2020/10/24 のログ
ご案内:「図書館 休憩室」に火光雷鳥さんが現れました。
■火光雷鳥 > ――本日は土曜日である。それでも制服姿で学園の図書館にやって来たのは、まぁ要するに補習回避の為の自主勉強だ。
とはいえ、一夜漬けとまでは行かないがテスト範囲をあれこれ詰め込んだので頭が痛い。あと知恵熱も出てるぽい。
「うぁ~~…ほんっっと、魔術とか異能ってよくわかんねぇ…。」
現在は小休止、という事で休憩室に移動して一休み中だ。自販機でコーヒーを買いつつソファーで寛ぐ。
…寛ぐ、と言えば聞こえはいいがその表情はウンザリしたようなそれでしかない。
「…そもそもさー、俺ってば魔術の素養無いのに知識だけ詰め込んで役に立つんかなぁ。」
どちらかといえば、異能の制御や応用や歴史関係の方がまだ勉強する意欲が多少なりはある。
元々、目覚めた異能を何とか制御する為にこの島へと来たようなものだ。
(…ま、単なるありふれた発火能力なんだけど……異能名以外は)
『紅蓮の支配王』――身内の手で申請登録されていたという事実も衝撃だが、その大仰過ぎる名前は本当にどうにかならないのか。
学園の基本的な生徒情報など、気軽に閲覧可能なレベルのデータにも堂々とその名前が載せられている始末だ――死にたい。
■火光雷鳥 > 「…つーか、一番肝心の『異能制御学』で一番躓いているのが地味にやべぇよな…うん、また自分の能力で火傷とかしたくねーし。」
魔術に関してはもうぶっちゃけ補習でいいかな…と、諦め…いやいや悟りの境地というやつだ。
その分を異能方面の勉学に割り当てた方がいいだろう。どーせ魔術の素養無いし…ちくしょう。
「他の授業はまだ何とか付いて行けてるだけマシなんだけどなぁ。俺みたいなのでも使える魔術とかねーもんか。」
そもそも、素養がないので魔力を扱うあれこれとかは無理ゲーという事になる。
能力的に考えて火属性の初歩魔術くらいは!と、島に来た当初はちょっぴり期待してたがそれもあっさり打ち砕かれた訳だ。
どうやら異能と魔術はやっぱりあれこれ別系統らしい。それを改めて理解した。
嘆息と共にコーヒーを一口。カフェイン摂取してもずっと勉強に明け暮れるほど真面目でも強くもない。
程々にテストを乗り切れる点数を稼げれば今はそれで十分だと思いたい。
それに、バイトの都合もあるので補習とかで余計に時間を取られるのも何となく嫌だ…あ、魔術方面は白旗です。
■火光雷鳥 > 「そもそも、つい一ヶ月ちょい前に島に来たばかりで、まだこの島のあれこれとか俺は全然分かってねーんだよなぁ。」
ここは外から来た人も当然ながら多いが、自分みたいに魔術やら能力と殆ど無縁に近かった人とはまだ遭遇していない。
いや、まぁ能力に目覚めてから1年間入院していた、というのは少し風変わりかもしれないが。
「…安全そうな場所くらいは時間がある時に巡ってみっかなぁ。観光気分、って程でもねーけど。」
どうやらやばい危険地帯らしい『転移荒野』と『落第街』という二箇所は勿論避けるとして。
それ以外ならまぁ、行ける範囲で行って見るのも何かしら得られるものもあるかもしれない。
考えてみれば、まだ学生街とその周辺くらいしか動き回れていないのだ。
一番遠出したのはせいぜい浜辺くらいだろうか?あ、そういやカグラが破壊しかけた堤防は無事だろうか?
多分、もう生活委員会とかが堤防の修復とか整備は終えているかもしれないけど。
「……こう言うと偏見みたいで嫌だけど、ほんとこの島の連中って何かしらとんでもねーヤツしか居ない気がする。」
コーヒーをまた一口。俺は『凡人』で構わないが、まぁもうちょっと強くなりたいなぁ、くらいは思う。
思うだけで、別に体を鍛えたりだとか勉学に励んだりだとか、そこまでは行かないが。
■火光雷鳥 > 「まぁ、学生らしくこの島での生活をエンジョイ出来ればいいかなぁ。」
凡人だろうが天才だろうが化け物だろうが、全てが不平等で或る意味で平等だ。
そういう意味では、俺も周りのとんでもねー連中と何ら変わりは無い!…あ、いやどうだろ…。
「って、もう夕方かよ!やべー、取り敢えずキリの良い所まではやっとかねーと!」
ふと休憩室の時計に視線を向ければ中々イイ時間になっていた。慌ててコーヒーの残りを飲み干してゴミ箱へ。
そのまま、バタバタと休憩室を後にするのだった。ちなみに勉学はまぁ赤点は回避できるといいな!くらいの進行具合だった模様。
ご案内:「図書館 休憩室」から火光雷鳥さんが去りました。