2019/03/04 のログ
ご案内:「禁書庫」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > コツコツと、己の革靴から響く足音が広大な禁書庫に響く。
濃密な魔力や思念、怨念の類を肌で感じながら、一冊一冊眺める様に巨大な本棚の迷宮を進んでいた。

「……魔術関連は兎も角、神話や異界の類となると中々に探すのが面倒だな。そもそも、異能関連の本を此処で探すのが間違いやも知れぬが…」

今回探しているのは、己の持つ異能と魔術に関連した本。
尤も、魔術については実家から資料を取り寄せる準備を進めている為、無理に此処で探す必要は無い。
何方かと言えば異能関連。己の異能に名付けられた『人造神』『バベル』と言った単語は、己の異能の由来を探る事に繋がるだろう。
そもそも己が名付けていない異能や召喚物の類。命名したのは父親であると聞いているが、召喚物に関してははっきりとしない。ならば、総当たりで探ってみるかと焚書の保管された此の場所に足を踏み入れていた。

神代理央 > 時折、此方に引き込もうとする様な魔力の流れや精神への干渉を感じる。是も禁書だの魔術書の力なのだろうか、と感心しつつ――

「…喧しい。野焼きの燃料にされたくなければ、紙束は紙束らしくしていろ」

己の魔力を僅かに拡散させて一喝。
魔力量よりも、その精神から"餌"と成りえない人間だと判断されたのか、此方へ干渉してくる様な魔力は大幅に減少した。
鬱陶しいものがなくなって清々したとばかりに、幾分早い足取りで再び禁書庫を進み始める。

神代理央 > とはいえ、望むものは見つからず。
流石に此の場所に長居して、影響が出ないと言い切れる程過剰な自信を持っている訳でもない。

「…滞在時間もそろそろだしな。仕方がない。また来るとしよう」

僅かに溜息を吐き出すと、再び硬質な足音を響かせて禁書庫から立ち去った。

ご案内:「禁書庫」から神代理央さんが去りました。