2021/02/07 のログ
ご案内:「大時計塔」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >  
授業、会議、資料作りに打ち合わせ。
ひとしきり仕事を終えれば、すっかり夜も遅い時間。
今日は、昨日起こった戦闘の報告書を精査と、松葉雷覇についての情報収集。部隊の再編成について検討していたところ。

――とはいえ、まあ。
働き詰めでは流石に疲れてしまう。
些細な息抜き。人気のない場所で一服するくらいは、許されても良いのではないだろうか。

「……そう言えば、最近甘い物を食べる機会も減ったなあ」

カシュ、と音を立てて温かい缶コーヒーのプルタブを捻る。
それを一口飲んだ後、懐から取り出した煙草に、火を付けた。
甘ったるい煙草と、甘ったるいコーヒー。
最近は、こんなもので糖分を補充してばかりだ。

神代理央 >  
甘ったるい紫煙が時計塔から島外に棚引く。
最近は大っぴらに吸っていても誰も咎めなくなってきたな、なんて苦笑い。
まあ流石に、公共の場では控えてはいるが。

「甘味ではなく、こんなものばかり吸っているから――」

吸っているから、ストレスが溜まるんだろう、とは思う。
けれど、憧れのあの人が。かつて夢見た大人が。こうして吸っていたのだから。
きっと、己もそうすべきなんだろう、なんて。
ぼんやり考えながら、紫煙を吐き出し、珈琲で喉を潤した。

神代理央 >  
伊都波凛霞の襲撃。
『蛇』という違反組織による特務広報部への襲撃。

頭を悩ませる問題は多い。しかし、今回はそれなりに人員が動かせる立場。
特務広報部も優秀な人材が集まりつつある。
少なくとも、現行のメンバー…特に、出向組や自らスカウトした者達は、十全とも言える戦力になり得るだろう。
だからこそ、こうして己が鉄火場に立つ機会も減りつつあるのだが。

「…とはいえ、十分とは言えない。此の侭では、良くて鼬ごっこ。最悪消耗戦だ。数の利は敵側にある。であれば……」

であれば、どうすれば良いのか。
圧倒的な火力による殲滅戦か。それとも、組織の質を高めていくのか。
悩みは、尽きない。

神代理央 >  
「……落第街そのものへの介入は、出来れば控えたいのだがな」

今の特務広報部は、一応は『違反部活』へターゲットを絞っている。
落第街の住民をも巻き込んだ戦闘は、風紀・公安の両方から良い顔をされないが故に。であれば。

「……違反部活に対して、もう少しアクションが必要…かもしれぬな」

ふむ、と悩みながら帰路につく少年。
半分以上灰になった煙草は空き缶へと押し込まれ、帰り道の塵箱へ放り込まれる事に成るのだった。

ご案内:「大時計塔」から神代理央さんが去りました。