2021/01/18 のログ
ご案内:「図書館 閲覧室」に照月奏詩さんが現れました。
■照月奏詩 >
どんな危機的な状況でも今まで生き延びてきた。
防御に寄った自身の能力は本来ならば絶対に不可能な状況であっても生存を可能としていた。
だから今回も大丈夫、きっと、きっと生き延びる手段がある。
「いや、これは……不味いだろ」
否、現実はそう甘くはない。
目の前に重なるのは課題の山。そのそばにあるのは参考書の山。
最近裏の仕事が忙しすぎた。そう虚無としての活動が多すぎた。
その結果、見落としていた時期を……奏詩としての必要な事を。
「……今月中にこれを全部やる上に。テストの勉強……ハハッ、ムリ」
課題は問題集2冊とレポート5枚を5科目。それにそれぞれ+実技を合わせた9科目のテスト勉強。
それをひと月以内に完成させないといけないのである
その現実にグシャリと机の上に顔面から崩れ落ちるのであった。
■照月奏詩 >
実技は正直どうにでもなる。そりゃ一部の風紀やら実戦経験者には劣るかもしれないが奏詩としてもそんじゃそこらの相手に引けを取るつもりはないので合格点くらいは問題ないだろう。
学力と言う意味でもギリギリなんとかなる。赤点回避くらいならば無理やり付け焼刃で何とかなるだろう。
問題は課題。特に5枚を5科目。計レポート25枚とかいうぶっ飛んだ枚数。
どこぞの卒業論文か!! と言わんばかりの分量を1月で終わらせないといけないのである。
本来ならゆっくり進めればよかったが、虚無で動きすぎた結果がこれである。
「まぁ悩んでもしょうがないよなぁ……」
2月は約束もある。補講を受けるわけにはいかない。
ノートパソコンを立ち上げて持ってきた本を手に論文を書き始める。まず手を付けるのは異能専門学。題材は”防御系異能とその応用について”で書き始める。
自分の能力だし研究に研究を重ねたこれならばほぼ本など無くても5枚は埋まる。
だが先は長い。引用を混ぜながら少しでも楽をしていく。
■照月奏詩 >
実働というだけあり、敵拠点のコンピューターを触ったり場合によってはハッキングしたりと。こういったコンピューターも扱いは慣れている。手慣れた様子でキーボードを弾き、一気に文章を進めていく。
画面を見ていないが打ち間違いなどない……はずである。
「故に防御系の異能は攻撃に転ずることも可能であり、この結果は風紀委員にも効果のあるものとおもわれる」
とか風紀委員に使えるぞとそれらしくアピール。
実際問題そんなの風紀委員ならすでに会得している人物が大半だろう。だがむしろそれでいい。
2級学生である自分が下手に目立ってしまっても困る。
目指すは並より少し下である。
カタカタとキーボードの音が鳴る。別にうるさいわけではないが静かな空間なのでどうしても聞こえてしまう。
■照月奏詩 >
しばらく進め1つのレポートは終わらせる。
「案外早く終わるじゃんか」
体を伸ばす。だが早く終わったのは得意科目だったからだけである。
窓の外に目線を向ける。
「……少しは静かになるといいんだがなぁ」
先日あった違反組織のメンバーの関係者。もちろん通報も何もしていない。
だが確かに告げた事はある。
その結果で少しでも被害に合う人が少なくなることを祈るだけである。
「っと、いけないいけない。こっち薦めないと」
そうして次の課題に取り掛かる。
こうして夜遅くまで進め、課題を次々と潰していくのであった。だが同時に自分もつぶれていくだろうが。
ご案内:「図書館 閲覧室」から照月奏詩さんが去りました。