2020/06/19 のログ
ご案内:「委員会街」にシスターエレンさんが現れました。
シスターエレン > 「おとと……」

シスター服を着た女性が、
前が見えないほど大量の書類を抱えて、
フラフラと危なっかしく委員会街を歩いている。

右に、左に。街路樹にぶつかりそうになりながら。
ふらふらふらふら。

シスターエレン > ふらふら、ふらふらと歩いていき、
何かの小石につまづいたのかバランスを崩す。

「おとっとー!?」

そのままダシャアっと書類を散らしてしまい、
紙片が散乱する。
当の本人も転倒で受け身を取り損ねたのか
おでこを赤くして起き上がった。

「いたたー……あわー、書類が!」

シスターエレン > 書類を急いで拾い集めると、
式典委員会の方へ走っていった。

書類が一枚落ちている。
そこには『落第街共同埋葬墓地入墓者:乙』
と書かれていた。

ご案内:「委員会街」からシスターエレンさんが去りました。
ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」に伊都波 凛霞さんが現れました。
伊都波 凛霞 >  
既に本庁周囲は風紀委員外に漏れてはならない情報も扱われるだろうことを想定し緊迫した空気だ
偽装・変装による侵入などを警戒して結界魔術を使える生徒や、位相をズラす異能の持ち主、あらゆるセキュリティがなされ、やや周辺は物々しい…

本日定例報告会、という名の風紀委員による会議が行われる予定の此処は、まさに会議室
前日しっかり準備した大会議室はそこそこの人数を収納できそうである
作成すべき議事録の準備もできているし、あとはちゃんと彼らが集まってくれるかどうか…

なにせ個性的な面々の多い風紀委員である
特別攻撃課だけに留まらず、なんというか協調性が…というか
そういうものを感じることは多々あって

「一人だったらどーしよ……」

なぜか進行役まで押し付けられた凛霞は席につきつつ、はぁー…とため息をついた
本当にこのお願いされると断りきれない性格はいずれどうにかしなければいけない、いずれ

伊都波 凛霞 >  
とりあえず自分が報告すべきことはまとめてきたけど、常世の島のあちこちに出回る風紀委員達のことだ
とんでもない情報が出てくる可能性だってある。普通にありえる

……それもそういう情報の持ち主がちゃんと来てくれるなら、だけど

「…と、そろそろ時間」

首元のリボンを直し、書類を整理して置き直す

ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」にイヴさんが現れました。
ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」に園刃華霧さんが現れました。
イヴ > テーブルの上に縦置きされたタブレットサイズのモニターが、ブォン...と音を立てる。
画面内に青い髪の少女の姿が映し出され、やがて少女はゆっくりと目を開いた。

『接続確認。Eve-00001、ただいま到着いたしました。
 今回から定例報告会の記録を担当させていただきます。よろしくお願いします』

無機質な口調でそう告げると、既に集まっている他の風紀委員に会釈をした。
彼女は風紀委員会・サイバー犯罪対策課が開発した学習型AI、と報告には上がっている。

園刃華霧 > 「いっケなーイ!ちこくチこクぅー!」
妙に古典的なセリフを全力で言い放ち、
ドバン、と勢いよくドアを開ける女。
何故か大量の紙袋を抱えている。ついでに、口にはパンをくわえていた。

「……ン? あレ。」
ふと、中を見渡してみればまだ閑散としていた。
クッ、渾身のネタが……っ

ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」に神代理央さんが現れました。
伊都波 凛霞 >  
「あ…あなたが噂の…」

タブレットに映し出される少女に目を丸くする
確かサイバー犯罪対策課の…と、記憶を探しながら
今回の議事録の作成をお願いすることになる、新開発のAI──

そして、勢いよく会議室のドアが開かれれば…
きたー…良かった一人じゃなかった

「もう少ししたら開始するので、席に掛けて待っててね」

現れた女生徒にはそう言葉をかける

ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」にフィフティーンさんが現れました。
風紀委員達 > 定例報告会の開始時間となり、続々と場に現れる風紀委員達──
それぞれ所属する課のテーブルへとついて、会議の開始を待つ

神代理央 > 「失礼します。遅くなりました」

同僚の女子生徒によって開け放たれたドアが閉まる前に、身を滑らせる様に会議室へ。
20時からと聞いていたが、少々遅くなってしまった。まさか本庁に辿り着くまでにあんなに渋滞するとは思ってもいなかった―。

「……取り合えずは間に合ったみたいだな」

室内の状況を鑑みるに、大遅刻という程では無かったらしい。
先ずはほっと息を吐き出しつつ、席に腰掛ける。

園刃華霧 > 「ァ―……はィ。うィっす」
非常に真面目に対応されてしまうと、割と立つ瀬がない。
素直に座った。もそもそとパンを食べきる。

「ンー……」
(あ、あれが噂の……パイオツカイデー……戦闘力やばクない、マジで)
椅子に座りつつも油断なく部屋の中を見回し、心のなかで思う。
いや、マジでヤバい。風紀委員は己の風紀を守れない……そうだな……

伊都波 凛霞 >  
「──では、それなりに各課の生徒も集まったようですので…初顔合わせも多いかと思いますし、自己紹介からはじめますか」

こほんと咳払いをしつつ、少しだけ声を張って…

「本日進行役を務めさせていただきます伊都波凛霞です。よろしくお願いしますね」

立ち上がってそういうと、ぺこりと頭を下げる

席についた風紀委員が各々自己紹介をしていく流れとなった

イヴ > 『名簿番号を照合...完了(コンプリート)。
 No.2 イトワ リンカ様ですね。準備万端、会場のセッティングお疲れ様です』

続けて開け放たれたドアの方に視線を向け───

『No.151 ソノバ カギリ様。私語厳禁、入室はお静かにお願いします』

どうやら生徒の顔とデータベースを照合し、正規の委員かどうか認証しているようだ。

フィフティーン > 「失礼します。」

規則正しい一定のリズムでノックした後に、一人の少女が扉を開けて入り
その後は淡々とした様子で進んでいき椅子へと座る。
やや遅れたのは、本体の方を移動させていたから、
本体の戦車は簡易モードで動かして現在この風紀本部の防衛に当たっている。

「今日はよろしくお願いします。」

一通り皆を見渡してその一言。
その中で人ではないAIと思しき存在を確認し
少し興味を持ってしまうがこれは別の問題だ。

園刃華霧 > 「ほイ。よロしく、リンリン。
 アタシは……ァ―……園刃華霧。まア、うン。
 とりアえず、置物だト思っテ」
ひらひらと手を振って挨拶に応じる。
すでに目の前になにかの紙袋が鎮座している。

伊都波 凛霞 > 「(りんりん…?)」

なぜかパンダのようなあだ名で呼ばれやや困惑

──園刃華霧
風紀委員に身をおいていると時折聞く名前の一人
やれ問題行動だとか、やれ不良風紀だとか──
今日はじめての邂逅となったけれどなるほどこういう人物…と不思議な納得を得る

神代理央 > (しかし、相変わらずというか風紀委員も個性豊かな事だ。俺の前に入室したのは確か死葬悪食の異能持ち。さっき入って来たのはランドドローンの人型義体…だったか。進行役の委員に至っては、常世の神童とはな)

そう考えると、自分は結構一般人よりなのでは無いだろうか。いや、そうに違いない。
特別攻撃課等、華々しい部署に所属している訳でも無い。所謂一般委員な己としては、なるべく目立たない様にしていきたいな、とは思っている。
こういう場で目立っても大概良い事は無い…かも知れないし。

「二年生、神代理央です。以後お見知りおきを」

自己紹介もさくっと簡潔に。
立ち上がって名前を告げ、ぺこりと一礼すると静かに着席するのだろう。

イヴ > 『───自己紹介。
 サイバー犯罪対策課所属、学習型AIのEve-00001と申します。
 正式名称では呼称に困るようであれば、"イヴ"とお呼びください』

モニターの中で小さく一礼。

神代理央 > 着席した視線の先でモニターに映る少女が一礼する。
てっきり、単なる会議進行用のキャラクターかと思っていたが――

「…学習型AIとはな。つくづく、此の島の科学力とは愉快なものだ」

しげしげとモニターを眺めながら感嘆の溜息。

フィフティーン > 「私は特別攻撃課所属で、コードはフィフティーンです。」

続いて本体とは違う透き通るような合成音声で自己紹介すると一礼。
ただこの一礼は他の生徒の自己紹介の後に行っているものを
今、学習したものでその動きは少々ぎこちない。
他人から見ればもしかしたら緊張しているようにも映るかもしれないが。

「本庁の警備配置も完了しました。」

そう言うと会議用のモニターに監視カメラの一画面が映し出され
複数の警備員と共に一機の四足マシンが区画の防衛に就いていた。

伊都波 凛霞 >  
学年も、立場も、まるで違う集団
ふとしたら、その風紀に対する信念すらも
けれどむしろ、この常世という島にはそういう清濁併せ持つような警察機構が必要なのかもしれない──
なんてことを考えていた

「では自己紹介も終わったところで会議に入りますね。
 ええと、どうも周辺道路が混み合っているのと、それなりに厳重なセキュリティを敷いていますのでまだ遅れて来る風紀委員もいるかと思いますが、適宜席についてもらうということで──」

イヴ > 『...照合完了。No.29 カミシロ リオ様、私がどうかしましたか?』

モニター越しに視線を感じる機能はないが、こちらから目を向ければ見られていることは分かる。
愉快、という感想の意味が分からないのか首を傾げていた。

園刃華霧 > 「ン―、イヴちゃんに、りおちー、に……む、ムム……」
一瞬の間。ちょっとしっくり来る呼び名が出ない。
フィフテ……んん、フィフ……フィ、フィ……お主、なかなかできるな?
心の中で独りごちる。

「えーット。ウん、フィフ子。よろしク!」
まとめて挨拶をして、だるん、と椅子に座り直す。

「おー、始まリはじまりー」
ちょっとだけ遠慮して小さな拍手だけをした。

伊都波 凛霞 >  
「では定例報告会をはじめようと思います。
 まだ本部に報告の上がっていない、あるいは情報共有のされていないものなど。
 それらをこの場にて"報告すべき案件"として定義します」

落第街での戦闘や、活動
それ以外にも関わった事件や案件、調査などなど
ようするに、風紀委員として活動した報告ならなんでも良いようだ

「では、挙手をどうぞっ」

報告のある委員には挙手をしてもらい、進行役が報告をお願いする…という型式である

園刃華霧 > 「ンー……本部に報告……て、こトはサー、リンリン?
 全裸アフロ事件とカは?」
挙手もない不規則発言を早速する不良であった。

神代理央 > 未だ委員の全てが揃っている訳では無いらしい。
さもありなん、と進行を務める先輩委員――伊都波、といったか――の発言を聞きながら小さく苦笑い。
自分とて、本庁に辿り着くまでに何回赤信号にやきもきし、検問に引っかかった事か。

と、モニターから投げかけられた声に視線を移す。
首を傾げているAI――イヴと言う名前だったか――に、僅かに肩を竦めてみせる。

「いや何、此の島の科学力に驚嘆してただけだ。こうして話している分には、人間と遜色ないレスポンスが返ってくるというのは中々に驚きだよ」

一応周囲の目を気にして小声でこそこそと言葉を返す。
さて、会議も始まるかと思えば珍妙な呼び名を唸りながら呟く少女。

「……よもや、りおちーとは俺の事じゃないだろうな」

そんなファンシーな渾名で呼ばれる事は無いとは思うが、一応念の為。確認する様に園刃に声を掛けるのだろう。

伊都波 凛霞 >  
「…ぜ、ぜん…?ちょっとよくわからないですけど、挙手ののち報告をどうぞ…園刃さん」

何その珍妙な名前の事件、と思いつつも聞いたことがないので報告案件だろう、と判断しました

フィフティーン > 「フィフ子...それは私の事ですか...?」

突如付けられたあだ名。
あだ名というものを理解できず、会議が進行する中
名付け主にこっそりと尋ねる。

園刃華霧 > 「りおちーはりおちーだヨ? りおっちと悩ンだけド。
 りおりおも捨てがたかった……」
至極真面目な顔で返しつつ

「はいハイ、美少女の指示なラ仕方ナイ。ハイ、と」
素直にちょこっと手を上げて

「ンー……アレ、ちょっと前に風紀で話題に上がっタ……えーっと、ダーティ?イレブン? だっけカ。
 ホントはいっせー手入れのハズが、ほら。うちの、あのアフロ。なンていったッケ。山本、エッチ、だっけ?
 あいつが一人で先につっコんで、全裸で解決しタってヤツ」
だいぶひどい端折りとミスがあったが、概ね事実を報告した。
とても、真面目な顔である。

「マ、最後に全裸で出てキて、股間のご立派様をさラしたせイで総スカンくらったッテやつ。
 アレ、あの胡散臭い【常世広報】?だかニ、記事にさレてたナ?」

イヴ > 『至極当然。私はC2対策課の科学力の粋を集めて作られたAIですので。
 動作テストを重ね、正確な情報伝達を可能としています』

無表情かつ平坦な喋り方だが、どこか誇らしげにも聞こえる。
こうして言葉を交わしている間にも会場の様子は常に記録しており、聞き漏らすことはない。
それにしても"ゼンラアフロ"とは何の事だろうか。データベースにはない単語だ。

神代理央 > 「……そうか。いやまあ、呼び名なぞ別に何でも良いんだが」

本当に自分の事だった。風紀委員りおちーとか呼ばれるのは此の場だけにして欲しいな、と割と切実な溜息を一つ。

さて、会議は進行し報告案件の発表が始まる。
自分はスラムでの戦闘や巡回任務のまとめくらいなものなので、適当なタイミングで挙手すれば良いかと思っていたのだが――

「……最初の案件がアレとはな…確かに、割と大掛かりな任務ではあったが…」

「ああ、その科学力の粋とやらに全裸アフロの単語は似付かわしくないと思うぞ。間違ってもイメージ検索とかしないでくれよ」

確かに、常世広報を見たときは一通り笑ってしまったのだが。
いきなりソレか!と嘆息しつつ、不適切な単語を検索しない様にイヴに念押ししてみたり。

伊都波 凛霞 >  
いや、その内容をして全裸アフロ事件と称するのはどうなんだろう…
という本音を必死に噛み殺して

「ええと…山本英治くん…のことで会ってるよね、多分」

今の所風紀委員でアフロといえば彼しか名簿でヒットしない
端末片手に捜査しながら…

「う、うーん…とりあえずそれについては概要だけを記録して、詳細は本人からの報告を待ちましょうか…」

なぜ全裸で解決したのか、それがわからない

「風紀委員の品格がやや問われる事件のような気もするけど…」

ややで済むだろうか

伊都波 凛霞 >  
気を取り直せ、頑張れ凛霞

「この報告についてどう思いますか?
 こう…もう少しこうしたほうが良かったんじゃないかとか、何かあったら…」

とりあえず型式として問うてみるものの、改善点?ありすぎてどうしようもない気がします

フィフティーン > 「全裸...アフロ...一体何でしょうか?」

単語を分解して理解しようとするも
どうにも理解が及ばない。
興味深くなった少女は

「もう少し情報はありませんか?」

案件の内容を空気で読み取るなんてことは出来ずに
真面目に案件について尋ねる。

園刃華霧 > 「せメて、パンツは、履いた方が、ヨかったと思ウ」
くぎりくぎり、ぼそっと呟く。

神代理央 > 「…あの、宜しいですか」

進行役の言葉に恐る恐る手を上げてみる。
こんな案件に挙手したくはない。しかし、風紀委員の品格が問われている……様な気がする。きっと、恐らく。

「今回の案件、私も現場に居合わせた訳ではありませんが、結果として負傷者ゼロでの解決に成功しています。
経緯はともあれ、山本さんの行動は決して責められるべきでは無いかと。寧ろ――」

そこで一息。

「そういった風紀委員の活躍を面白おかしく掻き立てるアングラな報道を検閲すべきでは無いかと愚考する次第です。公権力に対する侮辱は、風紀委員会の威信にも関わります」

と、言葉を締め括る。

ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」に織機 雪兎さんが現れました。
織機 雪兎 >  
「すみません来る途中で竜巻を纏う八首の空飛ぶサメに襲われていた猫を助けるためにヤマタノシャークネードと大格闘を繰り広げたなんてことは特になく普通に寝坊して遅刻しました!」

ガラリと扉を開けて高らかに宣言。
こういう事は素直に白状した方がいいのだ。
言い訳を口にする途中で「あ、これはふざけない方が良い空気だな」と察したわけではない、断じて。

伊都波 凛霞 >  
ぱぁっ…と明るくなる進行役の表情
良かった、まともな人がいたよ!

「そうだね。常世広報は偏向報道の話もある違反部活によるものだし…」

それをそのまま鵜呑みにはできないだろう、ということ
山本クンのやったことは、やや突出した行動にしても成果としては褒められて然りということ
改善点を上げるならば…やはり協調性だろうか

「…一応パンツは穿いておいたほうがいいって意見もあった…って書いとくね」

真面目だった

伊都波 凛霞 >  
「お疲れ様、自己紹介だけして席に着いてね織機さん」

今日の凛霞お姉ちゃんはツッコミにまわる余裕が足りないようです

イヴ > 『常世広報にアクセス。キーワード検索……"ゼンラアフロ"』

ピピッ。
理央の忠告もむなしく、AIは問題の記事に辿り着いた。
特に女子らしい反応を示すこともなく、淡々と情報を読み込んでいく。

『……委細把握。全裸アフロ事件の内容をそちらに転送します』

そして、そのデータをフィフティーンにも共有しようとしている。

フィフティーン > 「受信承認しました。共有ありがとうございます。」

会場に参加するもう一つのAI、イヴから全裸アフロに関する情報が
送られてきた。それなりに詳細に記されている。
隣のAIはどうやら情報処理能力に長けているようだ。
なかなかに興味深い。

送られてきた情報に関してはホログラムで投影し読み進める。
こちらも同じく特に反応することなくふむふむといった様子で...

織機 雪兎 >  
「ンアァ!!リン先輩は今日も美しい! 明日も明後日も未来永劫きっと美しい!!」

入ってすぐ目に入る麗しい先輩の美しい姿にノックアウト寸前。

「――げふん。失礼、二年の織機雪兎です。気軽にゆっきーって呼んでね」

きゃぴるん、てな感じで言われた通りに自己紹介。
十中八九滑るだろうけど気にした様子もなく席に着く。

伊都波 凛霞 >  
「んー、この議題についてはこんなところかな…。
 山本くんに真偽についてはちゃんと報告してもらうとして、
 正義感で突っ走らずそれなりに足並みは合わせてもらうことと…
 件の常世広報への立ち入り調査、なんかも状況によっては必要かも」

あとパンツは穿いたほうが良い、という風紀委員の意見もあった、と追記だけしておく

「えーと…他になければ次の議題に(とっとと)移りたいと思います。何か報告のある方、いますか?」

言いつつ、挙手を促す

園刃華霧 > 「マ―、ねー……こンなだシねー」
ゴシップ紙然とした内容の紙面をひらひらとさせて見せる。

「AIってユ―シューだナー」
イヴの様子を見ながら、けらけらと笑っていた。

「お、はろハろー」
後からやってきた雪兎に手をひらひら

伊都波 凛霞 >  
「か、会議中だから静かにね…?」

KO寸前の騒がしさに苦笑するしかない凛霞でした

織機 雪兎 >  
「アッハイ」

怒られた。
大人しくなる。

神代理央 > よもや議事録に『パンツは穿いておいた方がいい』だなんて意見が載るとは。此の議事録は公開できまい。最重要機密ですらあるかも知れない。

「常世広報とやらに関しては公安委員会と協力しての摘発も必要かとは思いますが、過剰な取り締まりは報道の自由に対する弾圧とも捉えられかねません。これ以上の対応については、上層部の意向に従います」

発言を終え、何とも言えない疲労感と共に溜息を一つ。
と、モニターから上がる声に更に溜息。

「…いやまあ。好奇心旺盛な事はいい事だろう」

色々諦めた。此の案件については仕方がない。もっとこう、真面目な案件で上書きするしかないだろう。

「……もしかしなくても、風紀委員は常世広報の報道通りなんじゃなかろうな」

きゃぴきゃぴと入室してきた女子生徒――織機雪兎――の姿に何度目かの溜息交じりの視線を向けた後。
他に報告事項はあるのだろうかと、自分の資料を纏めながら周囲に視線を向ける。

イヴ > 『...No.45 オリハタ ユキト様。
 遅刻理由、来る途中で竜巻を纏う八首の空飛ぶサメに襲われていた猫を助けるためにヤマタノシャークネードと大格闘を繰り広げたなんてことは特になく普通に寝坊...』

記録が任務のAIなので、各委員の遅刻の理由も正確に記録している。
上に報告が行くので注意されたし。

織機 雪兎 >  
「待って待って待ってそんなウェットに富んだ軽妙なジョークをクソ真面目に報告書に書かないで怒られるからちょっとふざけただけなのはごめん謝るから待ってホント待ってこれ以上怒られるとホントそろそろ反省文じゃすまないからホント待ってごめん待って」

議事録を記録しているAIに静かに騒ぎながら詰め寄ってすがり寄る。
マジでこれ以上怒られると本当にまずい問題児であった。

園刃華霧 > 「でモまあ、リンリンの……おっと。」
小さく何かをいいかけて止める。これ以上いけない。
いっていいこと、わるいこと、あるとおもいます。

「あとハちっちゃイ案件くラいだかラ、他の報告先でいいヨ」
他を促した

イヴ > 『それを言うならウィットです、オリハタ様。
 内容を要約し、"遅刻"と表記することにしました』

意地悪とかではなく、報告すべき点はそこだけだからである。
もちろん全裸アフロ事件についての意見などもしっかり記録した。
議事録その1、パンツは穿いておくこと。

織機 雪兎 >  
「あ、そう言えば聞いた話なんだけど、なんか変なサイコロが出回ってるとかどうとか言う噂聞いたよ。なんか詳しくはよく知らないんだけど」

はいはいはーいと挙手して許可も待たずに勝手に喋る。

織機 雪兎 >  
「ンゥッ!!!」

勘違いを冷静に指摘されてぐうの音も出ないアホがそこにいた。

伊都波 凛霞 >  
「変なサイコロの噂?」

詳細がないのでは議題にあげようにも難しいけれど、と皆を見回して

「同じ話を知ってる人は?」

フィフティーン > 「その件について補足です。」

賽子の報告が挙がると少女は手を挙げる。

「最近、当該物体が制圧済みの違反部活の拠点で頻繁に見受けられます。」

少女がそう言った後にモニターに映るのは
調査中の違反部活の拠点に置かれた物資から転がっている
正に賽子といった物体、面の数は様々だ。

「但し、詳細は此方では把握できていません。
また、幾つかの違反組織の動きが活発になっている事からも
関連性を指摘します。」

不可解なアーティファクトの出現と
同じく違反組織を狩っている違反組織や人物の存在。
それらには言及すべきであると判断した。

神代理央 > 奇妙な賽子。噂話には聞いていたが、遭遇した事は今のところない。
此方もデータや資料が欲しいと思っていた矢先、フィフティーンの発言に視線を移す事になる。

「賭博目的、という訳でも無さそうだな。制圧した違反部活に共通点はあるのだろうか?」

モニターの情報を一通り確認した後、詳しい情報を求めてフィフティーンに尋ねるだろう。

伊都波 凛霞 >  
「…普通のサイコロ、にしか見えないけど」

複数の違反部活が所持している…というのは確かに妙だ

「賭博目的じゃないなら、サイコロを使った変な遊びが流行ってるとか…?
 それとも魔術アイテム的な側面が存在するなら、相談役を設けてみるのもアリかも…」

獅南先生やルギウス先生といった、この学園には錚々たる魔術方面の教師がいる

園刃華霧 > 「賽子、ねェ……」
意外と大事かこれ?
面倒くさいナー……と、心のなかで思いながら画面を注視。

「普通の賽子だとしタラ。ちょっと数多くナい?
 無駄でショ、こンなあってモ」

フィフティーン > 「そもそも完全に確保できた違反組織の拠点自体の数が少ない事から
共通点の判断は難しいです。より多くのデータが必要です。」

質問した金髪の少年の方に向いて彼と同じ紅い瞳をじっと見つめながら
そう返答を返す。
違反組織の拠点の制圧は必要だが色々と難しいのも現状である。

伊都波 凛霞 >  
「これは…案件の一つとして覚書程度にしておこうか。
 何か具体的な使用方法とか、効果が見えてこないと、なんとも言えないね」

とはいえ、怪しいものは怪しい
無視はできない…と言ったところだろう

織機 雪兎 >  
「僕が聞いたのはどれも噂なんだけど、振ると出た目に応じた力が手に入るとか、バケモノ倒すと手に入るとか、そんな感じ」

色々噂があって実態がよくわからない。
噂程度にしか聞いていないし調べてもいないから本当に全然知らないけれど。

伊都波 凛霞 >  
「…この賽子、回収はされてるのかな?」

だとしたら噂の実証のために実験施設に回されている可能性もあるか、と思いつつ

神代理央 > 「成程。そもそもの情報量が不足しているという訳か」

此方に視線を向けて答えるフィフティーンの言葉を聞いて、考え込む様に視線を彷徨わせる。
違反組織の拠点制圧など一朝一夕に出来る事では無い。致し方なしといったところかも知れない。

「何にせよ、違反組織から複数発見されているのは確かです。落第街やスラムへの巡回任務と、戦力の強化を行うべきではないでしょうか?」

織機の発言を受けて、無視するには少々物騒な噂であると判断。
静かに手を上げて、調査と不測の事態への対応強化を進言する。
どうせ行くのは自分も入ってるだろう、とちょっと諦めつつ。

ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」に幌川 最中さんが現れました。
イヴ > 『蓬莱オンラインを始めとした常世ネットワーク上でも同様の会話ログを確認しました』

いやに静かだと思ったら常世ネットワークにアクセスしていたらしい。
しかし、やはり内容は与太話や噂の域を出ないものだ。

園刃華霧 > 「巡回……そーいヤ、幌川のおっさんが現場に出るっテいって……ウぁ」
なにかの気配を察してうめき声を上げた

幌川 最中 > 「大将やってる? 噂してた?」

赤い隊服を腰元で結った男が会議室に書類片手に入ってくる。
頭を掻きながら困ったような表情を浮かべながら。

「来る途中で竜巻を纏う八首の空飛ぶサメに襲われていた猫をよお。
 うまいこと助けるためにヤマタノシャークネードと大格闘を繰り広げてて遅刻したわ」

すまん!というジェスチャをしながら適当な席に座り、
スッと平均年齢を少しばかり上げた。

織機 雪兎 >  
「!?!?!?」

ヤマタノシャークネード!? 実在したのか!? と言う顔。

伊都波 凛霞 >  
「とりあえず憶測の域を出ない、ということで…とはいえ無視するにも正体不明が過ぎるよね」

不明は、リスクとなる
理央の提案にそうだね、と頷き

「あ…お疲れさまです。席に…ついてますね、もう」

大先輩の登場にちょっと畏まりつつ

神代理央 > 「…言い訳が其処のきゃぴきゃぴした奴と変わりませんよ、先輩」

ちらり、と織機に視線を向けた後、呆れた様な口調で幌川に声を掛ける。とはいえ、直ぐに席についた彼を見ればそれ以上の言葉は控えるのだろう。

織機 雪兎 >  
「僕はきゃぴきゃぴした奴じゃなくてゆっきーだよ」

きゃぴっとして見せる。

フィフティーン > 「ヤマタノシャークネード...
先程も出てきましたね...
一体どういうものなのでしょうか?」

二人から発された共通する未知の存在。
物体かも生物かもわからないソレに
一人うーんといった様子で考える。
今までの自分の経験データを振り返るも答えは出ず。

イヴの方をじっと見つめる。どうやら資料請求のようだ。

ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」に山本 英治さんが現れました。
イヴ > 『...照合完了。No.189 ホロカワ モナカ様。
 それは寝坊したことを表す暗号でよろしかったでしょうか』

年功序列というものを知らないAIは平常運転である。
議事録その3、不審なダイスに注意。

園刃華霧 > 「……おっさん、戦闘能力、皆無だロ」
思わずツッコんだ。
相性の問題か、彼には突っ込まざるを得ない

山本 英治 >  
「失礼します」

粛々とした表情で入室する。
どういうわけか上下スーツだ。ネクタイも黒い。
アフロがエアコンの風に揺れた。

神代理央 > 「…せめて本名を名乗れ本名を。いや、知ってるから別に構わないんだが」

きゃぴっ!とした答えには深々とした溜息で。
まあこういう奴だし仕方ないか、と僅かに項垂れる。

織機 雪兎 >  
新たに入ってきた人物を見る。
うわすっげぇアフロ、と思う。

「うわすっげぇアフロ」

声に出てた。

伊都波 凛霞 >  
「えー、あー、ヤマタノシャークネードについては置いときましょう…多分強めの幻覚か何か…」

大真面目に分析しようとするフィフティーンに一応フォロー
それは出口の見つからない系の迷路だ

「とと、噂をすれば…」

全裸アフロ事件の渦中の人物の登場である、席に就くように促しつつ…

「ええとそれじゃあ次に…あ、私から一つ」

口にしつつ、挙手する

神代理央 > 「ん、んん……っ…!」

入室してきた男性に視線を向ける。
アフロが移る。フラッシュバックする常世広報とホログラム投影された全裸アフロ。

思わず机に突っ伏して、吹き出しそうになる表情を鋼の精神で堪えた。スラムで違反組織と追いかけっこしてる時だってこんなに精神力使ってない。

園刃華霧 > 「オ、山本エッチじゃン」
あらなるアフロの参戦に笑う。
なお、名前が間違ってる。

「ヤー、会議らしくなっタね? これ、アタシ黙ってテもいいナ??」

幌川 最中 > 「正体がわからんなら調べてみるのがいいかもな」

ああでも、と顎髭に少し触れてから、軽く頷く。
耳に掛けた鉛筆を手に取り、ペン回しの要領でくるくると回す。

「調査なら公安の面々と協力してもよかろうし、俺たちだけでやる必要もなし。
 ……ってアアーーー電脳犯罪部の妖精ちゃん初めて見たな。眼福。触れる?
 よな、英治ちゃん。調査は刑事の基本って古いドラマじゃよく言うよな……」

「かわいい後輩がいっぱいいてかわいいな。かわいいけど終わったらだな……」

「お、凛霞ちゃん。どうぞどうぞ」

織機 雪兎 >  
「全裸アフロ」

突っ伏した神代少年の近くまで行って耳元でぽそりと呟く。

山本 英治 >  
「遅参に関しましても、重ね重ねの非礼…申し開きの余地もありません」
「アフロは合っていますが、山本英治です」

一礼して着席。

「どうも、幌川先輩」

折り目正しく挨拶をして。

フィフティーン > 「アフロ...あれが。」

共有された情報にあった存在だ。
興味深いと思っていた対象が正に現れたことで
少女のその紅い視線はまっすぐ曇りなくアフロへと。

園刃華霧 > 「!」
それだ!
そろっと、神代りおちーに近づいて

「全裸アフロ」
ゆっきーと反対側から囁いた

イヴ > 『お初にお目にかかります。
 提案棄却。現在はサーバルームからモニターしているため、ホログラム投影は不可能です』

薄い板のようなモニターに映し出されているだけだ。
続いて現れたアフロヘアーの人物は……先ほど照合したばかりなので、データベースを開くまでもない。

それから、挙手をした凛霞に注意を向けた。

伊都波 凛霞 >  
「それじゃあ先日の落第街での戦闘について一つ。
 準一級監視対象である追影切人くんが関わった事件、
 ですので報告を見た人も多いかと思いますけど…近くにいた自分が担当したので」

アーヴァと追影切人の交戦とその顛末
負傷した当該生徒の病院への搬送に付き添ったことなどを完結に説明し…

「──で、私が彼の監視担当に任命されたのですが、交戦相手と見られる怪異が彼の病室に侵入しました。既に殉職した筈の風紀委員の名前と外見を利用して。病院自体は風紀委員の施設ではないのでセキュリティの甘さは仕方ないのですけど…当該固体については最大の警戒は必要かと思われます」

神代理央 > 「……っ……!…いや、まて…それ、は……ひきょうだろ…っ…!」

完全に油断していた。傲慢と慢心が売りの自分でも此処迄油断した事は無かった。
まさかここで搦め手が来るとは。しかも、二人。両耳からとか卑怯極まりない。
なまじ机に突っ伏していた分、視界が狭くなっていた事が敗因か。
落ち着け、精神を集中しろ。単独で違反部活の拠点に乗り込むより辛い状況でも、耐えられる――!

「……く……ぷ……く、く…っ…!」

駄目でした。でも何とか笑いを堪えようとして、懸命に口をきゅっと結んでいる。

伊都波 凛霞 >  
「理央くん…?」

そして吹き出しそうになっている彼はじと目で見られるのであった
彼は何も悪くない、悪くないのだ

織機 雪兎 >  
「生徒に化けるってこと? 見破る方法とかないのかな」

一応真面目な議題には真面目に乗っかっておく。
この織機雪兎、場の空気に乗っかることには自信があるのだ。

「ほらみてりおりん、あふろがゆれているよ」

当然机に突っ伏す同僚を弄る流れにも全力で乗っかっていくのだ。
真面目な顔のまま神代少年の耳元でささやく。

園刃華霧 > 「……」
何食わぬ顔で席に戻っていた。

「殉職しタやつ? そンな器用な真似すンのか。
 他のヤツ真似たリとか、できタら面倒だネそれ」
そして、ものすごく真面目ぶった顔で意見を述べた。
見事な擬態である。いや、バレバレかもしれないが

山本 英治 >  
「追影切人……“シャドウリッパー”ですか」
「アーヴァリティ……脅威の影は未だ潰えず」
「これからも当該病院への警備を強化し、巡回の際に簡単なチェックを行なうことが大事ではないかと」

「事件は起きました。ですが、繰り返さないことが組織の規律、その模範となるために必要かと」

山本 英治 >  
「申し訳ありません、神代先輩。全てわたくしの不徳の成すところ…」
「申し開きの余地もない」

全裸アフロ事件の謝罪に来た。
よってスーツ。よって黒ネクタイ。

幌川 最中 > 真面目な後輩の報告を聞けば、真面目な表情で頬杖をつく。
楽しそうなのはいいことなので生暖かい視線を向けておいた。

「その報告書俺も見たな。アレの担当凛霞ちゃんだったか。
 名前んとこまでしっかり見てなくてなあ。おつかれ。
 見た目を真似られる異能者は別にそいつ一人じゃあねえからな。
 『そういうやつがいた』っていう共有はしといたほうがいいかもな」

「それで疑心暗鬼になってもどうにも、とも思うけども」

「そういうのには武力行使は躊躇っちゃいけねえのかもな」

神代理央 > 「……すみ、すみませ……何でもない、んです……っ…!」

此れは責められて当然だろう。何せ、傍から見れば真面目な会議の最中笑いを堪えている不真面目委員だ。不真面メンの仲間入りしたくはない。
どうにかこうにか息を整え、伊都波へ謝罪の言葉を告げた後、彼女が発した議題に己も関連した発言があるな、と思った矢先――

「おま……いい加減、に…っ!」

ゆで卵を飲み込むくらいの勢いで笑いを堪えた後、キッ、と織機を睨み付ける。無理矢理堪えた笑いの所為で若干涙目ですらあるのだが。

フィフティーン > 「怪異については把握しました。ですがその怪異が病室に侵入した目的はなんでしょうか?」

怪異が化けるという能力を持ち
病院に忍び込んだのは分かったが
その動機が分からない。

「準一級監視対象と怪異が接触していたならば
その関係性も探るべきではないでしょうか?」

司会を見つめ淡々と。

伊都波 凛霞 >  
「そうですね、私が彼の病室にお見舞いにいった時も『風紀委員が来る』という情報しか伝わらず彼の病室に案内してしまったそうですし…」

そのあたりは警備として風紀委員を派遣し情報のやり取りを厳格化することで対処可能だろう

「…このことは報告に上げるには早いかと思ったんだけど」

前置きの後に、一呼吸挟み

「追影切人、彼の傷に怪異の侵食が見られたそうです。…もしかしたら、その確認のために現れたのかも…憶測、だけど」

そう、憶測にすぎない
フィフティーンのいう通り、その関連性を詳しく探る必要があるだろう

神代理央 > 「……山本、さんの行動に、問題が無いのは分かって、います…っ…。だから、後生だからその、視界に映らないでいただきたいの、ですが…!」

断じて彼が嫌いな訳では無い。ただ、目に毒なのだ。
先程迄全裸アフロなホログラムを見た後に、黒スーツ黒ネクタイのご本人登場は何というか、駄目だ。駄目だ。

山本 英治 >  
「怪異の侵蝕……そのようなことが…」

顎に指先を当てて考え込む。
怪異。敵対的怪異。その因子を埋め込むために戦った?
それとも偶発的事故?

「どちらにせよ、追影切人さんには、これからも密に連携を取り、捜査協力を願いましょう」

神代先輩の言葉に立ち上がり、敬礼をする。

「申し訳ありません! 室内後方に下がらせていただきます!」

幌川 最中 > 「ま、監視対象と言えども守るべき生徒ではあるからな。
 そっちの本業の方を忘れないくらいに、……そうだなあ。
 それなら協力してもらってもいいかもしらんな。折角だし。
 正面から『どういう関係なんだ』つって、もし学生街に影響が出るようなら動く」

貸与された電子端末を適当にスワイプしながら、
凛霞のほうに視線を向けて、画面には追影切人の学生情報を表示する。

「ほら、協力者って形なら監視もしやすいし一石二鳥だろ。
 それに、凛霞ちゃんが知り合いだってんなら丁度いいだろうしな。
 凛霞ちゃんに頼まれごとして断れる男はおらんだろ」

追影切人青年の来歴を軽く読んでから、肩を竦めた。

イヴ > 『なるほど。議事録だけでなく参加者の顔認証もミッションに含まれていた理由を理解しました』

死んだはずの生徒に擬態する───
そんな事が可能となれば、いくらでも悪用する方法は計算できてしまう。
しかし、C2対策課のデータベースは常にアップデートされており、その生徒が存命かどうかも検索できる。

園刃華霧 > 「ナー……ソレって……
 どっちカってーと、個人の問題っぽクね?
 や、警戒は要ルとハ思うけドさ。」
ふむん、と

「ァー……だかラ、ま。協力、とかガ良いノか。
 そだナ……」

神代理央 > 「……その、準一級対象者と交戦した相手について、補足事項があります」

此の侭では風紀委員としての評判がナイアガラの滝である。
どうにかこうにか息を整えて、無駄に呼吸を乱しながら挙手。

「当該交戦相手について、私も先日スラム街で交戦しました。黒蝕姫、アーヴァリティと名乗った女子生徒でしたが、本名であるかどうかは不明です。通り名の様なものかも知れませんが」

一息で言い切った。酸素が美味しい。
参考情報になるかは兎も角、アーヴァリティとの戦闘について発言するだろう。

伊都波 凛霞 >  
「あ、あの山本さん、あまり気にしなくても…、ヘアースタイルは個人の自由ですし…」

映画館なら後方に行ったほうが良いとは思うけど


──幌川先輩から提示された情報を見て、こくんと頷く

「彼を搬送した経緯もあって監視担当をやってくれないかと言われたので、受けました。なので、その辺りも無理のない範囲で…そうですね、とりあえず退院を待って、探らせてもらうつもりです」

神代理央 > 「いや、その、此方が悪いというか、山本さんが悪い訳じゃないので…すみません……」

視界に映るななんて酷い事を言っておきながら、それに何の躊躇もなく
敬礼されてしまえば罪悪感が天元突破である。
ちょっとおろおろしながら言葉を返すが、後ろに下がってしまった彼を視線で追い掛けて肩を落とすのだろう。

伊都波 凛霞 >  
「同個体と思われる怪異には落第街でたくさん報告があるの
 風紀委員関係者を意図的に狙っている可能性もあるから見過ごせない…と、思う…」

あくまで傾向としての話ではあるけれど、と付け加えて

山本 英治 >  
「黒蝕姫……黒く蝕む姫。名の通り、人の体に因子を埋め込めるとしたら」
「いえ、このことを追影切人さんの一件で知ったとしたら」

「人間を怪異に変えるという行動を今後とらないとも限りません、危険性は十二分にあると考えます」

「は! お気遣いの言葉、ありがとうございます伊都波先輩!」

神代先輩に謝られると、心が痛んだ。
まだ自分は正式に先日の不祥事の謝罪をしていない。

「いえ、何卒ご容赦賜りますようお願い申し上げます」

後ろで手を組んで整った姿勢で室内後方に立った。

幌川 最中 > 「こっちから干渉はしねえで、向こうがどうこうするってんならな。
 それなら風紀委員会の仕事の領分。
 ヘタに干渉して被害を増やしてたら元も子もねえ。
 それに、そういう案件はそいつだけじゃねえからなあ。
 掛かりっきりにはなれねえ以上、表立って動いたりは逆効果にも感じるな」

風紀委員は暇じゃない、と暗にそう示してから。
凛霞の言には「さすがだなあ!」と調子よく頷く。
鉛筆をくるくると手元を回しながら、椅子に体重を預けた。

「落第街のほうで怪我人は少なからず出てるわけで、
 そうホイホイ近寄ってかわいい後輩の怪我を増やすのは俺ァちょっとな。
 誘われてるとしたら、近寄らん関わらん、がよかろうしな」

がりがりと頭を掻いた。

園刃華霧 > 「ぁーあー、りおちーが、アフロをいじメたー。いっけナいんダー」
子供じみた言葉を飛ばす。
とても楽しそうだった

「ンー……なンか、喧嘩すルことガ目的?
 そレとも、喧嘩しタ結果が目的……?
 侵蝕、だカってのモあったらしイし……
 けド、愉快犯って感ジがあルなー」

ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」に赤坂薫子さんが現れました。
織機 雪兎 >  
「僕は戦闘とかからっきしだから落第街には近付かないことにするよ」

胸を張ってよわっちい宣言。

フィフティーン > 侵食する怪異と準一級監視対象、
資料データによると両者とも強力な存在であるようだ。
謎の怪異”黒蝕姫”
準一級監視対象”追影切人”
この両者に何らかの関係がある、好奇心が芽生えた。

「凛霞さん、準一級監視対象ーー追影切人の監視に私も加えていただけませんか?」

挙手して提言する。
一応、特別攻撃課の機甲戦力としての提案だ、
ただ勿論、奥底の知りたいという考えに基づいた発言である。

赤坂薫子 >  
「すみません、お待たせしました」

扉から入り、会議室後方の席に座りながら
皆に向かってぺこりとお辞儀する

「本日の受付業務が終わりましたので、ここから参加させていただきます。とは言っても、私は外周りはあまりしないので、皆さんのお役に立てる情報はあまり持っていませんが……」

伊都波 凛霞 >  
「黒触姫と呼ばれる怪異の目的は不透明ですが、先日の報告と共に警戒、周知していただけたらと思います」

報告部分を一応それで締め括る
この議題に関しては、恐らく考察も推論も尽きないだろう

フィフティーンからの提案には快く、というわけにもいかなかった

「んん…それについては私には決める権限はないので、本庁のほうにかけあってみてください」

山本 英治 >  
「園刃先輩、わたくしはご指導・ご鞭撻を頂く立場」
「そして先日のわたくしの不祥事から出たこと…決していじめではありません」

赤坂先輩に頭を下げるとアフロが揺れた。

神代理央 > 「…あくまで私の印象ですが、どうにも戦闘狂であるような雰囲気と傾向の強い発言が該当個体から見受けられました。
目的は様々あるのでしょうが、強者と戦うという目的があるのなら必然的に風紀委員が狙われやすくなる、といったところでしょうか」

あくまで憶測に過ぎないのだが、と前置きしての発言。
真意の程は、怪異本人にしか分からないのだろうが。

「……そこまで…畏まらなくても…」

何だか悪人になった気分だ。いや、発言だけ取れば悪人なのだが。
成果だけ見れば謝罪する事など何もないのに、と後方で揺れるアフロからそっと視線を外す。見たらヤバイかも知れない。

神代理央 > 「い、苛めてないぞ。いや、言葉が過ぎたのは確かだが…」

何にも言い返せない。まさか自分が論戦で敗北するなどと…!
園刃に返す言葉と態度には、普段の高圧的なものは一切合切抜け落ちているだろう。
嗚呼、甘味が食べたい。

山本 英治 >  
「僭越ながら、わたくしからも皆さんにお聞きしたいことがあります」
「先ほどの一件の謝罪も含め、発言の許可をいただきたく存じます」

イヴ > 『オイカゲ キリヒト及びアーヴァリティ、要警戒リストに登録完了しました』

議事録につけるのと同時に、データベースも更新しておく。
参加者の証言から読み取れる性格傾向なども詳細にインプットした。

『No.182 アカサカ カオルコ様、受付業務お疲れ様です』

幌川 最中 > 「いやいじめだろ!!!!」

制服の後ろポケットに挟まった新聞を、山本に勢いよく投げつける。
必死に真面目な顔してんのによ~~!! と言わんばかりの勢いで。

「いじめには抵抗しろよ!!! 抵抗してくれ!!
 男にこんなに肩入れしたくねえ! 不当なアフロ弄りですとキレろ!!
 頼む!!」

勢いよく突っ込んでから、理央の言に目を細めた。

「そうだねえ。風紀にも戦いたがりのコは少なくないからねえ~」

どうぞどうぞ、と新聞を投げつけた先を見る。

伊都波 凛霞 >  
「戦闘狂…もしそうなら、御しやすくはあるけど、面倒なタイプだね…」

ふむ、と考える
放っておいて害があるのなら…本格的に討伐を考える必要もあるのかもしれないが
 
「あ、はいどうぞ!山本さん」

後輩ではあるが年長者、ゆえに凛霞は敬語であるのだ

園刃華霧 > 「かおるんまで来タ……なンか此処の戦闘力があがっテる気がすル……」
ぼそ、とつぶやき

「オっ、いいゾーエッチー、やれヤれー!」
すでに宴会のようなノリだった。
拍手までするかもしれない。

山本 英治 >  
新聞が顔に当たる。微動だにしない。

「それがご命令であるなら!」

命令ならアフロ弄りを否定するのか?

「は……先日の一件、幾度謝罪をしても足りません」
「相手のボディチェックの際に脱いだことが世間に広く周知され」
「風紀の沽券に関わる不祥事となったことをお詫び申し上げます」

「そして……風紀の違反生徒に対する強硬手段を取る頻度」
「融和策をとることで、減らせないでしょうか?」
「私見ながら、違反生徒もまた人間……異能犯罪者も、生きる一個の命と考えます」

神代理央 > 「御疲れ様です。受付業務は多忙でしょう。此方こそ、赤坂先輩のお役に立てる情報があれば良いのですが」

入室した赤坂へぺこりと一礼。記録管理課であり、受付業務を担う彼女には現場に出る自分達も世話になる事が多い。
というか、本音としては自分もそういう業務に回りたい。人事とか作戦立案とか。

「……何ですか幌川先輩。その何か言いたげな目は。言っておきますけど、前回の報告書は借りですからね、借り」

ジト目で幌川に視線を向けつつも、思い当たる節が無い事も無いので口調は強くはない。

伊都波 凛霞 >  
「ああ…そういうことだったんですね…」

それを全裸アフロ事件なんて報道されるなんて…
いや、でも、アフロでなければ別に大丈夫だったのでは…?
と思ってしまったけれど、口には出さない

「それは…私も思う。風紀委員としては甘いのかもしれないけど、
 事実、落第街やスラムで生きている人達の中には風紀委員を怖がっている人や憎んでいる人もたくさんいたから……」

やましいことがあって恐れている、というよりも、
違反学生とみなされ始末されることを恐れている…といった風情

織機 雪兎 >  
「あー、えっと……その辺関係でちょっと、いい、かな」

恐る恐る手を上げる。

ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」に飛鷹与一さんが現れました。
幌川 最中 > 「お、英治ちゃん」

やんわりと笑みを向けてから、「俺も賛成」と手を挙げる。
そして、部屋の中の面々を見回してからゆっくりと口を開く。

「英治ちゃんも『復学』勢だしなあ」

言っていいことか悪いことかはわからないが、目を細める。
そして、頬杖をついたまま乗っかるような形で。

「落第街が常に手入れされてる必要はないんじゃねーかなとは思うね。
 『悪しきを裁く』よりも、二級学生の引き上げのが生産的だしな。
 強きを挫くよりも弱きを助けるほうがラクな気が――」

後輩に視線を向ける。

「雪兎ちゃんもなんかあった?」

神代理央 > 「……それは如何なものでしょうか?」

至って真面目に発言する山本の言葉に、少し考えた後手を上げる。
そのまま立ち上がれば、少し迷う様な素振りの後口を開いて 
――

「融和策、懐柔は大いに結構。しかし、それが風紀委員会そのものを甘くみられる事に繋がりかねません。我々は、違反組織、違反部活に断固とした対応を取るからこそ、生徒からの信頼を勝ち得ているのではないでしょうか?」

「確かに犯罪者も人間…まあ、人外の種族もいますが。生きている存在です。しかし、彼等によって規律を守る人々の生活が脅かされているのなら」

「排除すべきでしょう。断固として」

園刃華霧 > 「まーネ―。おかゲで、救済、なンてどーセ嘘だロー、とか言ウのも出てクるわけダ。
 バカは死ナなキャ治らンってなヤツがマジでいるのモ確か、だけド。
 気がつキャ、自浄組織、なんテのマでいルし。」
落第街も一枚岩じゃないし、ややこしーねー

神代理央 > 「…真面目な話題なら、別に臆せず話せばいいんじゃないか?」

恐る恐る、といった様子で手を上げた織機に、漸く調子を取り戻した様な声色と口調で言葉を投げかけるだろう。

伊都波 凛霞 >  
「ん、どうぞ織機さん」

珍しいテンションで手をあげる彼女に、どうぞと促す

「…私は、棲み分けは出来てると思う。その善し悪しはまた別の議論になると思うけど…必要以上に双方が踏み入らなければ、わざわざ排除しなくてもすむ命は、きっと沢山あるよ?」

飛鷹与一 > 色々あってかなりの遅刻だ。時間はきっちり守る方なのだが、運悪く色々重なってこんな時間。
本部に、少し遅れる旨はきちんと通達してはいたが…。
ともあれ、扉の前で息を整えてから軽くノック。それから静かに扉を開けて中へと。

「すいません、3年の飛鷹与一、ただいま到着しました。」

既に会議も色々と進んでいる事だろう。全員を見渡して小さく会釈をしながら、自分の割り当てられた席に腰を落ち着けようと。

イヴ > 『………………』

AIは沈黙している。
この議題は感情を伴うものであり、そこに意見するような自我はまだ持ち合わせていない。

伊都波 凛霞 >  
「お疲れ様、与一くん。ささ、席にどうぞ」

現れた一名を労いつつ、席に着くよう繋がす

園刃華霧 > 「よいっちー、登場、と」
ほむほむ、とうなずいて

「りおちーは過激派だナー。
 喧嘩ばっかしテつかレなイ? トリガーハッピー?
 カルシウム、足りてる???」

織機 雪兎 >  
「ええ、と、ですね」

なんだか言い辛そうな感じで話し出す。
神代少年をチラチラ見て。

「――えっと、一部の風紀委員が、こう、色々過激だーって話をですね、よく聞くと言うか」

チラチラ。

「そのぉ、これも聞いた話になるんだけど、落第、街?って言っちゃダメなんだっけ……とにかくそっちの方で、風紀に対して不信感があるとかないとか言う話も聞いたり聞かなかったりと言うか……」

チラッチラッ。

「……と言うか、その、……りおりんが、割と、やり過ぎだーって言う、話を、ですね」

チラッチラッチラッ。

山本 英治 >  
飛鷹先輩に頭を下げる立ちっぱなしアフロ。
すぐに直立不動の立ち姿に戻る。

賛同の声はある。
しかし、否もある。

「それでも……神代先輩」
「人殺しを殺して、いつか明るい未来が来るでしょうか……?」
「わたくしたちが敷くべきは、鉄の規律よりも柔軟な対応かと」

「無論、武力の全てを否定はしません」
「ですが……悪の全てに拳を振り上げることは、正義であっても善ではありません」
「戈を止めるも武、悪を制するも武……硬軟、使い分けることも肝要かと存じます」

幌川 最中 > 「理央ちゃんだけじゃあないけどな。
 そういうコは少なくねえし、むしろ風紀に所属する動機がそこってコもいるよな~」

くるくる回る椅子の上で窮屈そうにあぐらをかいた。
英治の言と理央の言は両方とも風紀委員としては「わかる」話だ。
落第街の存在を許せぬ、と風紀入りした委員も知らないわけではない。
そういう動機に対して「矛を収めろ」といえるほど大人でもない。
なぜならここにいる全員が、等しく学生だから。悩む権利がある。

「殺さないといけないような人殺しがいるっていうのは、事実だからな。
 100人を殺される前に、1人を殺しておかないといけないとは俺個人は思うしな。
 だから、理央ちゃんの言ってることも、俺、わかんなくねえんだよなあ」

部屋を見回し。

「みんなはどう思うかな?」

神代理央 > 「……自覚はしているが、よもや会議の場で名指しされるとはな。だが、貴重な意見だ。風紀委員会に対する衆目は、皆で共有すべきだからな。そう思っての発言なんだろう、織機?」

一瞬の沈黙の後、此方にチラチラと視線を向ける彼女に静かに視線を向ける。
しかし、その視線の行先は直ぐに会議場へ。周囲の風紀委員全てを見渡すものへと変わるだろう。

「そもそも、我々が守るべきは何なのか今一度思い返して欲しい。
二級学生の保護も結構。違反組織への融和も結構。しかし、本来守護するべきは"ルールを守って生活する人々"であるはずだ」

「規律を、秩序を、法を守らぬ者に費やすリソースは、そういった正しく暮らす人々の為にあるべきものだ。落第街の住民は、風紀委員が命をかけて更生させなければならない存在なのか?」

「更生も保護も融和も。それを求めるのは彼等の方からであるべきだ。此方が身を引いて、彼等に甘い態度を取る必要がある訳がない!」

強い口調で、断固とした意志で。
落第街の住民への融和を否定するだろう。

園刃華霧 > 「そリャー、簡単。
 なンでもかンでもブッコロ殺ポンしてタら、悪党トかわラんネ。
 正義、なンてヘドがでルけド、悪党とドッちがマシかって話。」
椅子の上であぐらをかいて、だるそうに答える。
うんざりした、という雰囲気でもある。

「ま、えらい人にハわかラんのでスよ、とかネ」
けけけ、と笑った。
茶化しているのか、非難しているのか分かりづらい顔だった。

伊都波 凛霞 >  
「うーん…こういった話題は極論に走りがちになるよねえ…。
 私は、こういうお話は0か1か…じゃないと思うからどうにも宙ぶらりんな意見になっちゃうんだけど…」

理央の強い言葉を耳にして、ややその眼を細める

「世の中には知らずに道を踏み外してる人もいれば、嫌でもそんな道を選ぶしかなかった人もいる。そういう人達には、手を差し伸べることは私は必要だと思う
 手を差し伸べた時に、私達がただの怖いだけの存在だったら…いけないでしょ?」

見極めるのは…難しいけどね、と苦笑しつつ

織機 雪兎 >  
「えっ? あ、えー、うん、いや、その」

別にそこまで考えてなかった。
単純にそう言う話を聞いたから言いにくいけど聞いちゃった異常黙ってるのもなんかなぐらいのアレで発言しただけだった。

「えーと、あのぉ、僕は、その、悪いことする人が悪いことしなくなるのがみんな幸せなんじゃないかなぁと……」

なんだか思ったより大事になっている気がする。
こんなつもりじゃなかったと思いながら自分の意見を口にして。

赤坂薫子 >  
「ひとつ、よろしいでしょうか」

ゆっくりと発言を求め。
皆を見渡しながら、静かに続ける。

「二級学生の保護も違反学生の逮捕も、私達が行うべき仕事です。それは学園・生徒会から委託された業務であり、どちらも疎かにするわけにはいきません」

風紀委員会が本来持たされている役割。
そして、その立ち位置。それを思い出す事が必要だろう。

「落第街の住民は風紀委員が命をかけて更生させなければならない存在なのか。答えは是ですね。何故ならば、それが風紀委員会という組織に委託された任務であるからです」

少年の理論を一言で否定する。
何故ならばそれは……

「私達に許されているのは、その任務を全うする事。神代さん、あなたの効率論は『統治者の効率論』です。そして、勘違いしないでいただきたいのは」

「風紀委員会は常世島を統治する存在ではありません。治安維持の為の組織です」

山本 英治 >  
目を強く瞑る。
自分は、いつか神代先輩と分かり合えるだろうか。

すまない、未来。
お前が語った言葉を、俺は守れていない……

織機 雪兎 >  
「やっぱりこう、悪い人でも人が死ぬのはあんまりよくないと思うし、悪い人もちゃんと罪を償えるならその方がいいんじゃないですかね……しらんけど……」

想像以上に真面目な雰囲気になってしまって、不真面目系風紀委員は肩身が狭い。

フィフティーン > 「任務遂行において排除すべき目標が発生するのは致し方ありません。しかし、必要最低限で留めるべきであると思います。」

今は少女ではなく戦車として意見を述べる。

「つい最近、落第街の人物から聞きましたがこの地には物を言わない多数の弱者が居ると。
治安維持の観点からも此方の行動で人口の多くである彼らを敵に回してしまえば
風紀委員会の今後の活動にも支障が出ると予測します。
この件を受けて特攻課としても戦術の転換を検討中です。」

道徳を知らないAIはあくまでもロジカルに、
問われている金髪の少年ー理央にそう進言する。

幌川 最中 > 煙草代わりに鉛筆を咥えて、軽く揺らす。
代わる代わる挙げられていく意見や検討に、幌川は嬉しそうに笑う。

「それじゃあ、『許される暴力』と『許されない暴力』の境目を探さにゃならんな」

いうなれば「穏健」の立場を取るのであれば、これは避けられない問題である。
「どの暴力――悪を許し、どの暴力――悪を容認するのか」。
これに答えが出せない限り、理央の言に比べて少しばかり片手落ちになる。
理央の「なあなあ」ではいけない、というのは事実、間違いなく一意見として正しいのだ。
そして、これを「なあなあ」にしないためには「境目」をきちんと引く必要がある。

幌川 最中 > 「『許されない奴』と『許される奴』は、どうやって決めるんだ?」

悪い人。漠然とした言葉に、強い方向性を与えた。
「許される悪人」と「許されない悪人」が発生するのなら。
「許される悪人」がいるのであれば、「許されない悪人」も間違いなくいるはずだ。

「確かに薫子ちゃんの言う通りだけどな。
 それをこのまま『それで』じゃあ残念ながら片手落ちだ」

理央に加勢するわけではないが、「穏健」という意見はときに「無責任」にもなりえる。
無責任に麻雀大会を開いていた最年長は、穏健の立場を取るために理央の意見に背を押した。

「人殺しを見過ごすわけにゃあ、いかんだろ。
 治安維持のために暴力って手段がある。それを選ぶ、ってのは真っ当な話だからな」

「いま殺すか、殺されてから殺すか、てな具合の話になってくるよな」

飛鷹与一 > さて、彼は確か…神代理央、だったか。彼の発言を聞いて思う事は色々とある。
が、周りの意見と言うのも矢張り聞いてみたいものである。
大人しく沈黙を保ちつつも、静かに周りの皆を見渡す。
こういう議題こそそれぞれの考えや思想、性格というものが如実に出るものだ。

「――俺は神代君の意見も一理あると思うので否定はしませんが…俺たちは外で言う警察機構の代わりです。
赤坂さんが仰ったように、治安維持のための組織であり…”それ以上でも以下でもない”。
組織の領分を越えるなら、そもそも風紀委員会の意味がないかと。
――帆川先輩の言う、境目…境界線を定めるなら、ここに居る全員がある程度納得する”落とし所”としてきっちり決めるのが重要かもしれません」

控えめに述べる。正直周りの意見に比べたら子供以下かもしれないし、具体案も出せていないが。

山本 英治 >  
「話し合いましょう、何度でも」

幌川先輩の言葉に視線を向ける。

「俺たちは生きてるじゃないですか……悪の線引きも、悪を断じる力も」
「これから話し合って決めていけばいい……」

「拳諺(けんり)にこのような言葉があります」
「先を見るは百功に等しい、と」
「先を見据えて、またみんなで話し合っていきましょう」

「これからの風紀に、きっと必要になりますから」

イヴ > 人間は我々AIと違って、決められたプログラムに従って動いているわけではない。
薫子の意見はイヴから見ても極めて論理的であったが、それだけで解決とはいかない空気である。

───感情というものが及ぼす論理への影響。学習型AIとしての今後の課題になりそうだ。

神代理央 > やはり、と言うべきか。
己の発言に対して湧き上がるのは、概ね否定的な言葉や意見。
無理もない。己とて、自身の意見が極論に走っているのは自覚しているのだ。
それでも。犯罪者への融和を是とする事に全員が賛成してしまっては、治安維持組織そのものの性格が歪んでしまうのではないか。

「…確かに、落第街の住民の更生。二級学生の保護。それらは我々が行うべき任務であり、学園から委託された最重要の項目である事は理解しています」

その中でも明確に。己の言葉を否定した赤坂へと視線を向ける。

「しかし赤坂先輩。勘違いしないで頂きたいが、私はそういった任務を否定している訳では無い。現に私は、自身の任務において避難指示や誘導は規定道理に行っている。
無意味な虐殺や、保護を請う二級学生には当然差し伸べられるべき手が必要だろう」

「私が懸念している事は、そうやって差し伸べる手が余りに多く成れば、その手を引き摺り降ろそうとする者が必ず現れるという事だ。無秩序な融和は、違反組織を増長させるものである事くらいは、諸君にも容易に想像がつくものと思う」

其処で、此方に肩入れ――と、捉えて良いのだろうか――する様な幌川の言葉に、少し意外そうな表情を浮かべるだろう。
彼もきっと、自分に反対するものだと思っていたから。しかし、彼が味方についてくれるのならば――

「…そう。根本的な問題として、融和する対象はそもそもが犯罪者なのです。善良な生徒を害しているのです。
彼等を甘やかす代償は何ですか?我々を信頼してくれている生徒への裏切りでは無いのですか」

「生徒は、本当に困難な事態に陥った時、風紀委員が何とかしてくれる、と信頼を寄せてくれているのです。
その信頼を、犯罪者への融和という形で裏切る事は是認しかねます」

伊都波 凛霞 >  
「赤坂さんの言う通り、決められた業務としての側面はあるけれど、やっぱり現場では柔軟な対応も必要になって来ると思う。杓子定規だけでは計れないものがあるから」

言っても学園が委託する委員会組織の大半は10代の少年少女が主だ
学園都市という特性上ある程度は仕方ないとはいえ…
成人もしていない子供たちと言い換えれることすら、出来るはず
それは、なんと難しいことだろう

「理央くんの言い分もわかるよ。でもそのやり方が苛烈に映れば、本当に救いの手を求める人達からもその手をとってもらえなくなる…それを織機さんは危惧したんじゃないかな…」

織機 雪兎 >  
「えっ……法律、とか、裁判とか……?」

許される悪人と許されない悪人の差。
どこで決めるのかと言われれば。

「ぼ、僕は正直アホなので難しいことはわかんないんですけど、なんというか、その、それを決めるのは風紀の仕事じゃなくて生徒会の仕事じゃないですかね……? ほら、三権分立的な……」

風紀の仕事は悪人を捕まえることで、裁くのは俺の異能力だァーー!じゃない気がする。
しらんけど。

神代理央 > 「……人口比に対する意見は、此方も尊重すべきと考える。
だからこそ、風紀委員の戦力増加。及び対多数の戦術理論構築については必要なものと考える」

フィフティーンの言葉にはある程度の同意を見せつつも、己の意見を変えようとはしない。
寧ろ、その問題を風紀委員会への戦力増強へと結びつけようとするだろうか。

「治安維持組織である事は理解している。ならばそもそも、私が落第街で行っている行為がそもそも責められるべきか問いたいものだ。
私は与えられた任務の通りに行動し、違反組織を叩き潰しているだけだ。それの何処が、間違えているのだろうか?」

静かに、しかし苛烈に。
与一の言葉を耳にすれば、鋭い視線と共に彼に言葉を投げかけるだろう。

神代理央 > 「伸ばさないのであれば、掴む必要は無いでしょう。此方は受け入れる門は開いているのです。それをくぐるかくぐらないかは、彼等の自由ではないでしょうか?」

伊都波の言葉にも、過激な意見を曲げようとはしない。
救わないとは言わない。しかし、率先して救うべきではない、と。

園刃華霧 > 「ナー、りおっちサー。アタシ馬鹿だかラ気づいテないカモしんないけどサー。
 犯罪者は全部ぶっトばセ―ってコト?
 そこントコ、いまいちわかンないンだけド」
んー?と大げさに首を傾げて質問する。
立膝になって態度は悪い

織機 雪兎 >  
「えっ、あっ、そ、そう、うん、リン先輩の言う通り、うん」

嘘ですそんなこと何も考えてません。

神代理央 > 「…いや、そうは言わぬ。というより、それは現実的ではない」

園刃の言葉には、ちょっとトーンを落として言葉を返す。
明確に己への反論で無ければ、投げかけられた質問には丁寧に答えるべきだろうし。

「犯罪者への融和。落第街の住民への過度な保護。これらが不要だろうと言いたいだけだ。守るべき者に、リソースを全力で費やすべきだとな」

織機 雪兎 >  
「えっ、あの、じゃあ例えば僕の住んでる寮が火事とかで全部燃えちゃって住むところなくて一時的に落第街とかに住んでたらりおりんに家ごとぶっ飛ばされるってこと???」

マジで、と言う顔。

伊都波 凛霞 >  
「臆病な人は、怖いモノには近づけないからねぇ」

苦笑する

「もちろん彼らの自由。だけど恐怖心はその自由を奪っちゃうでしょ?それでいて勇気を出せ!救いがほしければ手を伸ばせ!はちょっとね。触ったら死んじゃいそうな門だったら、私怖くて皆に潜らせられないよ。

──まぁそうなると違反組織に対してどう対応するか、になるんだけど」

飛鷹与一 > 「…うーーん。神代君、ちょっと肩に力が入りすぎてないかな?
俺は”一理ある”って事で、神代君の提言を全部否定したい訳じゃないよ。納得できる所も多いしね」

と、鋭い視線と言葉をやんわりと受け止めつつ苦笑い。こういう議論は苦手なんだよなぁ、と思いつつ。

「あと、与えられた任務を忠実にこなすのは良いけど、現場は臨機応変に、逸脱しない程度に立ち回るべきだと俺は思うよ。
――あと、生活委員会から苦情も少し来てる。”破壊はもうちょっと抑えろ”ってね。
まぁ、やり方を少し変えるのもアリなんじゃないかな?」

特に君のが、とやんわりと指摘するが顔は苦笑のままだ。

神代理央 > 「…落第街へ住むという選択肢を取るのなら、その可能性はあるだろう。とはいえ、私も違反組織の拠点以外を積極的に破壊したりしないし、避難勧告は出す。
まあ、落第街に住むという選択肢が如何なものかと詰問したいがな」

マジだよ、と言わんばかりの真面目な表情と言葉で、織機に答えるだろう。

赤坂薫子 >  
看板が言うのだからお題目。だが、お題目で世は回らない。
現場で死人が出ている環境で、お題目に何の力があろう。
だからこそ、お題目を言うのなら現場で戦う人間達に明確な基準を示さなくてはいけない。
幌川の言う事は正しい。そして、神代の言う一般生徒たちが風紀に求めている姿というのもまた、正しいのだろう。
ただ、私がお題目を言うのをやめるわけにはいかない。

「治安維持の二つの側面です。『苛烈な対処』は対処療法として優れています。これらは犯罪者に恐怖を与え、次の犯罪を抑制する効果があります。ただ、『本当は救われたい二級学生』に絶望を与え、犯罪者としてしまうリスクがある」

ふぅ、と一息吐きながらお茶を一口。
長い説明は得意とはいえ、これだけの事を説明するのはなかなかない

「一方で融和は根治療法です。そもそも『本当は犯罪者などになりたくなかった二級学生』を救い上げ、実際に救われる事――すなわち『敗者復活』の目がある事を見せる事により、犯罪を犯すよりも普通に生活する方が『得』だと思わせる事により犯罪者の増加を抑えます。ですが、こちらには長い時間をかける事、そもそも凶悪犯罪者には無意味な事などのリスクがあります」

各員のモニターに説明のグラフを映す。
これも役目だが、なかなか精神に来る。

「要はバランスです、どちらも欠かす事は出来ません。対処療法で傷を塞ぎながら、根治療法で内部に広がるのを防ぐ。どちらが悪いわけでもありませんし、私は神代さんやその他風紀委員がとっている苛烈な対処を否定しようとは思いません。ですが、融和の比率を今以上に減らす事に関しては、安易に決めるべきではないと思います」

すると幌川の疑問に戻ってくるわけだ。
じゃあ、何処から何処までやっていいのか、と

幌川 最中 > 「ひとまず、『どうする』を決める前に、もしもの対応策から順番に考えてくか。
 このままだと平行線だ。『どこで意見が合わないか』がわからないとやりにくいしな」

黙っていた口を開いてから、頬杖をやめる。

「それなら、「目の前で人を殺しそうな相手で、殺しでもしないと止められない」相手がいたら。
 もしみんなが警ら中で、それを見かけることがあったとしたら、みんなはどう判断する?」

困ったようにがしがしと頭を掻いてから、理央の横に椅子を滑らせる。
だるそうに笑ってから、整った顔立ちの後輩の顔を見て、らしくもなく首を傾げる。

「理央ちゃんはどうする?」

織機 雪兎 >  
「えっじゃありおりん住むとこがマジで落第街しかなかったら野宿すんの?」

そんなことはそうそうないけど頭ぱっぱらぱーなのでそう言う意見が出て来てしまう。

神代理央 > 「……伊都波先輩の危惧も理解はします。ですが、一定の恐怖を違反組織や落第街に与えなくては風紀委員会の存在意義がありません。
違反組織の対応については、先程も申し上げた通り強硬に対応すべきかと。それがやり過ぎだ、と言うのであれば、せめて現状維持を希望するところです。個人単位ならまだしも、組織的な融和策については、断固として反対します」

違反組織への対応、という話題になれば相も変わらずの強硬論。
最早先輩相手という事も忘れたかの様に、強い口調で意見を述べるだろうか。

織機 雪兎 >  
「えっ、えー……」

殺さないと止められない相手、と言うのが想像できない。
例えば銃持ってて誰か撃ちそうなとき?
もうそれ僕じゃ止められなくない?
いやそう言うことじゃないだろうけれど。
考えて、

「……撃たれそうな人庇って死んじゃうかもしれない……」

割と本気でそんな気がする。

山本 英治 >  
「俺は殺すなとはとても言い切れません…」
「犯罪者の手で大切な人を喪った世界を知っているから」

それはこの世界だ。今も続くバッドエンドだ。
誰かがこんな風に世界を見てはならない。

「それでも、殺さない選択肢もあっていい…そう思います」
「バランスですよ、バランス」
「極端に違反学生を抹殺する、今すぐ融和に舵を切るではなく」

言葉に迷って指をくるくる回し。

「……話し合って、先々をみんなで見ていけたらと…」