2020/12/26 のログ
セレネ > 胸が痛む。痛くて呼吸が苦しくなる。
けれど、吐き出す先はどこにもない。
…楽になれれば、どれだけ良いか。

項垂れていた顔を上げる。
転落防止の柵を乗り越え、後ろ手で策を掴み眼下を見る。
島は相変わらず、光を灯している。

「……。」

顔には表情はなく、無言で見下ろす。
数瞬、パッと柵から手を離した。

重力に従って落ちる身体。

セレネ > バサリ、音を立てて背に広がる一対の蒼い翼。
落ちる身体は翼をはためかせたことにより速度を落とし、浮かび上がる。

そのまま寮の方角へと向かい、飛び去って行くだろう。

ご案内:「大時計塔」からセレネさんが去りました。