2020/07/28 のログ
ご案内:「禁書庫」に希さんが現れました。
■希 > 「あれ?どこ、ここ?」
じっとしていても泣いてばかりなので、病院から抜け出し、あてもなく、彷徨っていた
そうしたら、無限に広がる書庫にたどり着いた。
周りを見回せば、力ある本ばかりなのが、希にはわかり
■希 > その中の一つ、妖しげな光を放つ方角にふらふらと呼ばれるように、誘われるように
呼ばれるように
生と死を司る書籍群に誘われて
「よんでる?」
ゆっくりと、幼女は迷い込む、自分から、進んで
■希 > 「わたしが、ひつようなの?」
幾つかの本が舞い踊る、祝福するように
呪うかのように。
「ちからを、くれるの?」
掌を、伸ばす
■希 > 生と死を、もたらすそれに
掌を乗せて
幼女は、契約を交わした
本に力を与える契約を
よくわかりもしないまま
魔に、手を染めた。
■希 > 幼女が目を開けると
手には小さなメモ帳のようになったそれがあった。
「待っててね、もう、子どもなんて、言わせないから」
病室へ、ゆっくり戻っていく
溢れる魔力を、本に捧げながら
ご案内:「禁書庫」から希さんが去りました。