2020/08/13 のログ
ご案内:「図書館 閲覧室」にパンプさんが現れました。
パンプ > ………。

(図書館の閲覧室。自習用の机の上でもくもくと自習する魔物。最初はその見た目のおかげで驚かれたが、学生証を見せることで何とか厄介事は回避できた。やはり学生になっておいたのは正解だったと思ったのは言うまでもない。そんな魔物は読んでいるのは、おおよそ幼稚園児や低学年の学習で使用するような、いわゆるドリルと呼ばれるものだった。蔦で器用にペンを握り、持参したノートへと文字の練習のためにひらがなを書き写している最中だった)

パンプ > ………? ………!

(一度書いては見本を見比べる。それを何度か繰り返して、ある程度真似ることができたら次の一文字へと移る。それを繰り返していればノートのページはびっしりとひらがなで埋まっていく。そうして、ひらがな全てをとりあえず納得のいく程度に真似ることができたならば、次はカタカナの練習をし始める。単純すぎて嫌になりそうな学習だが、魔物は騒ぐことなく黙々と進めていた。)

ご案内:「図書館 閲覧室」に吉良坂さんが現れました。
ご案内:「図書館 閲覧室」から吉良坂さんが去りました。
ご案内:「図書館 閲覧室」に吉良坂 美咲さんが現れました。
吉良坂 美咲 > 夏休みはやはり暇なわけで。
流されるままに学校に来てしまった少女はまた屋上に行ってしまうのもどうかと、取り敢えず図書館へと、何かあれば程度の感覚でやってきた。

「お邪魔しまーす...
誰かいたりするのかな?」

図書館の扉を開き、誰かいるだろうかと辺りを見渡す少女。
夏休みとはいえ図書館を利用する者は決して少なくないようでちらほらと人が見受けられ...

「...ん?南瓜?
もしかして新しい飾りかな?」

なんて、パンプを置物と勘違いした少女は浮いたままパンプの側まで寄っていき...

「え?うそ動いてる?
こ、こんにちは?」

ドリル、と言うのだろうか。カタカナの練習だろうか?ノートに文字を書き続けるかぼちゃに対して口に手を当てて驚きながらも、コミュニケーションを試みる。

パンプ > ………。 ………?

(先ほどに比べるとカクカクしている、などと思いながらペンで一文字ずつ書き写していく。直線が多いせいか先ほどよりも真似しやすいらしく、次へと移るペースは少しだけ早い。ドリルをじっと見つめて文字を書いているところに声をかけられると、ペンを握る蔦の動きが止まり、魔物が声のした方へと向きを変える。)

「はい。こんにちは。」

(ぎょろりとした大きな一つ目でと少女を見つめながら、少女へと念を飛ばして学んだばかりの挨拶というものをしてみる。ただし、それ以上の交流の仕方は分かっていないのか、それ以降はじっと見つめているだけでいた。)

吉良坂 美咲 > 「うわっ!?こいつ直接脳内に?!」

失礼な。
普通に考えて南瓜は喋らないのだが、文字を書くぐらいだしもしかして喋るのだろうか、なんて思っていた念を飛ばされた事に驚いて後ろに少し下がる少女。スーッとスライドしているように見えるだろう。

ギョロリとこちらを見つめる大きな目をおっかないと思いつつも、離れた距離を詰めて。

「もしかして...異邦人の人?
カタカナの練習してる...であってるのかな?」

こちらもその目を見つめ返そうとするが、ギョロリとしたその瞳にビビって時折目をそらしつつ。
ノートを見遣りながら取り敢えず気になったことを尋ねてみる。

パンプ > 「コレ、なにかおかしいか?喋れないから、コレでやり取りする。それとも、挨拶変だったか?」

(自分ではテレパシーという認識はしていないらしくコレ扱い。一体何か違ったのだろうかと驚いている様子の少女を見つめたまま訪ねてみる。そして、スーッと下がった少女を不思議に思ったらしく、上から下へと視線を向けて観察し始める。)

「異邦人?多分、そう。文字の練習、してる。できてるか?」

(学生になる際に色々と説明を受け、異邦人という自分の立場というものに何となく納得していた魔物。少女からの質問に答えながらノートを見せる。読めなくもない、という具合のカタカナだった。)

「浮いてる。何故?魔法か?」

(ノートを見せたまま、今度は魔物から少女へと尋ねてみた。)

吉良坂 美咲 > 「私がびっくりしただけだからそんなに変じゃない...かな?
あ、挨拶は全然変じゃなかったよ!」

大丈夫だよ、と手を左右に小さく振りながら答える。
挨拶が間違っているだろうかと不安気な様子を見せる目の前の彼?彼女?はやっぱり異邦人なのだろうか

「やっぱり?
あ、文字はちゃんと書けてると思う...うん、まあ書けてはいると思うよ」

正直に言ってしまえば下手なのだが、きっとまだ練習を始めたばかりなのだろう。
そう考えれば、書けている方なのではないだろうか。
ただ、こうして練習して尋ねてくる姿勢からは熱心さは読み取れる。

「あ、これ?これは私の異能で浮いてるだけだよ。
ほら、こうやって移動出来るんだー
それより南瓜、だよね?ちょっと触ってみてもいい...かな?」

と言って前後にスライドして見せる少女。
こう言った状態の南瓜に触れたことがないため興味深気に手を伸ばして。

パンプ > 「そうか。コレ、使うと相手驚く。だから、何か変かと思ってた。挨拶、ちゃんとできてたか。嬉しい。」

(どうやら学んだことはちゃんとできているらしいと小さく手を振る少女の言葉で理解して嬉しいと返す。しかし、大きな目が動くくらいでそれ以外に全くと言って良いほど変化が無かった。)

「本当か?これで、これに何書いてあるか、理解できるか?」

(ひらがなとカタカナを書ければ授業で書かれる文字が理解できるのだろうかと、椅子の上に置いていた鞄から教科書を取り出して見せながら尋ねてみる。)

「異能。魔法と違うやつ。初めて見た。触る?わかった。」

(魔法とは違うものであるとしか知らなかったので、初めて見る異能というものにまじまじと見つめて観察してみる。そして、触ってもという問いかけには了承する。魔物の外皮はそれこそ南瓜としか思えない硬めの感触を手に伝えるはず。)