2020/06/24 のログ
ご案内:「禁書庫」に霜降寺 響元さんが現れました。
■霜降寺 響元 > 影のように現れた男が一人、図書委員野横を通り過ぎる。
ここは禁書庫だというのに部外者が歩いているのをまるで気付いていないようだ。
男は本を手に取り開く、呪詛の込められたソレは開くだけでも資格が必要で、開いた者に災いが降り掛かる代物なのだが。
「いや、これでは無い…。」
ただの本と同じように見流しては元に戻していく。
まるで呪いすらも彼を見ていないかのように。
■霜降寺 響元 > 彼は何かを探しているようだがソレが見つからない。
人を不幸に貶める呪い、離縁する呪い、なにか重篤な病に掛かる呪い。
いくつもの本を手に取っては見るものの目当ての本は無いようだ。
「この島の禁書庫ならば或いは、とも思ったのだがやはりココには無いのだろうか。」
先日の失敗を糧に、過去の偉人たちから発想を得ようというのは悪くない話だ。
それが他人に感動を与えるものであるのなら尚更だ。
しかしただの呪い本は琴線に触れない。
もっと感情を揺さぶるものが必要だ。
例えば、悪夢によって人を追い詰めたりなどするものがいい。
今探しているのはそういった本だ。
人に夢を見させる行為は自分にとって必要なモノだ。
しかしココにはないようだ。
■霜降寺 響元 > 「無いものは仕方がない。帰るとしよう。」
しばらく探しては見るもののやはり見つかりはしない捜し物に諦めをつけると本をキレイに棚に収める。
ココにいる理由がないなら立ち去るべきだ。
そう言って、足を進めた先に少し目を引くものを見つけた。
「だがあぁ…、これはもらっていこう。使い道がありそうだ。」
禁書庫には多数の魔導を納めた本があり、呪われた本があり、封印されている本が多数ある。
そんなものを作っているのは元はただの紙であったり、革であったりするのだが、本である以上必要なモノがある。
そう、文字を書くためのインクだ。
禁書庫には、ソレも置かれていた。
呪法を記すための特殊なインク、それは本来普通の人間が触れても良いものではないのだが…。
彼はそのインク瓶を一つ取り上げる。
ソレをナニに使うのかは、全く以て不明であるが、良いことに使われることはないだろう…。
ご案内:「禁書庫」から霜降寺 響元さんが去りました。