2020/08/19 のログ
パンプ > (シロップ入りの入れ物を受け取った相手がその場で味見をするのをじっと眺めていて。拒絶されたわけではないと分かると数回瞬きをした。)

「森に来る人間、このシロップ好きなのが多かった。よかった。」

(少しだけ満足げに相手の顔を見つめた後、開いたままにしている図鑑の近くまで戻り、いそいそと荷物をまとめ始める。読みかけの図鑑は借りることにしたらしく、音をたてて閉じては蔓を巻き付けて。)

「そろそろ住処へ帰る。まだ居るか?」

(相手はまだ残るつもりなのだろうかと尋ねてみる。)

雨見風菜 > 「そうなんですか。
 人気だったんですね」

とはいえそこは人間。
もしかしたら悪用しようとか思ってる人も居たのでは、とは少し思った。
思っただけで口にする気はないけども。

「ええ、私はまだ残ります。
 帰り道、お気をつけて」

夜道で動く南瓜にちょっかいを掛ける豪胆者はあまり居ないかも知れないけど。
むしろ居ないで欲しい、こうして知り合った相手が何かに巻き込まれるのは気分が良くない。
とまで考えたところで。

「あ、そういえば名乗ってなかったですね。
 私は一年生の雨見風菜です」

パンプ > 「そうらしい。でも、薬じゃない。人間、良く分からない。」

(魔物からしてみれば、ただのシロップであり薬ではない。甘いだけで人間に好まれるというのは理解しきれていない様子でいた。荷物をまとめ終わると、自分の上に乗せるようにして持ち運ぶ。)

「一年生、雨見風菜。覚えた。パンプと呼ばれてる、それでいい。
 わかった、気を付ける。また。」

(相手の名前を繰り返すようにして記憶させると、荷物から学生証を取り出して相手に見せる。そこに書いてある名前で良いと答えると、別れの挨拶を送って机を降りる。図鑑を借りるべく受付へと寄ってから、住処である寮へと帰っていくのだった。)

雨見風菜 > 「甘いだけでも人間は喜ぶものなのです」

人間は食事も一種の娯楽と化しているし。
やはりただの水よりも甘い、美味しいものを飲みたいものである。

「ええ、また」

言って、パンプを見送って。
自分は魔術書に視線を落とすのだった。

この甲斐あって、ある魔術を覚えたのだが、それはまた別の話。

ご案内:「図書館 閲覧室」から雨見風菜さんが去りました。
ご案内:「図書館 閲覧室」からパンプさんが去りました。