2021/01/12 のログ
ご案内:「図書館 閲覧室」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >  
放課後遅く。既に多くの生徒が下校し、図書館の生徒も随分と数が少なくなった頃。
異能学の書籍が並ぶコーナーの閲覧室。
其処に、物々しい風紀委員の制服を纏った少年の姿が――

「……くぅ…」

なかった。
本を広げ、ノートを記入していた後はあるのだが、後半の文字は蚯蚓がのたくった様なものであり、自習中に睡魔に囚われてしまった様が容易に分かってしまう有様。

机に頭を乗せ、自らのノートを半分枕にして。
穏やか、というよりは吐息にも似た静かな寝息が閲覧室に小さく響いている。

ご案内:「図書館 閲覧室」に雨見風菜さんが現れました。
雨見風菜 > そこに通り掛かる牛柄パーカーの雨見風菜。
いや、普通に通り過ぎた。
本を持っていたことから、持ち出した本を返しに行ったようだ。

少しして、風菜が戻ってきて。

「まさかとは思いましたが、見事に寝ちゃってますね」

先ほど通りがかったときに見ていたのだろう。
戻ってきても尚彼は寝ていた。
ふと、寝顔を覗き込んで見れば。

「可愛らしい……それにしても、本当に安らかに眠ってますね」

寝ている彼に配慮したつもりの小声で独りごちる。

神代理央 >  
疲労の色が濃い、という訳でも無いが、血色が良いという訳でも無い。
本当に、途中で電池が切れてしまったかの様な姿勢で寝息を立てている少年。
右手には、未だペンを握り締めた儘。

「………ん…ん、ぅ…?」

とはいえ、深い眠りに落ちているという訳でもない様子。
彼女の小声に僅かに反応したのか、僅かに身動ぎした――かと思えば、突然がばりと頭を上げた。
ぼーっとした様な瞳で、暫く前を見つめた後、声の主である彼女に向き直る。
未だ覚醒しきっていないのか、その表情はぼんやりとしたものなのだろうが。

雨見風菜 > がばりと起き上がられてちょっとびっくりした。
どうやら起こしてしまったようだ。

「おはようございます、神代先輩。
 相当お疲れのようですね?」

起こしてしまったのは仕方がない。
一瞬、『夢見の雫』でもその口に投入しようかとも考えたが。
いやいや流石にこんなところで本格的に寝させては風邪を引くかもしれないし図書館にも迷惑だ。

(眠気を覚ます魔術が使えればいいのですけど、覚えてないんですよねぇ。
 覚えられるのかどうかもわかりませんし)

神代理央 >  
ぼんやりとした表情の儘、彼女の言葉に寝ぼけ眼の視線を向ける。
暫しの沈黙の後、彼女の言葉と自分の状況を数秒遅れで理解し、小さな欠伸と共に漸く口を開いた。

「………あぁ。雨見、か。いや…そう、だな。少しばかり、疲れが出ていたかも、しれんな…」

ふぁ、と再度零れかけた欠伸を噛み殺しつつ。
彼女の言葉に小さな苦笑いと共に頷くのだろう。
書きかけた挙句、途中で蚯蚓がのたくった様な文字になったノートに視線を落とすと、溜息と共にそれを閉じるのだろうか。

雨見風菜 > さて、これはチャンスではなかろうか。
そう感じた風菜は、不意に理央の後ろに回り、彼の額と胸元に手を回して。
後頭部から、その豊かな乳房に沈めた。

「頑張ってる神代先輩、お疲れさまです♡」

最初の萎縮はどこへやら。
調子に乗っていると言われれば否定はしきれないだろう。