うん…通常かも…。」

そう、陽菜の中ではしょっちゅう転移荒野にいって危なかったって話したりここを怪我した!て見せてたりするそんなイメージある。

「慣れてないとショッキングな映像よね…。」

セレネ > 「私も人の多い場所は苦手です…。」

己の場合と彼女の場合は全く異なる事情だろうが。
わざわざ足を運ばなくとも自分の好きな時に受けられるのは確かに良い。

「あれが平常なのですか…そうなのですね。
私は慣れているので問題はないのですけど、
人によっては嫌だったでしょうね、あれは。」

一年の半数程はあの映像を見てやめたとか聞いたし。
如何に危険なのかを伝えるのは良いが、もう少し方法はなかったのだろうかと思う。

藤巳陽菜 > 「でも、あの映像見てやめるならそこから先もちょっと辛いだろうし…
 仕方ないといえば仕方ないとも思うけど…うーん…本人が怪我するのは普通に心配なのでやめてほしいわよね…。」

3年生になるまでこの学園で様々授業を受けてきた弊害か少し感覚が麻痺している気がする。
映像としてのショッキングさとか、危険度が伝わるか否かとかそれはおいといてあんなのが刺さっている映像を見せられのは普通に体が心配になる。

「…ところで最近あんまり直接あってないけど元気なの?暁先生。最近会った?」

陽菜はここ2か月ほどは直接会っていない。
…まあ、恐らく普段通りだろうけど。

セレネ > 「仮にも教師なのに自ら生徒を減らすとか教師の自覚あるんですかねあの人。
生徒に心配される教師は駄目だと思うのです。
心配になりますよ、あんな大怪我しておいて…。」

指を切ったとかそういう次元の話ではないのだし。
相手の言葉に同意するよう頷いた。

「え?
あ、あぁ…えぇ。お元気ですよ。」

最近会った?との問いには図星を突かれて一瞬びっくり。
大怪我をしてもピンピンしてたし。
彼女の想像通り、変わりはないだろうから大丈夫だと思う。

藤巳陽菜 > 「…割と駄目なタイプの大人よね。
 タバコも凄い吸うし…休みとかは昼に外でお酒飲んだりしてるし…。」

悪い人ではない…というかいい人ではあるのだけれどもそれはそれとして…
…駄目なタイプの人だと思う。いい人だけど…。

「そう、ならよかった。
 …大丈夫?あの先生にセクハラとかされてない?
 何かされたら言ってね?チョップしとくから。」

ブンブンとチョップするふりをしながらそんな風にいう。

セレネ > 「見本にしてはいけない大人の典型的タイプですねあれは。
身体に悪いから禁煙してくれって言っても嫌がりましたし…。」

煙草については理由があるから仕方ないにせよ、だ。
それを抜きにしても駄目人間だなと思う。
根は良い人なのに勿体無い。

「あぁ…セクハラされてますね。
事あるごとに胸元じっと見てきますし。
どうせですし一、二発くらい平手打ちお願いします。」

チョップより上をお願いしておく。半分冗談だけれど。

「其方も先生に何かお伝えしたい事があれば
私で良ければお伝えしておきますよ?」

最近会っていないのなら、と
余計なお世話かもしれないが一応聞いてみて。
勿論自分で伝えたいのならそれで構わないとも添え。

藤巳陽菜 > 「私も言ってたけど全然聞いてくれなかったから…」

タバコはもう止めれないだろう。
もうそこに関してはあきらめている。

「はあ…やっぱり…変わらないわね。
 まかせて跡が残るくらい叩いておくわ。」

こちらも冗談っぽく笑いながら言う。

「えーと…そうね…。
 夏休みに入るからってカップ麺ばっかり食べてないでちゃんとしたご飯食べるようにって言っておいて?
 多分、私だけが言っても聞いてくれないかもしれないから…。」

たぶん学食が開いていない夏休みに入ると間違いなくそんな食事が増えるだろう…
タバコも吸って、インスタントだけっていうのも体に悪すぎる…。

セレネ > 「先輩も言ってたのですね…。
煙草没収した方が良いかなぁ。」

実力行使に出れば少しは改善されるだろうか。割と本気で考え始めた。

「お願いします。もう思いっきり引っ叩いて下さい。」

ぐっと小さく拳を握りながら、冗談に笑って。

「彼は成人病RTAでもやっているのでしょうか。
…ご飯、作っていけば食べてくれますかねぇ?
私もそれなりに自炊するので…。」

相手の言葉には分かりましたと頷きつつ緩く首を傾げる。

「…そうだ。
もし先輩が良ければ連絡先交換しませんか?
暁先生の動向とか、もしくは勉強でも教えられますし。」

言って視線を向けるのは彼女が今まで書いていた内容へ。
魔術や魔法であれば己の得意分野だし
相手が望めば教えられる。
どうだろうかと問いを投げ。

藤巳陽菜 > 「ご飯は何でも食べてくれると思うわ。好き嫌いもないし…
 …お昼のお弁当とか作ってあげたら凄い喜んでくれると思う。」

何かを思い出しながらそんな風にいう。

「本当?ぜひお願いするわ!
 勉強も魔術とかは全然駄目だったりするし。」

色々教えてくれるならとてもありがたい大歓迎だ。
スマホを取り出してさっそく交換しようとしていく。

セレネ > 「ふむふむ。
…先輩、よくそんな事知ってますね。
以前作ってあげた事あったりしました?」

なんて、少し引っかかったのでそんな事を尋ねてみた。
まだ少ししか話していないけれどこの人は
きっと思いやりのある優しい人なのだろうし。

「ん、良かった。
魔術以外でも、理数系や英語も得意なので
分からない所があれば教えられるかと。」

拒否されなくて良かった。
スマホを取り出す相手に己もポケットからスマホを取り出して
相手の連絡先を登録し、己も自身の連絡先を相手に伝えよう。

藤巳陽菜 > 「えっ…まあ料理作り始めた時に実験台になってもらったぐらいで…
 まあ…何作ってもおいしいっていってくれてたからあんまり参考にはならなかったけど…。」

いやいやと手を振りながら言う…。


「先輩なのに後輩に教えてもらうの何かあれだけど…」

ちょっと情けない感じはあるが…
まあ、今までは一般人だったので仕方ない事だろう!
一般教科であっても…

セレネ > 「成程?あぁ…確かにあの人何食べても言いそうですね。
気を遣ってるのか本心なのかは分かりませんが。」

そうかそうかと納得。
他意はなく単純な疑問だったがそれなら知ってて当たり前か。

「…まぁ、それで先輩のテストの点数が上がれば私も嬉しいですし。
利用出来るなら何でも利用すべきですよ。」

実際、他者に教えるのは楽しいから己はあまり気にしていない。
でも相手の気持ちも分かるから複雑だよなとは思う。

藤巳陽菜 > 「たぶん、気は使ってないわ…素で言ってるわよあれ絶対。」

おいしくなかったら今日あんまりだったとか言ってくる間違いなく。
だからおいしく食べていたのだろう…そういうところがズルい。

「利用できるならね…じゃあ遠慮なく利用させてもらうけど…。
 でも…私からなんでもないっていうのはちょっと心苦しいわ。」

こちらだけ一方的に頼るのはちょっと気を使ってしまう…。

「何か力になれることがあったら何でも言ってね?」

セレネ > 「あの人ああいうとこ素でさらっとやってきますよね…。
無自覚な人誑しだと思うのですけど。」

こっちの気も知らないでやってくるのだから恐ろしいし狡いと思う。
はぁ、と小さく溜息。

「先輩は優しい人ですね。
えぇ、勿論です。」

他者を頼るのに気を遣うという人物は此方では初めて見た。
だから余計に、かもしれない。

藤巳陽菜 > 「もうちょっと自覚したほうが…いや…自覚あったらあったで駄目ね。」

…きっとヒモとかになってる。
それか人との交流を減らすか…極端な感じ…。

「一応先輩だしね!おいしい店とかなら沢山知ってるから任せなさい!」

大げさに胸をはって言う。
そう、一応…頼りなくとも先輩なのだこの島についてはまだ詳しいはず。