2020/09/18 のログ
ご案内:「禁書庫」にクロロさんが現れました。
■クロロ >
常世図書館の奥の奥。禁書庫。
ある種此処も、落第街と同じ裏の世界だ。
それも、まるで裏路地の様に普通の人間が簡単に来れるような場所。
辺りに敷き詰められた無数の本。禁書庫の名の通り、表に出ることない本。
"出してはいけない"禁書達。何処となくおどろおどろしい雰囲気を放つが
青年、クロロにとっては心地の良い空気だった。
「……さて、と」
魔術師の、それも"特異"なタイプのクロロは、この淀んだ空気が落ち着いた。
適当に腰を下ろせばのびのびと一息。
指先が空を切り、青い魔力の光が一閃の軌道を描く。
『深き海底<Deep blue>』
『千の顔を持つ月<Hydra>』
その詠唱に合わせて、体温が酷く低下した。
と言っても、漸く人並みの体温になっただけだ。
異能体質のクロロにとって、本一つ読むのにもこう言った魔術も必要なのだ。
全く以て、不便な体だ。溜息を漏らせば、持ち込んだ本を目の前に。
禁書庫に積まれていた禁書を二つ、左右に開いた。
並行読書、知識欲に駆られるクロロ独特の読み方だ。