2021/11/24 のログ
ご案内:「図書館 閲覧室」にオルランドさんが現れました。
オルランド > 『走れメロスの開幕の一文は何か答えよ。(10点)』

そう綴られたプリントを前にペンが止まる。
配点10点と書かれてるがどうもこれは宿題らしい。総合文学と言われるなんともマイナーな科目だ。
うーん…と考えた挙句、こう答えには書いた。

「メロスは激怒した必ずかのセリヌンティウスを取り除かねばならないと」

ちなみにセリヌンティウスはかの邪知暴虐の王に人質にされたメロスの友人である。

「オッケー次の問題いきまっしょ!」

オルランド > 『シェイクスピアの書いたハムレットの主要人物を挙げよ(5点)』

「ロミオとジュリエット」

さらさらと綴る。まったく掠りもしないおバカな回答。
オルランドの頭脳からすれば間違いに気づくのだが…わざとなのかそれとも文学は苦手なのか…


『この作品を答えよ(5点)』
『サンフランシスコ警察署に所属しているリック・デッカードは~』

「Do Androids Dream of Electric Sheep?」

秒で答えた。秒でさらさらと筆を滑らせた。
これは割と気に入った作品だ。
かなり昔に書かれた作品だが設定的にもしっかりと練られた好きなSF小説だ。

オルランド > 「っと、こんなもんっすね」


古今東西様々な文学知識を持っていないと解けない科目だが検索すれば一発だ。
だがスマホなど検索機が手軽に使えるこの便利な時代、あえて自力で解いて、答え合わせにあえて図書館で本を探すというアナログな方法を取る。

課題を済ませる手段としてかなり効率は悪いが手間がかかった分、印象強く脳に焼き付くのでテストの成績はおおよそ80点台と比較的上位。
悪くても70点台、良くて90点と安定して取っている。
地頭が悪いので最初はおバカな回答と対策した上でも最上位に食い込めない成績なのが玉に瑕だが。

ともあれ、間違ったり失敗してから対策を組むというのは勉強に限らず日常や戦闘にも生かされる。
だから、こうして間違いを繰り返して成長しているのだが。

「さて、と答え合わせ…いきますか」

山積みの本…おおよそ目星をつけた資料だろう。
その一冊を手に取って調べながら答え合わせをする。

オルランド > 「ぎょへー!結構間違ってるー!?」

図書館にそんな悲鳴が鳴り響いた。
直後に司書から図書館は静かにするように、と注意されてしまった。

風紀委員でありながらこの体たらく。

まあ、しっかり勉強してやるべきことやってから風紀委員の仕事はする。
勉強は学生の本分。
本分をひとまず済ませたので明日辺りにでもパトロールに行ってみようか?

ご案内:「図書館 閲覧室」からオルランドさんが去りました。