2021/11/24 のログ
ご案内:「大時計塔」にセレネさんが現れました。
セレネ > 『此処は地上より冷えるわね…。』

長い階段を登った先、時計塔の最上階に足を踏み入れる。
ふるり、と震えるのは冷たく吹く風によるもの。
己は比較的寒さには強い。けれど、寒さを感じない訳ではない。

冷たく澄む空気を肺に取り込み、吐き出す。
此処から見える島の夜景と空に浮かぶ星々、そして月。
蒼は満足げに細められ、心なしか上機嫌。

『今日も良い夜ね。』

口遊む言語は北国の異国の言葉。
転落防止の柵に寄りかかり、冷える手を擦って少しでも暖めようとしながら暫く独り、静かに時間を過ごす。

セレネ > 己がつけている指輪に蒼を落とす。
いつもつけている猫のモチーフの指輪と、ペリドットの指輪。
そしてもう一つ、つい最近新しく増えたものが月明かりを受けて煌めく。
ふふ、と自然と口元が緩んでしまうのは、とてもとても嬉しかったから。

空気も身体も冷える一方、心は自然と暖かだ。
これもひとえにどこぞの篝火のお陰だろう。
凍えずに済むのは有難い。
少しでも、己の気持ちが届いて居るのならば。
今はそれで満足するとしよう。
尤も、それだけで留まるつもりはないけれど。

ご案内:「大時計塔」に霧島 孝介さんが現れました。
霧島 孝介 > 此処に来るのも何だか日課になった気がする。
カツカツと音を鳴らしながら、階段を登り、最上階へと。
足を踏み入れる前に、前回ここで会った人の教えに従って
最上階をちらりと覗き込み、誰が居るか確認をする。

その目に映ったのは月白髪と白い肌の少女。
どこかで見た蒼い瞳だと思えば、顔がパアっと明るくなって最上階へ一歩、足を踏み込んでいく。

「今日は冷えますねぇ」

少し離れたところから、彼女にそのように声を掛ける。
片手を『よっ』と挨拶するように挙げながら、彼女の横に一定の距離を置いて
近付いていくだろうか

セレネ > 緩んでいた口元と目元も、誰かが登ってくる音を拾えば自然と引き締まる。
己に声を掛けるのは男性の声。それも聞き覚えのあるものだ。
多少なり警戒心は解くものの、やはり一定の警戒はしつつ。

「…えぇ、体調を崩さないようにしないといけませんね。」

紡ぐ言語を日本語にしては、片手を緩く挙げつつやや距離を置いて近付く彼に声を掛ける。

「こんばんは、霧島さん。」

そろそろ冬になる季節。
彼は体調を崩していないだろうか、と少しばかり心配しながら
挨拶を投げかけよう。