2022/12/03 のログ
ご案内:「大時計塔」にジョン・ドゥさんが現れました。
ジョン・ドゥ >  
「うぉ……さっむ」

 自然の道理で、高い場所に行けば行くほど、風は強くなる。つまり、この馬鹿高い時計塔の上まで来れば、そりゃあ冷たい風に吹き晒されるわけだ。

 腕をさすりながら、縁まで近づいて、柱に手を掛けながら地上を見下ろしてみるとするが。

「……落ちたら死ぬな」

 真下を見たら、寒さとは違う寒気がした。おっかないったらありゃしない。そりゃあ立ち入り禁止にもなるわけだ。
 

ジョン・ドゥ >  
 寒さとおっかなさで、ただでさえ目つきの悪い俺の顔がこわばってる気がする。やだねえ。なんでこんなところに来なくちゃいけないんだか。

「……お仕事だもんなあ」

 見回りをしてこいって言われたから、大人しく来ましたけどね。見回りだけでいいのかこれ……。

「なんか対策考えた方がいい気がするんだけどなあ」

 立ち入り禁止、なんて書いてあっても、入ろうとすれば入れる。別に厳重な鍵があるわけでもないし、飛べるヤツからすればフリーパスだもんな。まあ、飛べるヤツなら別にここに来たってなんでもないんだろうが。

「ここに出れないようにするかなんか……いや、メンテナンスもあるだろうしなあ」

 その辺は生活委員会?だかの管轄か。困ったねえ。俺みたいな一般人がうっかり足を滑らせたりしたら、大変な事になりそうだ。