2020/10/19 のログ
ご案内:「図書館 閲覧室」に園刃華霧さんが現れました。
■園刃華霧 >
「んー……」
ちょっと思い立って調べごと……と、洒落込んでみたが……
「……多いナ……」
適当に検索して、適当にそれっぽいものを、適当に選んだだけだった、はずなのだが……
目の前にはすでに本の山ができている。
「吸血鬼って、割と有名サんなノな……?」
実に物知らずであった。
仕方ないので、とりあえず片端から流し読むことにしてみる。
■園刃華霧 >
――……吸血鬼は、人食いの化け物だよ
友人の言葉を思い出しながら、ペラペラと本のページを捲る。
確かに、なんかそれっぽいことが色々と書いてある感じはある。
「ってモ、弱点多くナい?」
むしろ、そっちの方に先に目がいってしまう。
なんだこの弱い生き物。
太陽の光を浴びたら灰になる
「いきナりアウトっぽい感じナんだケど……
ってモ、あいつ平気で外出てルし大丈夫ダよな?」
十字架が苦手
「……どウだろうナぁ? そんナあちコちにあルわけデもナいしナ……
けド、平気そうナ気がスるヨな」
ニンニクが苦手
「控えメにシてる気はシたな。ケど、これ、弱点か?」
心臓に白木の杭を打たれたら死ぬ
「いヤ、それ普通死ぬダろ? 正気か?」
いや、おかしいだろこれ。
これ書いたの馬鹿か?
■園刃華霧 >
「……信じテいいノか怪しくナってきタなァ……」
思わず頭を抱えそうになる。
よくわからんって辺りが化け物らしさ、なんだろうか……
「まー……他、ダな……」
改めて本を見直す。
それっぽい記述の方に目を向けてみることにした。
血を吸う
「そウ、これダよな……」
蝙蝠を使役する
または、蝙蝠に变化する
狼の場合もある
「はー……でキそー二ないケど、ねェ……
狼に変身、とカ格好よサそうダけど」
なんかどれもこれも外れな気がしてくるなあ
どれも実像から離れていっている気がする
「うーン、これ、ハズれたカ……?」
吸血の際は首筋に牙をつきたてる
血を吸われる相手には……
「ァー……この辺、ハ……」
ずぎり、と一瞬、首筋に刺激が走る。
……いけない おもいだしては
思わずページを先にすすめる
「……ン?」
ふと、気になる一文を見つけた。
■園刃華霧 >
――犠牲者もまた吸血鬼となる可能性がある
「……へェ?」
本人から、これについては聞いていない。
嘘くさい情報だったり、どう考えても合っていない情報だったりが多い中。
これも嘘の可能性はある。
だから、特に言われなかったのだろうか。
それとも――
「どっチかネぇ……」
今更、騙すとか隠す、なんてことはないと思う。
であれば、聞いてみてもいいのかもしれない。
■園刃華霧 >
「……よシ」
ま、今日はこんなとこでいいか。
あんまり一度に詰め込みすぎてもよくないしな
「かーエろっと」
いくつか本を借り出して、出ていくことにしよう
ご案内:「図書館 閲覧室」から園刃華霧さんが去りました。