2020/09/08 のログ
ご案内:「大時計塔」に誉凧さんが現れました。
ご案内:「大時計塔」に雨見風菜さんが現れました。
誉凧 > 高い高い場所乍 吹きすさぶ風の強い事。
メイド服に身を包んだ一人の女の外見をした何かが
大時計塔をゆっくりと上がってどこを眺めるということでもなく、
じっととある高い場所で座り込み虚空を眺めているような所作。

「……」

待機状態で座っているとしか思えてならないほど動きがない。
喋りもせずにただただ座っているくらいで呼吸音も静か、まさに人形じみた何か。

雨見風菜 > 下から何かが高速で"跳んで"くる。
風菜だ。
風菜も、彼女に気付く。
『糸』を彼女の横の空間に引っ掛けて、そこから自分を引っ張り上げる。
くるりと体を反転させて座った。

「こんにちわ、アリソンさん」

ふわりと乳香の匂いがする。
今日も表向きは清楚だった。

誉凧 > ふと何か空気を切り裂くものが下から高速で接近してきた。
階段とかそういうものではない物理的に速い高速移動でした。
余り身じろぎもせずに隣に座った彼女へと座ったまま会釈?をすると

「こんにちは、風菜さん。きぐうですね??場所柄きぐうでもないですか…?」

清楚な?彼女しか知らないメイドはふわりとほほ笑むばかりで、
今日も今日とて人形じみてた。

雨見風菜 > 「奇遇、じゃないですかね。
 私は誰かと出会えそうな予感がしたので来たんですけれども」

まさかアリソンさんと会うなんて思っても見なかった、と言わんばかりに。

なお、風菜の方も、アリソンのことはあまり知らない。
御主人様(仮)ではあるが、あまりお互いのことを話ししていないのでしょうがないと言えばしょうがない。

誉凧 > 「出会いとは偶然が織りなす道の交わり。
 機会というものが今までなかったのも事実なので、
 少しお互い素というものを知るべくお話を提案致します。」

座ったまま見えていないのに見えているかのような振る舞いをし
彼女の顔を眺めるような仕草をするメイド。提案を投げかけたのは
唐突のように思えて前から聞いておきたい欲求が浮かび上がったのであって、

「提案を投げかけたのはこちら側なので軽く身の上話でも始めますね。
 まずは、私は人間の姿をしているとはいえ人間ですらありません。
 元々は死にかけた悪魔というものであり、機械にAIとして改造され積み込まれた兵器であります。
 今のこの姿はアンドロイドという高機動端末というらしいですよ?」

いきなりとんでもないことを提案してそのまま爆弾を投げ入れたようなメイドでした。
彼女の態度などが気になりそっと隣をちらりとー

雨見風菜 > 「そうですね。
 ええ、お喋りしましょう」

のほほんとアリソンの言に応える。
風菜も、アリソンのことをよく知らないわけだし。

「アリソンさん、大変だったんですねぇ……」

何とか話に付いていく。
彼女がアンドロイドであることは、初対面時に言われていたので知っていた。
そして、キスで生気を吸われたことから夢魔かなにかかもしれない、と思っていた。
それらがようやく繋がった、と言ったところだ。

誉凧 > 「大まかに言ってしまうと本体は潜水艦ですね、
 元の世界では宇宙艦とも属される方なのですが、分かり易く言えばU-boatです。U-boat型の宇宙船ですね。
 とはいえ、本体は大きいのでほぼ人型になっていることが多いです。ご安心下さい。」

軽く身の上話メイド編をざっくりと彼女に伝えたメイドはふぅと息を吐く仕草を。
アンドロイドとはいえ外からエネルギーを吸うにはキスなりコンセントでぐっさりしかない。
では 彼女の方の事も聞きたいので、視線?で何となく促したく―。

「私のは一応…では風菜さんどうぞ? 軽くでよろしいので。」

雨見風菜 > 「せん、すい……」

あまりにも予想外なカミングアウトにびっくり仰天。
Uボートについては一時期流行った艦船ゲーに触れてなかったら全くわからなかったところだ。

(鉄……じゃなく、ソ連の潜水艦でしたっけ)

人型になっている、については別の知人の人化の魔術みたいなものだろうと目星を付ける。
そして話を促されれば。

「ええと、アリソンさんの話が凄すぎて何を言ったら良いものか。
 私は普通の人間、元は島の外……日本に住んでいたんですけれども。
 ちょっとやらかしたことがありまして、異能も覚醒めたことだしとこちらの学園に入学しました」

誉凧 > 「潜水艦が一番分かり易いですね、見た目が完全にアレなので。」

U-boatと日本で嘗て作られていた伊400型に似ているかで迷った挙句、U-boatが妥当ではと
己の中で決着したらしい。ゲームの事は分からないメイドとしては
恐らくゲームで等と説明されたとしても首をかしげるかも。

「普通とは…なにをやらかしたのですか?異能は目覚めてしまっては致し方ありません
 日本。日本にもかつて高性能潜水空母なる伊25とか伊400型とか潜水艦に飛行機を積み込んだ兵器がありましたね。」

日本にも潜水艦やばいやつがいましたよ、と無理やり潜水艦話題に持っていこうとする兵器メイド。
嬉々としてその時だけ笑顔がキラキラしてた。

雨見風菜 > まあ正直な所原型の話をされても割とちんぷんかんぷんではある。
知識はあるがそっちに興味はないのだ。

「普通も普通の人間、両親も人間の純血の人間ですよ。
 やらかし……は、そのー……ちょっと、地元の有力者さんを腹上死させそうになりまして」

まあ、この件は本人の関係者にもみ消されていて今から調べてもろくに情報は出てこないものだが。
そのせいですっかり肩身が狭くなったので風菜はこちらに逃げてきたようなものだ。
まあその実、肩身の狭さは風菜の自責の念がほとんどなのだが。

「あー、ありましたねー」

潜水艦の話題についてはこれちょっと長くなりそうだな、とは思いつつも。
でも話したそうだし無碍にするのもなぁとも思って、相槌に留める。

誉凧 > そのうち模型は作りそうな予感はある。
寮部屋に置き場があるかが謎なので箱として保管されている筈。

「普通の人間。両親が健在と羨ましい。
 私には生みの親はもうおりませんし故郷には戻れませんし。
 腹上死!…あ、はいやめておきましょう」

一気に卑猥なことになったので傷口開きをやめることにした。
家族とは何かをもう忘却の彼方なので親の事は思い出せない。
素直に羨ましいと告げて、『家族を大切にするとよいですよ』とは伝えたかも。

「戦後 アメリカが伊400をモデルに戦略級原潜など作り上げたのは本当なんでしょうか。
 飛行機を積み込むという無茶振りは他の国でもやってたらしいですが、
 全うに積み込んで射出と回収をしていたのは日本だけです。誇れることです。
 今はどうかは分かりませんが潜水艦レベルは一流国ですね。
 … は、熱くなりすぎました済みません。」

かなり潜水艦については放置すればその分喋りそうな気がする。
ひとしきり暴走してからはっとしたようで勝手に鎮火したらしく
謝罪を口にして大人しく口を閉ざしたとかなんとか。

雨見風菜 > 「ええ、両親は今アメリカで仕事してまして、こちらに移住するために頑張ってます」

風菜は寮暮らし。
夏休みも規制せず、両親のところにも行っていないが、不仲というわけではない。
ぶっちゃけ風菜は英語があまり得意でないし、アメリカは日本や常世島よりも治安が悪い。
レイプ程度ならまだしも薬漬けになって闇に消えるなんてことがあっては困るから来るなと言い含められているためだ。
まあ、今や魔術対策さえされなければ薬を打たれてもなんとかなるのだが。

「はー、なるほど……」

潜水艦話はもうついていけない。
これもうオタク語りのレベルだなぁと思いながら相槌を打つ。
そして自分で静まって謝られると

「ええ、そうですね」

とりあえずアリソン、『今の自分』と同じである潜水艦に強い思い入れがあるのはよく分かった。
愉快な人だ。

誉凧 > 「両親健在なら 大事にして後々孝行するとよいです。
 移住はお金がかかりますからね、色々と 色々と…」

彼女確か寮の部屋が隔離部屋だったはずでは???
なぜ隔離部屋なのか。痴女めいた言動が原因なのか。
謎が尽きない彼女なのですが、彼女の両親は健在目標は恐らく
移住をして家族で再び暮らすためではと推測。アメリカの治安の悪さは仕方のないことなので
…州によっては銃器所持が普通ですしと。

「異能から元のが引きずられているのでどうしようもないです。
 あ、これだけは言わねば。アリソンはこの世界に来てから最初に考えた偽名です。
 あとは誉凧もですが苗字ないとまずいのではとあるとき思いまして、
 適当に本を開いて言葉の響きから仮で名乗り始めた名です。
 元々艦種名で呼ばれていたので名に愛着がなかなかつかないのです。」

これ位ですね、とざっくり身の上話アリソン編が終わってしまった…
ざっくりにしては濃密すぎて彼女をドン引きさせたことに気づいていない。

雨見風菜 > 「ええ、そのつもりではあります」

親孝行はきちんとしていきたい所。
とは言え移住するためのお金稼ぎは卒業まではかかるだろう。
もしかしたら卒業後もすぐには来れないかも知れない。

「はー、なるほど……」

どんどんと情報が流されてくるため何とかざっくり理解するので精一杯。
なんとかアホ面になるのは避けれたが。

誉凧 > 「私のほうは親がそもそも生きておりませんし、
 元の世界戻れませんし、どうしようもなくてですね。」

島で卒業までは公安なり風紀に出向されるなりの身である。
もしも戻れたとしても本体が半壊では兵器としては役に立たない。
何か振動…通信を拾ったメイドはさらりとその通信を傍受。

「…呼び出しが来ましたね、私は行かねば。
 またどこかで逢えればいいですね、ではまた」

挨拶を彼女にすると
きょろりと視線を泳がせた後は大時計塔の階段を下りて普通に去っていったという。

ご案内:「大時計塔」から誉凧さんが去りました。
雨見風菜 > 「本当、大変ですねぇ、アリソンさん」

と、そこで急に通信が来たのか。
呼び出されたと言って、その場を後にするアリソン。

「あら、残念です。
 ええ、行ってらっしゃい、頑張って」

そう言って、彼女を送り出すのであった。

ご案内:「大時計塔」から雨見風菜さんが去りました。