2022/11/26 のログ
ご案内:「図書館 閲覧室」にジョン・ドゥさんが現れました。
ジョン・ドゥ >  
「あー、……くそ。わからん……」

 放課後。図書室の椅子に座って参考書を捲る、なんて何年ぶりかわからないような事を、学園に放り込まれてから繰り返してるわけなんだが。

「……だめだ。魔術ってのはよくわからん」

 精霊魔術の分厚い参考書を開いて、読んでは見てるんだが……。

「参ったな……。試験落とすぞこれ……」

 傭兵時代も魔術には色々悩まされたもんだから、この機会に学んでみるか、と思ったんだけどな……。これは、講義取ったの、間違ったんじゃないか?

「……あー」

 うめき声が出ちまう。腕組んで、ただでさえ目つきの悪い顔が余計渋くなってるのが自分でわかる。
 ……あー、体を動かしたい。
 

ジョン・ドゥ >  
「あー……」

 さっきから呻いてばかりな気がする。これはダメだな。一人じゃ埒が明かないやつだ。
 頭が悪いとは思わないが、学があるとは言えないしなあ。

「……外周りにでも行くか」

 所謂、THE・現実逃避。誰か教てくれるような親切なやつとかいねえかなあ。
 なんて他力本願になりながら、参考書を閉じて腰を上げた。
 

ご案内:「図書館 閲覧室」からジョン・ドゥさんが去りました。