2019/02/27 のログ
ご案内:「委員会街 大通り」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 > 風紀委員会本部で行われた会議の帰り道。
書類鞄片手に、幾分疲れた様な表情で大通りを歩く少年の姿があった。
「…ふう。相変わらず、先輩方は仲の宜しくない事だ」
過激派と呼ばれる積極的に武力を行使する委員と、それに反対する委員達との間で飛び交う書類とデータ。官僚答弁のオブラートに包まれた罵詈雑言。
それは当然、過激派の実働部隊と化している自身へも度々向けられた。
尤も、一年生である故か、目に余る破壊行動こそあれ過度に責められる事は無いのだが――
「…話し合いで解決する様なら、此の島に落第街など存在せぬだろうに。第一、自らの組織ですら話し合いで纏まらぬ我々がどうこう言ったところでな」
含み笑いと共に、会議の様を思い出す。
平和主義が悪いという訳では無いが、今回の会議で過激派が大人しくなる、という事には成りえないだろう。
■神代理央 > ビルとビルの間から吹き抜ける冬風が身を震わせる。
少しずつ暖かくなってきたとはいえ、流石に夜ともなれば吐く息も白く、制服の上着をすり抜ける様な寒さが染みる。
「…タクシーが早く捕まると良いがな」
疲れた顔でタクシー乗り場に並ぶ様々な委員会の生徒達に交じり、帰宅してからの仕事の段取りを考えながら帰路についたのだった。
ご案内:「委員会街 大通り」から神代理央さんが去りました。