2020/09/13 のログ
ご案内:「大時計塔」にニーナさんが現れました。
ご案内:「大時計塔」からニーナさんが去りました。
ご案内:「大時計塔」にニーナさんが現れました。
ニーナ > 時計塔。知ってる範囲で、一番高い場所。
よく星を見に来る場所。今日だってそう。

帽子を手に持って、落下防止の柵に体重を預けて、じっと空を見る。

空を指差して、星の名前を確認していく。

デネブ、アルタイル、ベガの夏の大三角は健在で。
アークトゥルス、アンタレス、フォーマルハウト。
すっかり秋の星空だ。

少し遅い時間であるので、大三角も沈む位置にある。

ニーナ > 6月の中頃から7月頭の出来事で大きく変わった生活。

路地裏で一人で生きていた暮らしが、いくつかの出会いを得て。
友達が出来て、親代わりの存在が出来て。
こうして街で、空を見上げられるようになった。

「……」

未だに街は歩いているけれど。
星の勉強も続けてはいるけれど。

名前を思い出してから、なにも進んでいない。
慌てるつもりはないのだけれど、手詰まり状態になっている。

ニーナ > 「……」

此処最近は、新しい出会いもない。
やはり、一人で歩いて偶然を拾い上げる、というのは厳しいのだろうか。

どうするべきだろう。

街中で手がかりにたどり着けないというのなら、
やはり研究区や落第街を目指すべきなのかもしれない。
ただ、一人で行くことは出来ない。
遠かったり、危険だったりするからだ。

他に思い浮かぶことと言えば。

「学校……」

少女は一度すくんで動けなくなった経験から、
時計塔のすぐ真下を覗き込むことは出来ない。
そのため、あまり意識を向けられないのだが、
この高くそびえる時計塔の麓には、学校の校舎があるのだ。

ニーナ > 時間は星は、表情を変える。世界は、動き続けている。
立ち止まってなど居られない。

たとえ道が分からなくても、茜色に照らされている。
恐れることなどなにもない。私は進み続けるんだ。
待っていたって、何も得られないのだから。

学校の勉強が受けられないか……相談してみよう。

ニーナ > 帽子をかぶり直して、時計塔を降りていく。
ご案内:「大時計塔」からニーナさんが去りました。
ご案内:「大時計塔」に火光雷鳥さんが現れました。
火光雷鳥 > 大時計塔、というものがあるらしい――と、聞いたのはこちらに編入してきて一週間くらい経過した頃だったか。
で、まぁ基本生徒は立ち入り禁止、という事だが警備は無いらしいので入るのは容易いとの事。

「なら、一回くらいはこっそり登ってみるのもいいよな!」

と、好奇心に突き動かされてやって来た次第。出入り口を伺い、誰も居ないのを確認してから中に入れば階段。そりゃそうだ。
ともあれ、地味に長い階段をひたすら登り続けるという苦行?をこなしつつ、最上階と思しきそこへと到着。

「はぁ…はぁ…い、意外ときっついなこれ…!」

日雇いのバイト生活で多少は鍛えられているつもりだったが、まだまだ甘かった。
まぁ、目的地には辿り着いたので良しとしよう。ともあれ改めて最上階からの景色とやらを眺めてみる。

「お…おぉぉぉーー…すっごいなぁ、これ…立ち入り禁止は勿体無くないか?」

初めて訪れるから感動も一塩だ。思わずスマホで撮影したくなるが、今は我慢してこの光景を眺めよう。

火光雷鳥 > ちなみに今の時間帯は夜なので、星空もばっちり見える。本土に居た頃はあまり星空を眺めたりはしなかったなぁ、と。

(…まぁ、冷静に考えて野郎が一人で星空観賞って、凄いぼっち的な感じがしないでもなくね?)

実際、知人は何人か増えたが基本はぼっちな事に変わりはない。学園でもお昼は一人で食べている。あ、流石に便所メシではない。

「ついでだし、夜景と一緒に星空も撮っておくかなぁ」

スマホを取り出してカメラを起動。確か夜間撮影モードがあったので、そちらに切り替えておく。
何枚かパシャリ、と撮影してから画面で確認。まぁど素人の撮影にしては上出来じゃないか?

「しかし、こんな場所もあるなんて常世島はすげぇなぁ。まだまだ学生街周辺しか俺は歩き回ってないし。」

もっと地理を把握したい所だが、いい加減自分は土地勘が無いと完全に迷子になる、と気付いたので下調べとか必要かもしれない。

火光雷鳥 > 「…っと、やば、あまり長居してて風紀の人とかに見つかるとやばいな」

あくまでこっそり来たのだし、そもそも基本立ち入り禁止の場所だ。
苦手意識もあり、極力仕事中の風紀委員と遭遇するのは避けたい。そそくさと帰り支度をしつつ。

「また気分転換で来れるといいんだけどなぁ」

さて、どうなるやら。兎も角、急ぎ足で階段を下って大時計塔から撤収するとしよう。

ご案内:「大時計塔」から火光雷鳥さんが去りました。