2020/10/19 のログ
ご案内:「図書館 閲覧室」に園刃華霧さんが現れました。
園刃華霧 >  
「んー……」

ちょっと思い立って調べごと……と、洒落込んでみたが……


「……多いナ……」


適当に検索して、適当にそれっぽいものを、適当に選んだだけだった、はずなのだが……
目の前にはすでに本の山ができている。


「吸血鬼って、割と有名サんなノな……?」


実に物知らずであった。
仕方ないので、とりあえず片端から流し読むことにしてみる。

園刃華霧 >  
――……吸血鬼は、人食いの化け物だよ

友人の言葉を思い出しながら、ペラペラと本のページを捲る。
確かに、なんかそれっぽいことが色々と書いてある感じはある。

「ってモ、弱点多くナい?」

むしろ、そっちの方に先に目がいってしまう。
なんだこの弱い生き物。

太陽の光を浴びたら灰になる

「いきナりアウトっぽい感じナんだケど……
 ってモ、あいつ平気で外出てルし大丈夫ダよな?」


十字架が苦手


「……どウだろうナぁ? そんナあちコちにあルわけデもナいしナ……
 けド、平気そうナ気がスるヨな」


ニンニクが苦手


「控えメにシてる気はシたな。ケど、これ、弱点か?」


心臓に白木の杭を打たれたら死ぬ


「いヤ、それ普通死ぬダろ? 正気か?」


いや、おかしいだろこれ。
これ書いたの馬鹿か?

園刃華霧 >  
「……信じテいいノか怪しくナってきタなァ……」

思わず頭を抱えそうになる。
よくわからんって辺りが化け物らしさ、なんだろうか……


「まー……他、ダな……」


改めて本を見直す。
それっぽい記述の方に目を向けてみることにした。


血を吸う


「そウ、これダよな……」


蝙蝠を使役する
または、蝙蝠に变化する
狼の場合もある


「はー……でキそー二ないケど、ねェ……
 狼に変身、とカ格好よサそうダけど」


なんかどれもこれも外れな気がしてくるなあ
どれも実像から離れていっている気がする


「うーン、これ、ハズれたカ……?」


吸血の際は首筋に牙をつきたてる
血を吸われる相手には……


「ァー……この辺、ハ……」


ずぎり、と一瞬、首筋に刺激が走る。
……いけない おもいだしては

思わずページを先にすすめる


「……ン?」


ふと、気になる一文を見つけた。

園刃華霧 >  
――犠牲者もまた吸血鬼となる可能性がある


「……へェ?」


本人から、これについては聞いていない。
嘘くさい情報だったり、どう考えても合っていない情報だったりが多い中。
これも嘘の可能性はある。

だから、特に言われなかったのだろうか。
それとも――


「どっチかネぇ……」


今更、騙すとか隠す、なんてことはないと思う。
であれば、聞いてみてもいいのかもしれない。

園刃華霧 >  
「……よシ」

ま、今日はこんなとこでいいか。
あんまり一度に詰め込みすぎてもよくないしな


「かーエろっと」


いくつか本を借り出して、出ていくことにしよう

ご案内:「図書館 閲覧室」から園刃華霧さんが去りました。