2021/07/30 のログ
ご案内:「大時計塔」にセレネさんが現れました。
■セレネ > 梅雨は去り夏場の時期。
それでも身体に纏わりつく嫌な湿気や熱気に当てられただでさえそこまでない体力がごっそりと奪われる。
冷房を効かせた自室で愛猫と一緒にゆっくりしていれば良いものを、
日課としている運動と月光浴を兼ねて外に出たのが悪かった。
ここまで登ってくるのにしっとりと汗を掻き、少し息を切らして膝に手を置く。
『……辛い…。』
呟く言葉は異国の言葉。
香る匂いはやや強めのローズの香り。
自身が”それ”を発しているとは自覚無し、よたよたと若干覚束無い足取りで最上階にある柵まで歩く。
空には月、地上には夜景。
此処は良い景色でお気に入りになりつつある。
来るのが億劫、という点を除けば、良い場所だと思う。
■セレネ > どこからともなく聞こえてくる蝉の声。大の虫嫌いな己にとってはそれも嫌になる。
夏場は暑いし日差しが強いし虫が湧いてくるしで正直嫌いな季節だ。
お盆には色々と視えるものも増えるし。
『早く涼しくなってくれないかしら。』
溜息交じりにそう呟く。
柵に肘をつき、頬杖。
月に映る影には、大きな双翼。