2022/04/17 のログ
ご案内:「大時計塔」にセレネさんが現れました。
セレネ > カツコツ、階段を上る音。
上った先、時計塔の最上階。
此処からの眺めは好きだけれど、階段を上っていくのが大変なのは一つの難点。
飛んで来るのが早いけれど、うっかり誰かから見られたらちょっと面倒なのだ。

『……うーん、ちょっと雲がかかってるけど…まぁ、いっか。』

月が眺められるだけ良いのだ。贅沢は言えまい。
ふぁ、と小さく欠伸を洩らすのは、真円の瞬間まで転移荒野に居たから。
流石に夜更かしをしすぎてしまった。
だが、体調は凄く良い。今夜も暫しの月光浴。
転落防止の柵に身体を預け、月色の髪を靡かせながら夜景を楽しむ事にする。

セレネ > 此処に来ても、多少の肌寒さはあれど我慢出来るくらいの季節になった。
暑さが苦手な己には、春や秋の季節の方が過ごしやすい。
…とはいえ、気温のアップダウンが激しいから着る服に悩む事もあるけれど。

『また服買いに行かないといけないわねぇ。』

口に出す言語は母国語。他に誰も居ないと踏んで緩やかな雰囲気。
百貨店にまた行くのも良いかもしれないが、常世渋谷のファッションビルも今度行ってみようかしら。
…それか、夜色の後輩か小さな理不尽少女と買いに行くのも楽しいかもしれない。
黄緑髪の彼とも、偶にはデートくらいはしたいとは思うが、良さそうな所を己は知らない。
それに、仮に行ったとして楽しいと思われるように努力できる自信もない。
…普通の女の子って恋人にどうアプローチしてるのかしら…。

セレネ > いや、まぁ、そういうのをネットで検索とかしたりもしてるけれど。
なんだか、どれも、こう。自然とできる気がしない。
やったとしても彼から訝しがられるか、途中で己がギブアップする未来しか見えない。
…これでも一応、元既婚者だったんだけど…。

落ち込みかける気分と思考を無理矢理持ち直して、溜息を吐く。
夜はまだまだこれから。
戻らなければいけない時間まで、一人静かに夜風に当たり緩やかな時間を過ごすことと。

ご案内:「大時計塔」からセレネさんが去りました。