2020/06/07 のログ
ご案内:「大時計塔」に雪城 氷架さんが現れました。
雪城 氷架 > さて本来生徒立入禁止の大時計塔
教員などもそう来ない…ハズなので

そう、サボるにはもってこいといった感じなのだ

「くー………」

踊り場の先、そよ風の吹き込む日陰で小さな寝息を立てている銀髪の少女の姿

ご案内:「大時計塔」に霜月 水都さんが現れました。
ご案内:「大時計塔」から霜月 水都さんが去りました。
ご案内:「大時計塔」に霜月 水都さんが現れました。
ご案内:「大時計塔」に水無月 斬鬼丸さんが現れました。
ご案内:「大時計塔」から水無月 斬鬼丸さんが去りました。
霜月 水都 > くあー、と欠伸かましながら大時計塔に顔を出す青年。

「ねみー……」

ぼけーっとした目で周囲を見渡すと、寝ている少女一人。

「先客かよ……どーすっかなこれ……」

頬をポリポリ掻きつつうーんと首をひねる。

雪城 氷架 >  
青年が訪れた足音や気配に気づいた様子もなく、ただすやすやと静かな寝息を立てている少女

日差しは強いがちゃんとひんやりした日陰で眠っている故熱中症などの心配はなさそうである

まぁ、当然講義時間中のはずなのでこんなところで寝ている以上はサボりなのは明白なのであるが

霜月 水都 > 「うーん、可愛いけどそれがなー」

同じロケーションで自分も横で寝転んでは、万一見つかった際に何を言われるかわかったもんじゃない。何よりいい日陰が取られてる。畜生。
ここで寝るのは若干リスキー。めんどくさい。
とはいえ、ここから更に寝場所を探すのもめんどくさい。
起こしてもいいが、自分が寝るための邪魔だ起きろは流石にアレであるし、何より自分もサボりなので起こす道理がない。

「……しっかたないなぁ」

そういって、持っていた大太刀をすらりを抜き放つ。
ここは人が来ない場所。ということは、本身を使っての稽古もやりやすい。ということで。

「時間潰すかぁ」

言いながら、大太刀を何度も振るう。
時に力強く踏み込んで振るうため、もしかしたらその振動で目が覚めたりするかもしれない。

雪城 氷架 >  
───……

まあ、そんな広いと言うほど広くもない場所でそんな素振りをされては
踏み込みの振動や音も含めて安眠できる者はそういないのではなかろうか

「……ん」

銀色の瞼に閉ざされた蒼い瞳が薄っすらと開いて…

「(……なんだこいつ)」

寝起きの薄ぼんやりとした少女の頭に真っ先に浮かんだ言葉がそれであった

霜月 水都 > ちろ、とそちらの方を見る。
ぶぅん、と大太刀を振り上げてから肩に担ぎ、あ~……と少し虚空を見て。

「ごめん、起こした?」

当人にそのつもりはなかったが、そりゃあ近くで大太刀振り回されりゃあ起きる。
しかし本当に悪気はなかった様子で、気まずそうに首を傾げている。

雪城 氷架 >  
「寝てる人間の側でそんな真似してて起こさないと本気で思ってるのか」

人形のような整った容姿からはかけ離れた、やや粗野な口調
そのまま背伸びをしつつ大あくびまでする様子はまるでやんちゃな少年のような雰囲気すら感じさせるだろうか

「まったく気持ちよく寝てたってのに……ここ生徒は立入禁止だぞ」

まさに自分のことを棚に上げたセリフでした

霜月 水都 > 「いやあ、言われてみりゃそうだ。ごめん」

そういってぺこりと頭を下げる。
こちらは、少しぼんやりした、抜けた印象を与えるだろう。
極めて大柄だが、威圧感はあまり感じないかもしれない。
それ故に、肩に担いでいる大太刀が浮いて見えるかもしれない。

「いやそうなんだけど……ってお前も生徒だろ?制服着てるし。ブーメランブーメラン」

サボりガールめー、と笑う。
これもまたブーメランである。

雪城 氷架 >  
「そーだけど誰も来ないとゆー前提で寝てたわけ、わかる?」

ふぁ…とまた小さな欠伸を噛み殺して目を擦る
少しずつ目が覚めてきたようで

「まあ謝ったから許す。今度からサボるなら別のトコいけよな。屋上とかオススメ」

ただし日陰は少ない
夏にかかるこの時期はやはり時計塔がベストなのだ
というか屋上は暑いから此処に来ているし明らかに場所を渡したくない感が出ている

霜月 水都 > 「自分は来るけど他の人が来ない前提ってのはなくない?」

同じ発想の人間が被るのはあるあるなワケで。

「この時期に屋上とかこんがり焼けるっての。俺だってここお気に入りなんだから別のトコ行く気にはなんないって」

肩をすくめて、大太刀を鞘に納め、袋にしまう。

「……なんか折衷案ない?」

そういって首を傾げた。

雪城 氷架 >  
「こんな美少女がお願いしてもダメとか…」

いつお願いされたのかはわからないがお願いされていたらしい
気づけば日陰になっている踊り場の壁に持たれて、胡座をかくような女の子らしくない座り方
片方のツインテールを解いて手櫛で整えたりと非常にマイペースだ

「じゃあ上使う?鐘鳴ると鼓膜ヤバいけど」

大時計塔ゆえ

霜月 水都 > 「それはお願いとは言わないんじゃないかなあ」

誘導しようとしてたようにしか聞こえない。
そして当然却下である。

「マイペースだなあ…下手すりゃ見えるぞ?
後鼓膜の替えはないから却下。キミが行けば?」

大太刀でしれっと上を指す。

雪城 氷架 >  
「見たいなら見たいではっきり言えばいいのに、見せないけど」

からかうように笑いつつ、手慣れた様子で再び髪をツインにまとめて立ち上がる
お尻をはたいて、埃がついていないかのチェックも忘れない

「そこは耳栓するとかさ、えー…と」

オマエ、と言おうとして口籠る
どうやら名前を聞くべきかで言い淀んだらしい

霜月 水都 > 「見たいのは否定しないけど、そこまで露骨じゃないって」


否定はしないけど。
これだけの美人はなかなかいないし、男子高校生としては興味はある。
だがそれはそれ、急にがっついたりしない程度の理性は持っていた。

「耳栓で防げるのかなあ。 あー、俺は水都。霜月水都(しもつきみなと)。君は?」

雪城 氷架 > 「うわ、そこは否定しろよ…私じゃなかったら普通に引かれるってそれ」

ちょっと吹き出しそうになりながら、そんな言葉を向けて──

「ふーん、しもつき… ん」

告げられた名前を反芻しようと口を開いたと思えば、貧血にでも陥ったようにふらりと蹌踉めく
片手で右のこめかみを抑え、ほんの数瞬ではあるものの苦悶の表情を見せる──

「──…と。みなと、か。私は雪城、氷架。
 じゃあミナト。今度から私がいなかったら此処使っていいよ」

対案…なのだろうか

霜月 水都 > 「いやまあ、事実だし……」

ちょっと目を逸らしつつ口にする。すなお。

「ん?どうかした?
氷架、ね。まあ、いないときは使うけど。その理屈だと、俺がいるときはそっちも諦めろよ?」

そこは平等条約に持ち込んでいこうと。

雪城 氷架 >  
「ヘンタイ。私が来た時にミナトがいたら写メとってルギウス先生あたりにチクろーっと」

冗談めかしていいつつ、一瞬の揺らぎに言葉を向ける少年には少し罰が悪そうに背を向ける

「や、なんでもない。元々低血圧なのにバカみたいな話寝起きからしたせいで調子悪いんだな。うん。──ん、そろそろ時間か」

大時計塔から僅かにキリキリと機械音が響く
チャイムが鳴る準備に入っている …のかもしれない

「…じゃ、そろそろ行くし。またな、ミナト」

どうせ互いにサボりマンなら、またどっか遭うのは必然だろうと
そういった意味合いの言葉と、ひらひらとやる気なさげに手を振ってサボり少女は大時計等を下ってゆくのでした

霜月 水都 > 「やめてくれよ。っていうかそっちがサボってたのもバレるくないか?」

そういいつつ、少しおかしい様子に首を傾げて。

「――ん、まあいいけど。体調悪いんなら気を付けなよ。それじゃあね」

至って真面目に、敢えて踏み込み過ぎず見送る。
その上で。

「……寝るかぁ」

さっきまで氷架が寝転がっていたところに横になった。

ご案内:「大時計塔」から雪城 氷架さんが去りました。
霜月 水都 > 「……さっきまであの子が寝てたのか」

そう考えると、なんだか悪いことをしている気になる。
しょうがない、と起き上がって大太刀を手に取り、首をコキコキと鳴らして。

「しゃーね。素直に帰るかぁ」

そういって、その場を後にした。

ご案内:「大時計塔」から霜月 水都さんが去りました。