2020/06/20 のログ
■神代理央 > 赤坂の示すグラフや資料に、黙って視線を向ける。
その数値、理論根拠、等々。それらを咀嚼する様に、じっと見つめた後――
「……では、これ以上融和的な対処を増やす事もバランスを崩す一因であると思うが。見ての通り、私の意見は少数派なのだろう。なればこそ、私の様に彼等に断固とした態度と力を示す委員の存在が無くなれば、落第街を制御出来るとは思わない」
「私にとっての落としどころは現状維持。私の行動についても黙認。それが限界だ」
■園刃華霧 > 「よシ、わかラん!」
真面目にグラフとにらめっこ。数秒で諦めた。
お手上げのポーズを取る。
「ンー、結局、そこダよネー。面倒くさいヤツと、そーデないノの違い」
幌川の言葉に、嫌そうにうなずく。
「「目の前で人を殺しそうな相手で、殺しでもしないと止められない」相手??
石ぶつケて逃げル」
■神代理央 > と、赤坂への発言を終えた後。
此方に水を向ける幌川に視線を向けると、考えるまでもないと言わんばかりに直ぐに口を開く。
「殺しますね。被害者の状況や素性を知りたいところではありますが、殺人は犯罪です」
明瞭に明確に。幌川に向けて告げるだろう。
■伊都波 凛霞 >
「まぁ、どれもこれも…ってわけにはいかないもんね」
悲しいかな、自身でこの議題に決定的な楔を打ち込む提案は浮かばない
こっちによればあっちが手落ち、あっちによればこっちが手落ち
結局業務の中での『何を優先するか』になるだろう
「んー…幌川先輩の問いかけは、私はもちろん殺さないし殺させない方法を死んでも見つけるーってことで一つ」
■神代理央 > 「それこそ、風紀、公安、生活委員会に保護を求めればいいだろう。
私は、そうやって保護を求めもしない連中は救うに値しないと言っているだけだ」
りおりん、という呼び名にはちょっと微妙な表情を浮かべてしまうが。
それでも真面目な口調と表情で、織機に言葉を返すだろう。
■イヴ > 『お言葉ですが、カミシロ様』
ここで徐にAIが口を開いた。
『数的優劣の以前に、貴方の主張は些か主観的に過ぎると推察されます。
融和を推し進めた場合の悪影響、その具体的な推移を示せなければ、ご自身の行動の黙認というのは独断先行───全裸アフロと何ら変わりありません。
何か明確な根拠、あるいはそうまでして風紀の権威を示そうとする理由があるのでしょうか?』
■伊都波 凛霞 >
「あ」
「『あの風紀委員は怖いぞ、違反組織を有無を言わさず壊滅させる』、
『あの風紀委員は優しい、二級学生にも優しく手を差し伸べてくれる』
みたいに、組織全体の流れじゃなくて、そういった『顔役』を目出たせる…っていうのはどうかな」
しばらく考えるうちに、出た答え
組織全体の印象、という漠然としたものを超える、強烈なインパクトがあれば…
「私達が落第街が一枚岩じゃない、って知ってるように、風紀委員だからこうだ、みたいな印象をなくさせる、とか。
言い方はアレだけど…アイドル的な」
そう言って小さく頬を掻く
■山本 英治 >
全裸アフロ。
その言葉が出れば弱い。
独断専行、失敗すれば多くの風紀の仲間を危険に晒していた。
自らの罪の象徴────全裸アフロ。
■飛鷹与一 > (…全裸アフロって…あーーー確か、山本君の…まぁ、アレは衝撃的だったものなぁ)
と、困ったように笑顔。意外とこの少年は平然としているが、まぁ、アフロも個性。
全裸は――フォローは難しいが、彼も悪気があった訳ではないし、真面目に彼なりに対応した結果だろう。
(いや、風紀の評判が広報みたいに”自分の風紀が守れてない”って感じで固定されるとアレだけどさ)
イヴ嬢の言葉からそんな事をつらつらと考えており。
■織機 雪兎 >
「と言うかそもそもそんな難しい話の前に、壊した建物の請求とか大丈夫なの……?」
所有者がいるなら当然請求は来るだろうし、そうでなかったとしても瓦礫の撤去とか、結構な金額じゃないだろうか。
風紀の財布の明日はどっちだ。
■神代理央 > 「……んっ………く………あー、いや、すまない…」
此処で全裸アフロとは。というか、それと同格にされてしまうのはあまりにあんまりだ。反論、反論しなければ。
また吹き出しかけた。折角過激派の委員を取り込もうとかちょっと思っていたりしていたのに。
「…風紀委員会の権威、尊厳は、島外における警察機構のものと同義だろう。犯罪者に甘い警察など、市民が果たして信頼するだろうか?」
「だからその……全裸、アフ、ロ、についても、山本さんの行動を否定するものでは無いが、そう言った行動を組織的に行うのは風紀委員の尊厳の維持という点では、疑問符が残るのではないかと思う…」
何というか、気勢が削がれてしまった。
というか、自分の口から全裸アフロなんて単語を出したくはなかった。
■園刃華霧 > 「アイドル風紀委員、爆誕?」
やべー、面白そう。
リンリンとか筆頭にすれば最高では?
と、本気で思う。思うが
「ンー……リンリン。そレは、そレでナー。
あいつはやってくれル、コイツはやってくンねーってノ、逆にウルサクなるゾ経験上。
ま、アタシ頭悪いし、うまくマわす方法もアルかもだケド」
■幌川 最中 > 「撃たれそうな人庇って死んじゃうかもしれない」――雪兎の意見。
「石ぶつケて逃げル」――華霧の意見。
「殺しますね。被害者の状況や素性を知りたいところではありますが、殺人は犯罪」――理央の意見。
「殺さないし殺させない方法を死んでも見つける」――凛霞の意見。
そのどれもが、その一つ一つが同じだけの重みを持つ意見であり。
もうこの時点で、全員が「違う」ということを明らかにした。
過激、穏健――そんな簡単な言葉で片付けられるような話でなく、これが個々人の意見だ。
グラデーションのように点在する意見のどれもこれもが、理を帯びている。
そして同時に、「許せるもの」と「許せないもの」の違いを明らかにする。
この、風紀の一部人員が顔を出している会議ですらそうなのだ。
「理央の行動を許容できない」委員のほうが数が多い。
そして、その行動をやめさせようとしている委員もいるのだ。少なからず。
最年長は、静かに目を細めて会議の席を眺めていた。そして。
「請求だのなんだのは生活委員に土下座してなんとかなってるから平気じゃあねえかな。
そういう小難しいことを考えるのはそれこそ薫子ちゃんとかに任せとけばいい」
「そうだなァ。擁立したアイドルが間違ったときのリスクがデカい、って問題がある。
華霧ちゃんを風紀委員代表! なんて言えねえのと同じで、
間違わねえ風紀委員なんてのはいないから、結局個々人がどうするかが大事になってくらあな」
■神代理央 > 「アイドル…ですか?確かに、生徒に受け入れられやすい象徴、偶像は必要かとは思いますが…」
意外と言えば意外な言葉に、ちょっと考え込む様な素振り。
「…伊都波先輩が率先してされるんですか?」
言い出しっぺはなんとやら。
誰がその任務を引き受けるのだろうか、と小さく首を傾げながら訪ねるだろう。
■織機 雪兎 >
「アイドル風紀委員リン先輩爆誕!? 全国ツアー全部追っかけます握手会も全部行きます番組全部録画したうえで生で見ますなんなら収録の観覧なんとしても行きます!!!」
そしてアイドルと聞けばこの興奮である。
■伊都波 凛霞 >
「んーほら、だから2つ顔があればいいんだと思うの。
あの風紀委員は優しいから、助けになってくれる。
とはいえ怖い風紀委員もいるから悪いことはできない、みたいな…
いやまぁやるに至っては色々解決すべき問題もあるだろうけど…
風紀委員によって考え方が違うのは現状維持でも同じことだし、だったらいっそ、みたいな…」
アイドルといってもなんか綺羅びやかなアレという意味で言ったわけでもないのだけれど、まぁそれはそれとして…
「…ん?」
率先してやるのか、と聞かれれば首を傾げた
ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」にレイチェルさんが現れました。
■飛鷹与一 > 「あーー生活委員会にある…修繕専門の部隊があるらしくて、そこの人たちが動いたりしてるみたいだよ」
と、織機さんの言葉にそう告げてみる。実際、彼らは落第街からの依頼を受けているようだし。
瓦礫の撤去もまた別のチームがやっていると聞くが詳細は正直知らない。
「……アイドル…。」
あ、そういうの詳しくないから俺は黙っておこうかな。目立つの好きじゃないし。
と、苦笑い気味で他のみんなの会話の聞き役に回っていこうとするスタイル。
■レイチェル > 「やー、悪ぃ悪ぃ」
現れたのは、金髪長耳の女。
「すまねぇ、なかなか仕事が片付かなくてな。遅れちまった」
両手にビニール袋を持った金髪少女。
机の上にどさ、とビニール袋を置くと、首をニ、三度横に倒して肩を軽く回す。
「書類片付けんのは、肩が凝るぜ……」
熱い議論が交わされる中、我関せずといった様子で現れた彼女は少しだけ眉を下げてから、
穏やかに口元を緩めてこう言った。
「廊下でちょっと聞いてたぜ。結構熱いもん、持ってんじゃねぇか。風紀の未来は安泰だな」
無論、治安維持組織としての風紀はある程度統一したルール――上層部の指示の下で動くべき、だろう。
だが、正義の為に動くのなら、それは「個」々の想いや「己」の考えがあってこそだ。
それをこれだけぶつけ合える熱があるのなら、安心だな、などと。
一つそんなことを思いながら、レイチェルは机の上に冷たい缶を手際よく並べていく。
「さて。仕事に会議と、疲れた頭と口に飲み物でもどうだ?」
一朝一夕で結論が出る問題ではないことは、今入ってきたばかりのレイチェルを含め、この場の全員が理解していることであろう。
今後もぶつかり合うことはあるかもしれないが、少なくとも、今は。
「自販機で適当に買ってきたから、好きなもん選びな。奢りだぜ」
両の腰に手をやるレイチェルは、柔らかな笑みを浮かべた。
■織機 雪兎 >
「おいちょっとりおりん君お金持ちなんだろ知ってるぞなんかそう言うアイドルプロデュース業の知り合いとかいないのかよおっと勿論枕営業はなしだぜリン先輩にそんなことさせられないからなおいきいてますかちょっとたのむまじで」
そうして意外と乗り気?な神代少年をゆっさゆっさゆっさ。
■伊都波 凛霞 >
「あ、ほら!そういうのは名前がある程度売れてるような人がいいんじゃないかなって思うんで、
どうですかレイチェル先輩?」
実に良いタイミングで現れてくれた名の売れた先輩にターゲットを流した
■織機 雪兎 >
「おっっっっっっっ!!!」
風紀の何大巨塔――と言うか大山の一角である彼女を見て、頭を抱えて仰け反りながら叫ぶ。
ぱい、と言う続きの言葉は辛うじて飲み込んだ。
■神代理央 > 「落第街の建造物は登記などされていないものが殆どだろう。第一、犯罪組織の拠点であったのなら、我々風紀が金を出す必要もあるまい。
没収した違反組織の資産を活用したり、捉えた犯罪者を清掃活動に利用するくらいで良かろう?」
織機の言葉に言葉を返すも、既にその言葉に先程までの力は無い。
全裸アフロが大体全部持って行った。
「個々人の問題が組織の尊厳になりかけたのが、その、全裸…事件ではないでしょうか。
ある程度は、組織としての方向性を示して欲しいとは現場の人間として思う次第ですが…」
幌川の言葉に頷きつつも、やはり風紀委員会としての指針は必要では無いだろうかと問い掛ける。
■織機 雪兎 >
「まさかの経済が動いている……?」
修理専門部隊。
いやしかし予算は食うだろうに。
■山本 英治 >
自らの思想と発言の甘さに、嫌気が差す。
自分はよりよい未来のために何か行動ができているのか。
そこに来た風紀の先輩に。
「……レイチェル先輩…………」
頭を下げて缶コーヒー(砂糖・練乳マシのマクスウェルコーヒー)を受け取る。
頭を冷やさなければ。佳味を呷れば、アフロが揺れた。
■赤坂薫子 > 「現状維持――については、むしろ戦力の増強なども考えなくてはいけない状況に来ているとの意見もありますので保留で。流石にこれ以上戦力を削れ、とは言えません。行動に関しては、報告書さえ出していただければ問題ありませんし、神代さんはむしろ報告書はマメな方だと思いますよ」
一部に出ている風紀委員の戦力増強案などを鑑みれば、現状維持というのは否定する理由がない。そして報告書を提出し行動を明らかにするのならば、個人での判断は風紀委員に許されている以上問題はない。
「――ええ、まぁ、その。それが後方の役目ですから。建物の損害などに関しては、生活委員会やその他委員会と協議の上で、予算から出したりその他いろいろな方法で何とかしていますので。できるだけ穏便にしていただけると、その――助かります」
はぁ、とため息を吐くが仕方ない。これが後方の仕事なのだから。
「それと、もし相手を制圧するのに殺してしまった、などという場合も必ず報告を。委員会できちんと検討の上、それが職務上に必要だった事の証明、事後のケアなどは必ずしますから」
■園刃華霧 > 「なンだヨー、代表でースって出ちゃダメかヨー。
ダメだな!知ってル!知っテるけド例にスんな!」
幌川パイセンに一人ノリツッコミをしつつ、一喝。
「おー、チェルちゃんチーッス。
いやいや、リンリン。チェルちゃんは名も売レてるし、アイドル並みの面構えだケど。
どー見てモ、役どころはヒールレスラーだゾ?」
久しぶりに見た旧知に雑に手を振りつつ、ちょっとツッコミを。
実に失礼な物言いである。
■神代理央 > 「いやほら、言い出した本人が任務を担うというのは良くある話ですし。伊都波先輩なら、反対する者もいないのでは?」
首を傾げた彼女に、同じ様に傾げ返してみせる。
実際、こういう任務に名乗りを上げるのって、中々勇気がいるのではないだろうか。
「修繕部隊の噂は聞いている。風紀委員会が金を出さなくて良いのなら、彼等に修繕は一任しても良いのかも知れないな」
■伊都波 凛霞 >
「いやいやダメでしょ…私なんかだと、ほら。一瞬で変なスキャンダル出るよ?」
ちょっと過去を探られると出てくるやばいアレ
言い出しっぺとはいえ、やや気落ち気味にそう言葉を返す
■織機 雪兎 >
「いやいややっぱりここはリン先輩にも一肌脱いでもらっていや僕としては一肌どころか二肌も三肌も脱いでもらいたいところだけれどリン先輩の生肌を過剰に人前に晒すと言うのはやはり良くない事だから一肌で勘弁していただきたい死人も出るし主に僕とかつまり何が言いたいかって優しいお姉ちゃんポジションのリン先輩とカッコイイアネゴポジションのちぇるるん先輩が二人でユニットを組むことによって優しさと厳しさとついでに小さじ一杯の心強さを醸し出す今世紀最大のアイドルユニット爆誕ですよ良いですかお二人ともお二人の戦闘力であれば一晩で天下取ることも夢じゃないんですよそのあたり自覚してますか特にリン先輩死人が出るんですよ主に僕とか僕とか僕とか僕が」
オタク特有の早口。
■幌川 最中 > 「俺ァ反対しとくよ」
レイチェルが入ってきたのを見れば、「よ」と片手を上げ。
交代と言わんばかりに席を立ち、大きく伸びをする。
「もし『二級学生にも優しい』なんて評判の風紀委員が、
『救えないほどの悪人』に頼られたときが最後だ。
経験則だが、『救えないほどの悪人』を組織が助けることはできない。
だから、……ま、難しいこと言わねえならさ。神様なんて準備するもんじゃあねえ」
缶コーヒーを一つ頂いてから
「カワイイ後輩たちには、羊の代わりなんてやってほしくないからねえ」
スケープゴート。身代わり。生贄。
悪者探しや誰が悪かったのかという話になったときに、真っ先に槍玉にあげられる席。
アイドルといえば聞こえはいいが、その実は「そういうものだろう」と示した。
■神代理央 > 「…御疲れ様です。レイチェル先輩。廊下にまで響いていたのなら、騒がしくし過ぎていたこと、謝罪します」
入室してきたレイチェルに一礼しつつ、差し入れのジュースに腕を伸ばそうとして。
マクスウェルコーヒーに先手を打たれ、ちょっと悲しそうな顔をした。
「い、いないこともないが取り合えず落ち、落ち着け織機。ていうかお前。そういうの好きだったのか」
ぐらぐらゆさゆさと揺らされながら、些か困惑した様に織機に尋ねるだろう。
■園刃華霧 > 「ト、チェルちゃんの差し入レかー。感謝感謝。」
適当にとった缶は……スパークングサンダートルネードサイダー。
なんだこれ?まあいいか。
ガサガサと、目の前の紙袋をあさって、菓子を取り出し始める。
すでにマイペースである。
「糖分、大事だよナ」
■織機 雪兎 >
「僕は!!!可愛い女の子が!!!!すきなの!!!!!!!!!」
神代少年を全力で揺さぶりながら目を血走らせて叫ぶ。
■山本 英治 >
「………そういう点で言うと、風紀の行動って一貫したものが求められるのかも知れません」
「そう、公平な……」
「あ、すいません神代先輩。後輩の俺が先にジュースを選んでしまって…」
■飛鷹与一 > 「お疲れ様ですレイチェル先輩」
やって来た人物に控えめに笑顔と会釈をしつつ。飲み物については麦茶をセレクトしておいた。
「しかし、こういう議論は…中々自分の意見が上手く言葉に纏められませんね」
ぽつり、と呟いて苦笑。…あと、今更だけどフィフティーンさん。貴女は俺の遺伝子どうしたのか、と。
■神代理央 > 「そう言って頂けると光栄ですね。報告書の提出は委員会への情報供給と同義。赤坂先輩にしう評価して頂けるなんて嬉しい限りです」
先程まで意見をぶつけ合っていても、同僚は同僚。
彼女の言葉には、素直に喜色を交えて言葉を返す。
「…殺害した時の報告についても、欠かさない様にしましょう。私はそもそも、風紀委員が独断で落第街の住民を虐殺する事には反対の立場なんですよ?」
過度な保護を与えないだけで、組織的に見捨てる事は反対なのだと。
余り理解は得られませんがね、と付け加えて苦笑いを浮かべるだろうか。
■伊都波 凛霞 >
「神様を用意する、なんて大それたものでもないつもりなんですけどね」
苦笑する
実際に救いようのない悪人に頼られたら…その時は、
断罪の顔が横槍をいれる…なんてことも考えていた
でもその判断をどこでするのか、といえば…調査と、経験則
後者は早いが確実性と証拠に掛け、前者は…時間がかかる
「なかなか、いい考えって浮かばないなあ……織機ちゃん、ステイ」
ちょっと口にしただけなのに超盛り上がりしている…
■織機 雪兎 >
「はい」
憧れの先輩の一言で、スンッっと急に大人しくなる。
■レイチェル > 「アイドルだぁ? ふざけんじゃねぇっての、パスだパス。
そういうことはもう絶対にやりたくねぇ……」
柳眉を少し上げ、鼻で笑えば軽く流すように、
『論外』の笑みを作るレイチェル。
そしてため息をつく。
それは、かつてとある組織との戦いである人物から文字通りの
「ヒロイン」に仕立て上げられたことを思い出したが為のため息であった。
「ヒールレスラーとはよく言ってくれたもんだぜ華霧。
明日10時に訓練室な」
冗談っぽく笑いながら、最後の一言は氷の如き冷酷な一言が放たれたのであった。
「おうおう、どんどん飲んでくれー」
と、飲み物を手に取る皆ににっこり笑顔で手を振る。
■織機 雪兎 >
「『もう』!?」
ガタガタッ。
大人しくなったはずの獣(小動物)が再び息を吹き返しそう。
■フィフティーン > 「感謝します。」
入ってきた風紀の大先輩が皆に向けて差し入れを用意してくれた。
皆が一通り選び終わった後に少女もまた飲み物を取る。
取ったのは柑橘系のソフトドリンク、蓋を開け一口。
「すっぱいです。」
酸味を感じてそう一言ボソッと漏らした後に
見覚えのある人物ーー飛鷹与一と視線が合うと
一礼して挨拶。
遺伝子に関しては良い勉強になっておりますといった感じだろうか...
「神様ですか...。」
そして凛霞が言葉にしたその単語に耳が止まる。
■神代理央 > 「過去は過去。今は今でしょう。……まあ、先輩が気乗りしないのなら別に構いませんが」
アイドル風紀委員、という案についてそもそも議論しなければならないだろうしと、彼女に向けて小さく肩を竦めて見せる。
「アイドル、偶像としての立ち位置に何を求めるかによるでしょう。二級学生に優しいだとか、話せば分かるなどといった情報を添付すべきではないとは私も思います」
「精々、一日署長の様なプロパガンダに活用する程度かと。委員会への新規加入を促す程度で」
幌川の言葉に少し考える素振りを見せながら、己の意見を口にするだろう。
■幌川 最中 > 「プロパガンダて。理央ちゃんもうちょっと丸っこい言葉遣いなさい。
お母さん心配ですよ。柔らか~~~く言えばなんとかなったりするんだから」
風紀委員が風紀委員として初めに教わることは。
風紀の仕事は、警備に始まり、校則に違反する学生の逮捕や拘束、違反部活の取り締まり。
不正を働く教師も風紀委員会の取り締まりの対象となる。
そして、違反学生の懲役や再教育も風紀委員会の役割である。
――その名の通り、学園の風紀を正すための委員会。
英治の話に笑って、退室しようとドアに手を掛ける。
「長話してたいけども時間だな。
そろそろ出ないと見回り代わってくれたヤツに何奢らされるかわからん」
「方針なんて最初に習ってるだろ。『風紀を正す』、だよ」
笑いながら、この場の最年長は部屋を出る。
この議論は意味のあるものだ。誰もが自分の行動と他人の行動を見返している。
風紀を正す、その5文字の違いについて考えているのだから。
同じ言葉の、その違いに。
■伊都波 凛霞 >
「とりあえず、各々の立ち位置や考え方の再確認にはなったかな…?
この議題にはすぐには答えが出ないよね」
ある意味では組織全体の問題であり、個人個人の問題でもある
そう結論づけ、現状維持…とするのが丸い
「あ、そういう方向性…?
ええ…でもアイドル活動見て応募してくる人を風紀委員に登用するのはどうなんだろう」
組織のPR的には確かにあっても良いのかもしれないが、…どういう人種が集まるのだ、と不安になる
ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」から幌川 最中さんが去りました。
■園刃華霧 > 「……おっさんと同意見なの、つれェ……」
アイドル反対、と述べる幌川を横目で見つつ
「よット、ほい、ほい、ホイ、と……」
目の前に菓子を並べ始める。
「ヤーダ―、暴力はんたーイ。チェルちゃんの横暴はんターい」
レイチェルの一瞬の一刺しに、うだうだと文句を言った
■神代理央 > 「わかったわかった。わかったから揺らすな馬鹿者。そんなに可愛い女子が好きなら鏡でも眺めて静かにしておけ」
あうあう、と揺らされ些かげんなりした様な表情を浮かべつつ、呆れた様な口調で織機に言葉を返す。
「…いや、気にしないで下さい…。早い物勝ちなので…うん…」
代わりに手に取ったのは『はーいお茶』
くぴくぴと喉を潤しながら、力無く山本に笑みを返すだろうか。
■伊都波 凛霞 >
「と…もう大分時間も過ぎちゃった…」
思いのほか、議論が白熱したこともあっただろうが…
「他に報告事項がある方、いませんか?」
一応の確認をしつつ
■山本 英治 >
「一日署長、いいんじゃないですか」
「外からアイドルとか呼んできて……」
「今をときめくデュオユニットのツヴァイフリューゲルとか来てくれないすかね…」
ははは。と力なく笑って。
それから幌川の去り際の。
風紀を正す、その言葉の底知れない重みに気付いて。
「……失礼します、俺は着替えて警邏に行ってきます」
そう言って会議室を後にした。
ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」から山本 英治さんが去りました。
■織機 雪兎 >
「自分の顔眺めて何が楽しいんじゃい」
信じられないようなものを見る目を向ける。
「あ、ちぇるるん先輩いただきまぁーす♡」
同じ口から出してるとは思えないほど媚びた声でコーラをもらい、ぱしゅと開けてぐびぐびぐびゴブフォ。
「げぇっほごっほごっふぉ!!」
気管に入った。
■赤坂薫子 >
「私からは大丈夫ですね」
あまり外で危険な目にあっている人たちの邪魔になるような事はしたくないが。つい口を出してしまった。
少しだけ反省しつつ一礼して、会議室を去る。
ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」から赤坂薫子さんが去りました。
■神代理央 > 「極々一般的な言葉を選んだつもりですよ。まあ、言葉がちょっとあれなら訂正しますが」
と、幌川の言葉にクスクスと笑みを浮かべつつも、最後に彼が告げた言葉には表情を引き締める。
「風紀を正す、ですか。…そうですね。我々の存在意義は、最初から定められていたのですから」
その五文字を実行する為に、どれ程の犠牲を払ってきたのだろうか。退室する幌川を見送りながら、無意識に拳を握り締めていた。
■飛鷹与一 > 「…っと。俺も後方支援の仕事を頼まれているのでそろそろ失礼します。途中参加ですいません」
と、苦笑を張りつけたまま立ち上がり、残りの麦茶を一気に飲み干して。
この後に狙撃方面での支援任務が入っているので、そちらに出向かなければならないのだ。
風紀でも狙撃に関しては相応の評価を貰っているが、お蔭でそういう任務がやたら多い。
(うーん、風紀の同僚とはあまり親睦を深めた事が無いし、もうちょっと色々と話してみたいものだけど)
溜息を密かに零しつつ、アイドルとか一日所長についてはノーコメントだ。
別に興味がない訳ではないし、そういうのも宣伝としては効果があるだろうが。
(結局、見世物になるのは自分でも同僚でも嫌だしね)
と、零しながら静かに山本君に続いて会議室を後にする。
■伊都波 凛霞 >
「あ、お疲れ様でした。幌川先輩に山本さん、与一くんも!」
3人を見送れば、ふぅと一息
「他になさそうなら、報告会はこの辺りでおしまいにして…と言いたいところなんだけど、実はもう一つ報告しようかどうか悩んでることがあったんだよね…内容が進展してないから、後々個人で報告上げてもいいかと思ったんだけど…」
ジュースにお菓子、となっている現場を眺めてうーんと悩む
ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」から飛鷹与一さんが去りました。
■園刃華霧 > 「あいヨー、真面目なお仕事ごっくローさーン」
出ていくメンバーに向かって手をふる。
ところで、君もそろそろ仕事の時間ではなかったか?
いいえ、会議のほうが大事です。大事だったら大事です。
「りおちー、女心、わかッテないナ―。
もテないゾー、そンなじゃサー」
ゆっきーとりおちーのやり取りを眺めて、横合いから余計な口出し。
言うだけ言って、すすすっと下がっていく。
「他の、ねェ……ン―……小物の捕物くライ?
と、なになに? リンリン、何かあるの?告白??」
■神代理央 > 「…私からは何も。言うべき事は言ったと思いますし」
伊都波の言葉に緩く首を振り、これ以上の発言は無いと告げつつ。
「…お疲れ様でした。その、色々と気を落とさないで下さいね…」
「赤坂先輩も、色々と有難う御座いました。報告書は、きちんと提出させて頂きますね」
退室する二人に一礼して見送るのだろう。
■イヴ > 『この場で議論するのが難しいようでしたら、議事録に次回の課題として記載しておきますが』
話がまとまったのか、まとまらなかったのか、0と1しか分からないAIには判断がつかない。
とりあえず、続けるべきか迷っている様子の凛霞にはそう具申しておいた。
■伊都波 凛霞 >
「何を告白するの…んっとね、まだ一部で噂になってるだけなんだけど。
ん…せっかくだから周知してもらおうと思う」
そう言って、各自の手前にあるタブレットへと情報を送信する
http://guest-land.sakura.ne.jp/tokoyo/wiki/index.php?%E8%A8%AD%E5%AE%9A%2F%E6%80%AA%E7%95%B0%2F%E5%AD%A6%E5%9C%92%E7%9C%9F%E5%A4%9C%E4%B8%AD%E3%81%AE%E6%80%AA%E7%95%B0
「今現在で数人の目撃例と、風紀委員が二人目撃。…一人は私。
──情報は此処に乗ってるのが全部。残念だけど私じゃ何も掴めなかった。
正体もわかんないし、存在証拠も出せないから、眉唾の注意喚起くらいしかできないんだよね…」
ふぅ、とやや困ったようにため息をついた
■神代理央 > 「…楽しくないから黙っていられるだろう?私だって、自分の顔を見てしゃべり続けるのは辛いからな」
しれっとした表情で、織機に言葉を返す。
少しだけ、揶揄う様な口調だったり。
「お疲れ様でした。共同任務になった時は、是非宜しく」
退室する与一に視線を向けて一言。
彼とはもう少し話をしたかったが、白熱した議論の中では中々に難しいものがあっただろう。
「…伊都波先輩が宜しければ、ぜひ御伺いしたいものですが。何か重要な案件なのですか?」
悩んでいる様子の伊都波に声をかけつつ、そっと御菓子の山に手を伸ばしていたり。
■レイチェル > 「おう、おつかれだ」
去っていく委員たちに別れを告げつつ。
自分も残っているぶどうジュースを手に取る。
風紀を正す、という五文字。
ああその通りだな、などと背中に返しつつ。
「凛霞からの報告か、あげればいいんじゃねぇか?」
と、少し身を乗り出して話を聞く姿勢をとる。
■織機 雪兎 >
「げほっごほっげふっ……」
咳き込みながらタブレットを覗く。
「――あああああああああ!! やだ! やだやだ! 怖い奴じゃん!! これ怖い奴じゃん!!!!」
叫び隣にいる神代少年に抱き着こうと。
避けられなければゆっきーの非力な腕が神代少年の首に巻き付いてぎゅうぎゅう締め上げることになる。
■園刃華霧 > 「まっタまたー、リンリンってバお茶目だナ―。
コレって怪談ってヤツでショー?」
報告書を見ながら、けらけらと笑う。
まあ、どうみてもそういうたぐいの代物であるのだ。
■神代理央 > 「女心……?それを理解して任務が円滑に進むなら理解する様に努力するが。というか、まさかお前からそんな言葉を聞くとは思わなかったな。敗北感が凄いぞ」
言うだけ言って下がっていく園刃にちょっとジト目を向けながら。
送信された情報に目を通し、ふむ、と考え込む。
「校舎での怪異…?交戦情報が無ければ、唯の眉唾な怪談だと処理したいものですが…交戦記録があるとなると――」
続けようとした言葉は、突然気管を塞ぐナニカに妨げられる。
「……こら…!絞めるな…!ていうか、さっき飲み物吹き出したばっかだろお前っ……!」
ギブギブ、と言わんばかりに、ぺしぺしと織機の腕を叩く。
此方も魔術が無ければフィジカル残念男子。ぐえ、と声を上げて必死に訴えているだろう。
■伊都波 凛霞 >
「落第街や違反部活ばっかりに目を向けてもいられないな、って。
そー、怪談みたいな話でしょ?でもおかげで私の制服一着ダメにされちゃったからね」
真顔でそう続ける
下手過ぎる冗談などいうタイプではないのは、多分わかるだろうから
「私の自宅は青垣山にあるから、この手の…いわゆる怪異には慣れてるつもりだったんだけど全然正体が掴めなくって…なのでこの眉唾モノの噂から何も進展なし」
それが報告を渋った理由である
被害が出ていなければ本当にただの怪談で済んでしまう話故に
■織機 雪兎 >
「んんんんんん……」
べそべそ泣いている。
怖いのはだめだ。
顔を神代少年の服にこすりつけて涙を拭いている。
人の着ている服でお前。
■フィフティーン > 送られてきた情報をまたホログラムで投影して読み進める。
学園での出来事であるようだが...
あいにくフィフティーンは其方の事情には疎いが
しかし、中身に記載されている事は中々に面白い。
「目撃例のみで負傷者は出ていないんですか?」
凛霞に尋ねる。正直管轄外ではあるものの
もし、負傷者や死傷者や出す類の怪異あるいは異能者の存在が
あるならば無視できない。
■織機 雪兎 >
「リン先輩のお制服様が名誉の負傷なされてるでしょぉ!」
泣きべそかきながらフィフティーン嬢の言葉に反論。
■園刃華霧 > 「エ? マジ? これマジモンなの?
マジかー……」
メンバーの真面目な様子になにか察したのか。
うへえ、とめんどくさそうな顔をする。
怪談とか別に怖くもないが、物理が通用しない相手は得意ではない。
「制服が? マジ?
実は制服狙いだった、とかナイ? 平気??」
真顔で酷い冗談をいう。
■レイチェル > 「『門』のこともある。ただの怪談ではい終わり、ってな具合に
いってくれりゃあ楽だが……ま、そういう訳ではなさそうだ」
タブレットを人差し指で弾くように操作しつつ、
少しだけ険しい顔を浮かべるレイチェル。
「心霊スポットだの何だのと、噂が広まればそれだけ危険も高まる。
風紀を正す以上は、その辺りの対策も練らねーとな」
後頭部の後ろに両腕を回し、幾度か頷くレイチェル。
■神代理央 > 「目撃者、及び交戦者が風紀委員……伊都波先輩なんですか?
であれば、早急な調査が必要かと思われます。
戦闘系の異能、魔術に限らず、あらゆる場面を想定したメンバーを選定すべきではないでしょうか」
「場所が校舎というのは非常に問題かと。生徒に実害を及ぼす怪異は、何としても殲滅すべきです」
情報が無いのなら、調査団なり積極的な夜間調査を行うべきではないかと進言。校舎で実害が発生した怪異となれば、放置する訳にはいかない。
「…あー、よしよし。お前そんなきゃぴきゃぴしたノリで怖いの苦手だったんだな。あと、俺の服で涙を拭くな。汚い」
雑に。実に雑な手付きでよしよしと織機の頭を撫でながら、ばっさりと言葉のギロチンでずんばらりん。
■フィフティーン > 「制服にも名誉があったのですね。失礼しました。」
取り乱している雪兎ことゆっきーの言葉に感情に乏しい表情でその一言。
また彼女が異様に取り乱している事にも関心を引き
トコトコと近づいてから目を合わせてから
「感情が不安定ですよ。どうしましたか?」
彼女のバイタル反応からその一言。
怪談で怖がる機能がフィフティーンにはない。
■織機 雪兎 >
「こういうの、万全な体勢整えて突っ込んだら見事に全滅とか物語でよくあるよ」
ちょっと落ち着いた様子で神代少年の意見に突っ込み。
物語を例に出すな。
「ン゛ッ゛ッ゛ッ゛ッ゛!!ギャワイイッ!!!!!」
そして至近距離で見るフィフティーン嬢の高偏差値顔面。
直視できず胸を抑えて机に突っ伏す。
■伊都波 凛霞 >
「夜中まで残っていた生徒が一人重傷を負ってるかな…」
手元のタブレットを操作しつつ、言葉を続ける
「異能で交戦した生徒の証言も一応あるね。
それと何より、私が直接見て、襲われてるから。
あ、大丈夫だよ、爪か牙かはわかんないけど、制服裂かれちゃっただけで怪我はないから…」
ギリギリのところで避けながら逃げたのだった
こつ然と気配すら消えて、その後別の怪異にも遭遇したのだが…
それはまた別途に報告をあげることにしよう
「やったと思っても手応えがなくてわかんないし、痕跡も残らない。
誰かの異能なのか、怪異なのかの判別も、難しいね…。
よくわからないものが真夜中の校舎にいる、ってだけだもん。
調査しにいっても出てこないとかありがちで、どうしたもんかなーって…」
とはいえ理央の言う通り、放置というわけにもいかない
■園刃華霧 > 「重傷、は洒落にナらんネ。
つーテもサー、毎晩誰か見回りー、とか現実的じゃナい気がすルよネ―。
どうしたモンか」
ふーむ、と真面目くさってみるふりをする。
交代制の夜見回り、とかいう最悪な未来を阻止したい。
■神代理央 > 「じゃあお前は序盤で施設の紹介しながら主人公の前歩いて襲われる役な。夜の校舎案内期待してるぞ」
突然復活しやがって、と言いたげな視線を向けるが、直ぐに机に突っ伏した彼女の姿に深い溜息を吐き出すだろう。
「…出現場所は校舎に限られるのでしょうか?発生原因も理由も目的も分からない以上、情報が欲しいところではありますが。
何にせよ、此の世に存在するのなら対処は可能な筈です。魔法も異能も超能力も、此の世界に現れたのですから」
その対処方法は思いつかないものの。
先ずは何かしら行動を起こすべきだと提言。やる気満々である。
■イヴ > 『機械警備でしたら夜間でも監視を行えますが』
カメラに映るなら、の話だが。
そもそもAIには幽霊だの怪異だのの違いは分からない。
■フィフティーン > 「まずは調査班を派遣するのはどうでしょうか?
まず、その現象が一体どういうものなのかを分析する必要があると思います。」
負傷者が出ている謎の怪異。校舎というロケーションの都合上
重戦力の派遣は行えない。行える警備の範囲で対処するためにも
現象の情報を探ることの重要性を。
「...?興味深い人物です。」
此方を見て突っ伏したゆっきーを見て
少女はこてと首を少し傾け心底不思議そうな様子を見せる。
同時にこの動きはとても人間的なものと感じ
面白いものセンサーが反応する。
■織機 雪兎 >
「やだあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! こわいじゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!!!!!!!!!!」
耳元でギャンギャン叫ぶ。
「お化けだよ!!この世のものじゃないから対処できないじゃん!!!!」
恐怖心が責任感を凌駕してしまっている。
完全に及び腰である、精神的にも肉体的にも。
「んあぁああギャワイイ……ああ……ヨイ……はるかに良い……」
そしてフィフティーン嬢のかわいらしい仕草にキュンキュン来て机の上に突っ伏したままのたうち回る。
そのうち死ぬんじゃないかな????
■伊都波 凛霞 >
「その重傷っていうのもねー…何かから逃げようとして窓ガラスに飛び込んで出来た怪我じゃないかって言う話もあって。
私は服を切られたけど、身体には傷がついてないし…あ、むしろ少しくらい当たっておけば証拠になった…?」
むう、と悩む
「校舎の中だけ、って話だね…。私の時も外からって感じじゃなかった」
それも今の所は…という話ではあるのだけれど
「あ、カメラの設置は大事かも……うん、映ればだけどね」
というと途端に怖気が走るのはなんだろう、まだ初夏だというのにホラーだ
■レイチェル > 「雪兎、本当に元気だなお前……」
と、じっとりしたような、愛しそうな目で見た後に。
「まぁ、何人かでチームを組んで調査に行くのは
ありかもしれねぇが、それにしたってどういった条件で
その怪異が発生するのかも分からねぇんじゃな」
凛霞の発言を聞いて、そんなことを呟く。この問題を解決しようとする
のであれば、現状ではあまりにも情報が足りない。
「何かしら行動を起こすってんなら、
まぁ人払いと噂をどうにかすることだろうよ、まずは。
機械警備、オレもありだと思うぜ。
凛霞の言う通り、網に引っかかるかは分からねぇが、
調査の一段階として試してみる価値はあるだろ」
■園刃華霧 > 「ヤー。うっかり毒ダのなんダのあっても不味いシ、
よケて正解でしょ。無駄な犠牲はリソースの無駄だ(キリッ)」
最後、なにか誰かを想起させそうな言い方をした。
一瞬だけ誰かに視線を向けたような気もする。
「アー、機械、機械ネー。それなラありカ。
夜中、うっかり忍びこンだ馬鹿の警戒、とかモできそーダし」
おお、それいい。
特にアタシが何もしなくて良いのが良い
■フィフティーン > 「機械警備であれば、要請されれば向かいます。」
監視、分析、これらの分野は機械である自分に強みがある、
まあ本心はいつも通りの怪異とやらが気になるだけではあるのだが。
この義体でも機能は揃っているし、本体の戦車であれば
さらに多角的で高精度な分析ができる。物騒な装備を封印するのが大前提ではあるが。
「...大丈夫ですか?」
突っ伏したうえにのたうち回っているゆっきーに
不安を感じたのかゆさゆさと軽く体に触れてゆすってみる。
■伊都波 凛霞 >
「そうですね、まずは私が遭遇した場所に定点カメラを設置して様子を見て見て…あとは手すきの風紀委員を募って夜の校舎の調査、と…」
…あそこで超怖がってる生徒は、ちょっと誘えなさそうだけれど
「徐々に調査の精度を上げていく、という形で…ひとまず情報の周知は出来たかな…?」
■神代理央 > 「あー!喧しい!此の世のものだろうとなかろうと、その場にいるなら叩きのめせるだろうが!最悪気合で何とかしてこい!お前一人で!!」
耳元で囁く大音量。顔を顰めながら此方もぴーぴーと叫ぶのだろう。
今度死ぬほど醜く作った異形で驚かしてやる、と誓っていたり。
「コストがかからず、最初に打てる一手としての監視カメラの設置は私も賛成です。AI…イヴが監視に携わるのなら、映るにせよ映らないにせよ信頼度は高い」
映らないのなら、そういうものだという情報が得られる。
先ずは何より情報が欲しいと、伊都波の言葉に頷く。
「人払い、という点であれば、校内警備に至らずとも夜間の入校を制限する措置が必要かも知れませんね。生徒、教師に限らず」
人が居なければそもそも被害は発生しない。
レイチェルの言葉に頷きつつも、どうしたものかと思案顔。
「……念の為に聞いておくが、もしやそれは俺の真似か?園刃」
ジロリ、と。何となく感じた視線にジト目を向けてみたり。
■イヴ > 『委細承知。常世ネットワーク上から監視カメラの状況をモニタリングし、異常を感知した場合は報告いたします』
とはいえ、カメラ越しでは何の手出しもできないため、実働部隊はフィフティーンらに任せることになるだろう。
■織機 雪兎 >
「ア゛ー゛ッ゛!゛!゛ア゛ァ゛ー゛ッ゛!゛!゛ いけませんいけませんお客様あーっいけませんあーっおきゃくさまいけません!!!」
最早長音や感嘆符にまで濁点が付いているような声。
めちゃんこかわいい超絶美少女にゆさゆさ揺さぶられると言う幸せに耐えきれない。
それでも何とか理性を保とうと必死に耐えていたが、
「ア゛ッ゛」
その汚く短い高音を最後にこと切れた。
神代少年の一人で夜の校舎に突撃してこいと言う言葉で想像した光景も手伝ったのだろう。
そのまま机の上に突っ伏したままぐんにゃりと全身の力が抜けて意識を手放す。
漏らさなかったのは不幸中の幸いだったか――
ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」から織機 雪兎さんが去りました。
■伊都波 凛霞 >
「それなんだけど、実は夜間に活動してる人が結構いてねぇ。
確固とした証拠が打ち出せないとかなり夜間の入校禁止みたいな強い措置は取れないと思う…」
だから取り急ぎ、一人でも調査に入ったのだが、成果はなかった
「とりあえずカメラ、そして深夜の校舎の調査が必要ってことで、ご協力お願いします」
……ぺこりと頭を下げていたら、なんか物音がして、顔をあげると
一人死んでた
■伊都波 凛霞 >
「っとと、こんなところかな…?
予定時刻いっぱい過ぎちゃった…拙い進行役でごめんねえ」
急に押し付けられたから勘弁してー、と宣いながら
手元の資料などを整理して…
「他に何もなければ、本日の定例報告会は終了という流れにしたいかと思います」
■レイチェル > 「……お前、機械での警戒なら自分が楽できるって思っただろ?」
と、華霧の方に言い放ちつつ。
「立て看板じゃ意味ねーのは間違いねぇ。
目立たせては意味がない。噂に寄ってくる連中を何とかするのなら、
噂は別の噂で塗り潰すのもありだな。
SNSを使って、注目されそうな話題を流している間に、
オレ達は調査を進める、とか。
ま、思いつきだけどよ。内部は機械監視、外に関しては
可能な限り安全な位置から人払いに特化した夜間の人力
見回り、ってな具合で今日からでもしつつ、でどうだ?
得た情報をすり合わせての解決に向けての話し合いを、
次の議題にしてもいいかもしれねーな」
神代の言葉に対してはそう口にしつつ、ぶどうジュースを手に持ったまま、くるくると
回転させる。
「ま、調査に行く前に身体を動かしたくなったら
相談してくれ。対怪異用の訓練も考えておくぜ」
化け物退治は昔から専門なんでな、と付け加えつつ。
凛霞が会議の終了を告げるのであれば、オーケーと伸びをするだろう。
■園刃華霧 > 「死ンだ? 死んだナ? ヨーシ。うン。
ゆっきー、お前はいいヤツだったヨ……成仏しナ……
墓でも建テる? 書き文字は『ゆっきーのバカ』で」
真面目くさった顔で言い放つ。
楽しそうであった。
「まッサかー。なになに?なンか思い当たるコトでもアルのー?」
りおちーのツッコミは、けたけたと笑いで返す。
「と、まー、終わりでよクない? 良い時間だ……と。
チェルちゃん、まさか、まさかそンなことアルわけナイでショー、やダなー?」
■イヴ > 『お疲れ様でした。
今回の議事録はデータベースに登録しておきますので、風紀委員はいつでも参照が可能となります』
画面の中では複数のウィンドウを操作している姿が見える。
■伊都波 凛霞 >
「それでは今回は皆さんお疲れ様でした。
先輩も言い残してくれましたが『風紀を正す』各々の心で頑張っていきましょう」
ありきたりと言えばありきたり、でもまぁ、これ以上の言葉はそうそうないんじゃないかな…と
自分ではそう思う、そんな言葉で締め括って
「あ~~~~緊張の糸切れたっ
レイチェル先輩ー私にもジュースぅー……」
完璧超人と称される優等生のちょっとだけ珍しい、ストレスから解放された姿を晒すのでした
■フィフティーン > 「はい、本日は様々な情報の共有をありがとうございました。」
凛霞の終了の一声を受けると情報を投影していたホログラムを閉じ
また一礼する。
「現象調査には重装備投入の手続きが取れると動きやすいです。」
怪奇現象究明のために本体を配備できるよう持ち掛けてみた。
無論、周りの人間に危害を及ぼすような高エネルギーの装備は
厳しくリミットをかけるという条件の下でだが。
「あ...。」
ゆすっていたゆっきーが切れたように倒れると
少し驚いたような動きを。
その後、生体反応が継続しており只の気絶であることを確認すると
そっと離れる。
■神代理央 > 「…成程。承知しました。それでは、先ずは監視カメラによる調査。夜間校内の調査による情報待ち、という事ですね」
となると、破壊に特化した己の異能では少々厳しいかなと内心溜息。
やっぱり魔術の練習しなくちゃな…と、ひしひしと決意を固めていたり。
「おーい、死ぬなー。自宅に帰ってから死ねー」
こと切れた同僚に南無阿弥陀仏、と唱えながらぺしぺしと織機の頭を叩く。
まあ、心優しい先輩方が死体の処理をしてくれるだろう。きっと。多分。
「そうですね…。入校を妨げる訳では無いにせよ、夜間に立ち入る生徒には護衛が必要かも知れません。
SNS等を用いてなるべくの入校を防ぎつつ、時間を稼いで調査を進めましょう」
レイチェルの言葉に頷きつつ、彼女と訓練に励むのも良いのかなと思ってみたり。ぼこぼこにされそうだが。
「……お前絶対確信犯だな。今度大量に書類仕事ぶん投げてやるから覚悟しておくと良い」
けたけたと笑う園刃に、フフンと尊大で挑戦的な笑み。
こなれた表情だが、多分今日初めてこの顔になったかも知れない。
「異論はありません。お疲れ様でし……た」
緊張の糸が切れるのがちょっと早くないだろうかと思いつつ。
此方も安堵した様な息を吐き出して、はーいお茶で喉を潤した。
■レイチェル > 「お疲れだ。急に担当が決まって、大変だったろ、MVP。
好きなもん持ってけ……ってまぁ、あんまり種類残ってねーけどな?」
すっかり緊張がほぐれたらしい凛霞を見てほほえみながら、残った缶を手で指した。普通のジュースの中に「どろり濃厚スパークリングおしるこ」やら「さわやかキュウリコーラ」など入っている。
「重装備……ま、そのへんは上に相談だな」
フィフティーンには真面目にそう返しつつ、返す途中で欠伸を一つ。
「悪ぃ、やっぱ眠いわ……じゃ、お疲れさん。これからも一緒に
頑張っていこうぜ。ただまぁ、自分の命だけは大事にしろよ」
そう口にすれば席を立ち、空いた缶をビニールへと放り込めば、
手を振って帰っていくだろう。
ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」からレイチェルさんが去りました。
■園刃華霧 > 「ァン? 書類仕事? 冗談! ま、自動的に幌川パイセンに回ルんだけドな、その場合」
りおちーから脅されればしれっと答える。
「さて、解散モードかナ? じゃあ、菓子でもたべよ、リンリン」
■伊都波 凛霞 >
「あ、はいありがとうございます。お疲れ様でした先輩」
背中を追いつつ、声を投げかけて…ジュースは普通のを頂こう、喋りすぎてのどが渇いている
「じゃああとは自由解散ということでー。
…あ、お菓子?会議にお菓子もってきてるのさすがすぎ……」
■神代理央 > 「お疲れ様でした。訓練をお願いする際には、是非御願いしますね」
立ち去るレイチェルを見送った後、此方も立ち上がる。
「それでは私も失礼させて頂きます。会議中は無礼な発言が多々あった事、申し訳御座いませんでした」
ぺこり、と伊都波に頭を下げる。些か頭に熱が上ってしまった自覚はあるのだ。
暫く本庁に顔出しにくいな、とも思うが報告書はきちんと提出しなければならない。
内心、深々と溜息を吐き出して。
「馬鹿言え。終わる迄監視してやるからやり切るんだぞ。…それじゃあな。余り食べ過ぎるなよ」
女子の憩いの場に男子がいるのも無粋だろう、と。
園刃に冗談めいた口調で言葉を投げかけた後、最後に一礼して会議室から立ち去るのだろう。
今は唯、甘いものをゆっくりと食べたかった――
ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」から神代理央さんが去りました。
■UQL-1500S > <簡易モード終了、スタンバイ。>
■フィフティーン > 「私の方はそろそろ失礼します。
本体に戻って警備に戻らければなりません。」
そう言い残せば飲み干した差し入れの缶を丁寧に潰して
それをビニールに入れた後にドアを開けて出ていく。
今日は色々な情報を詰め込むことが出来た。
風紀委員会の在り方から周りに潜む様々な事件...
まだまだ学べることはたくさんありそうだ。
ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」からフィフティーンさんが去りました。
■園刃華霧 > 「ま、マまマ……リンリン、固いこと、いわずニ、ネ。」
そういって、もっしゃもっしゃと
遠慮なく甘味摂取を始めるのであった。
なぜか、菓子は山のようにある。
それこそ時間をかけねば食べ尽くせないだろう。
いつまで食べてる気だ?
ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」から園刃華霧さんが去りました。
■伊都波 凛霞 >
「まぁ私も疲れたし、甘いものはのぞむところ──」
閑散とした大会議室に甘い香りが漂って…
なかなかに疲れたり、準備も大変だったけど
普段なかなか顔を合わせない仲間との会話や討論は実に有意義で…
これからも頑張っていこう、と思えるくらいに、皆と繋がれた、気がする
そうして各々がまた明日から、否、今日もまた「風紀を正す」のだ
ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」から伊都波 凛霞さんが去りました。
■イヴ > 会議を終えた風紀委員達が談笑している傍ら、飲み食いのできないAIは、
挙がった議題と議論のログを見返しながら議事録を纏めている。
その1、パンツは穿いておくこと。
その2、私情で足並みを乱してはならない。
その3、不審なダイスに注意。
その4、アーヴァリティと名乗る、他人に擬態可能な怪異を警戒すること。
その5、「風紀を正す」という理念を忘れてはならない。
その6、深夜の校舎内に出没する怪異らしき存在の要調査。
大まかに纏めると、こんなところだろうか。
注意喚起に関しては自分にも理解できる内容だが、恐らく今回の報告会で最も議論された「風紀を正す」という理念について、AIには結論を出せずにいた。
もっと人間の感情を学習すれば、いつか自分にとって「風紀を正す」とはどういう事なのか、答えを導き出せるのだろうか?
風紀の一端を担うプログラムとして、一日でも早い結論の演算が求められる。
───第◯回 常世学園風紀委員会 定例報告会 議事録レポート
ご案内:「風紀委員本庁・大会議室」からイヴさんが去りました。
ご案内:「深夜の会議室」に織機 雪兎さんが現れました。
■織機 雪兎 >
「ハッ!?」
会議が終わって数時間後、気を失っていた風紀委員が目を覚ます。
辺りを見回しても誰もいない。
と言うか何も見えない。
光源は窓から僅かに差し込む月明かりだけだ。
「――」
放課後無人になった学園内で目撃されるバケモノの怪異。
放課後?
無人?
学園内??
もしかして今その状況では?????
■織機 雪兎 >
恐怖のあまり地面にぺたんと座り込んだままガタガタ震えだす。
少しでも声を出せばバケモノが殺到するような気がして声も出せない。
振り向けば大きく開いたバケモノの口が見えそうで振り向くことも出来ない。
ガチガチと歯を鳴らしながら、首を固定したまま目だけを動かして視界に何か変化はないか探ることしかできない。
怖すぎてもらしそう。
ご案内:「深夜の会議室」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 > 長丁場の会議。スイーツ部(仮)への入部。
随分と濃い一日だった気はするが、だからといって仕事が無くなる訳でも無い。
定例任務の報告書作成。来週の任務の確認と打ち合わせ。非番の時の引継ぎ等々。気付けばすっかり日は暮れて――というか、もう完全に深夜な時間帯。
「……此処迄時間がかかると、若干貧乏くじな気がしないでも無いな」
となれば、ほぼほぼ最後に退室する事になった自分に戸締り確認の仕事が回ってくる事も必然。まあ、ドアをガタガタしたりオートロックが作動しているか確認するくらいなのだが。後は夜勤の警備員に引き継ぐだけなのだし。
と、辿り着いた先は数時間前まで激論を交わしていた会議室。
あれだけ白熱した議論と全裸アフロは暫く記憶に残るだろう。全裸アフロ。
少しだけ思い出し笑いを零しながら"閉まっている筈"の扉に手をかけて――
「……む?」
がちゃり、と鈍い音と共に扉が開く。
戸締りを忘れていたのか。最後に退室したの誰だろうか、何て思いながら室内を覗き込もうとするだろう。
■織機 雪兎 >
音が聞こえる。
これは足音?
近付いてくる。
バケモノか。
心臓の音がヤバイ。
これ近くにいたら聞こえてるんじゃない???
ていうか廊下まで響いてるよね??
さらに近付く足音。
来ないでくれ。
見付からないでくれ。
頼む。
「ハァー……ハァー……!!」
扉を凝視しながら荒い呼吸を繰り返す。
見付かるな、行ってくれと心の中で繰り返していたが、無情にも扉は無機質な音を立てて開き、
■織機 雪兎 >
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!゛!゛!゛!゛!゛!゛」
■神代理央 > 「うわああああああああっ!?!?!?」
■織機 雪兎 >
音に跳ね飛ばされたように立ち上がり、近くにあった椅子を引っ掴む。
そのまま身体ごと振り回すように椅子を投擲。
普段の非力さからは考えられない俊敏さとパワー。
火事場のなんとかと言うやつ。
■神代理央 > 何だ、化け物か。怪異か。
風紀委員会の本庁においでになるとは良い度胸だ。
何が怪異か。生きているのなら神様だって殺してみせると、何処かの誰かが言っていたではないか――!
「ポルターガイストの類か!良い度胸だ、誰に喧嘩を売ったのか分からせてやろう――あいたっ」
もう条件反射で魔術起動。魔力による肉体強化ですっ飛んで来た椅子を華麗に弾き飛ばせなかった。
ゴン、という音と共に頭に命中する椅子。ヘルメット――ではなく、肉体強化してなかったら即死だった。多分。
「動くな!大人しく投降すれば話だけは聞いてやる!」
腰から引き抜いた拳銃のスライドを引き、鈍い金属音と共に室内へ銃口を向ける。
仄かな月明かりに照らされた室内にはナニカ――人?の様な者が立ち尽くしている姿を視認出来る。
怪異にしてはえらくはっきり見えるな、とか思いながら鋭い口調で言葉を投げつける。
■織機 雪兎 >
「ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛ン゛!゛!゛!゛!゛!゛!゛」
椅子を投げ飛ばした直後、その勢いのまま全力で走る。
何かカチャリと金属音がした気がする。
爪の音かな。
こわ。
しかしここで怯んでいたら殺されるだけだ。
殺されてたまるか。
まだかわいい女の子とろくにいちゃいちゃもしていないんだ。
椅子やらなんやらを跳ね飛ばしながら無様にバランスを崩しつつ、それでも倒れず扉まで走り、
「ウ゛オ゛ラ゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!゛!゛!゛!゛」
たいあたり。
――と言うよりは直前で足がもつれて、それを巻き込む様に倒れ込むと言った方が正しいか。
半狂乱で叫びながら突っ込む。
■神代理央 > 「向かってくるか…!室内で発砲したくは無かったが…!」
獣の様な唸り声をあげて此方に疾走してくるナニカ。
会議で聞いた怪異に比べると随分アグレッシブな感じだが、敵意があることには間違いないだろう。きっとある。敵意感じる。そんな気がする。
とはいえ、本庁内での発砲には流石に躊躇してしまう。というより、そもそも怪異相手に拳銃が通用するのだろうか。
室内で異形を召喚するのは厳しい。というより、本庁内であんなデカブツ召喚したら修理屋チーム事案だ。それは困る。
そんな逡巡の間に、此方に突貫してきたナニカは己に体当たりを――
「……くっ……お、あああああ!?」
体当たり、というか倒れ込んできた。というかこの怪異最後でこけなかったか。
予想外と言えば予想外の事態に、待ち構えるタイミングを完全に逃せばいとも容易くナニカと共に派手な音を立てて倒れ込む。
手から零れ落ちた拳銃が、良く磨かれた床を虚しく滑っていった。
■織機 雪兎 >
無事?ナニカに体当たりをかまし、そのまま倒れ込む。
ゴンッと鈍い大きな音が廊下に響く。
「ぐおおおおお……!!」
床にしこたま額をぶつけ、悶絶。
丸まってごろんごろんと床を転がる。
いたい。
■神代理央 > 「……あれ?」
倒れ込んだ後は何が来る。爪か、牙か、頸動脈への攻撃か。
――とか思っていたら、勝手に頭打って勝手に転げまわってる。いや、此方も強か身体を打ち付けているので微妙に痛い事は痛いのだが。
もしかして怪異じゃない?と今更ながらその可能性を考慮し、開いたままの扉から零れる常夜灯の灯りに照らされたナニカをまじまじと眺めて――
「……え?織機?」
ぽかんとした表情と口調で、彼女に言葉を投げかけた。
■織機 雪兎 >
「ヒ、ヒイイイイイ!! やめて食べないでおいしくないからたべないでやめてゆるしてたすけてください!!!!!」
蹲る。
なんでこっちの名前知ってるんだ学校の怪異だからか。
何故か自身の名前を呼ぶ怪異。
ていうかなんか声聞いたことあるな。
「――あれ? りおりん?」
知り合いだったわ。
彼と同じようなぽかんとした表情で見つめ合う。
「――はっ!? 騙されないぞ!! りおりんに化けて油断させようってつもりだな!! 馬鹿めそんなことしなくても僕は簡単に殺されるぞ!! ヒィーもうおしまいだァ!! どうせ死ぬならちぇるるん先輩とリン先輩のおっぱいに挟まれて死にたかったァー!!」
再び蹲って泣き出す。
アホなことを口走りながら。
■神代理央 > 姦しく泣き喚くナニカに確信を抱く。コイツ絶対同僚だわ。
「……あれ?じゃない。何でこんな時間にこんな場所で――まさか、会議終わった後もあのまま死んでたのk――」
と、信じられないものを見る様な視線を向けたのだが。
再びぎゃんぎゃんと泣き出した彼女に、イラッという擬音が空中に浮かぶ。何が悲しくてこんな時間にこんな場所で同僚の子守をしなければならないのか――!
「よーし、分かった。望み通り社会的に殺してやろう。深夜徘徊と不法侵入で補導な。現行犯な。ちゃんと報告書には実名記入してやるから安心しろ馬鹿者」
むくりと起き上がり、ごそごそと懐からタブレットを取り出し、ススス、と操作。
ガチで通報と簡易報告書作成中である。先輩方の諸々の為にも、ちょっと地下牢に放り込んでおいた方が良いだろうと至って真面目な表情で。
■織機 雪兎 >
「えっまってなんでやめてまって!」
通報と聞いて跳ね起きる。
そのまま彼の脚にしがみ付き、ゆさゆさゆする。
「不法侵入も何も会議からずっと僕ここにいたんだよ!! ていうかなんか会議の記憶途中でなくなってんだけど!?」
自分が途中で気絶したと知らないので一体これがどういう状況なのかさっぱりわからない。
とりあえず自分がとんでもない冤罪を掛けられそうになっていることだけは辛うじてわかるので、通報を阻止しようと必死である。
■神代理央 > 「え…お前本当に会議終わってからずっと此処にいたのか……。うわ……何ていうかその…ごめんな…」
流石に起こすべきだったのかな、とちょっと反省しながらも。
ドン引き、という雰囲気をびしばしと身に纏いながら哀れなものを見る様な視線を向ける。
「ええい、揺らすな掴むなしがみつくな鬱陶しい!お前が勝手にフィフティーンに興奮してぶっ倒れただけだろうが!記憶がないのが実に腹立たしいな本当に!」
揺らされてタブレットの操作が遮られれば、ああもう!と言いたげな口調で叫ぶ。揺れ動くタブレットはぼんやりと周囲を照らしながら仄暗い室内を往ったり来たり。
結局、深い溜息と共に操作を中断し、改めて彼女に視線を向ける。
「……取り合えず、通報はしないでおいてやるから落ち着け。俺も戸締りに来ただけだ。黙っておいてやるから」
と、草臥れた表情と共に彼女に告げるだろう。
■織機 雪兎 >
そうだ。
フィフティーン嬢のあまりの可愛さに意識を手放したのだ。
最後の記憶がよみがえる。
また一瞬気絶しそうになったが、耐えた。
ゆっきーえらい。
「だって仕方ないでしょ!! あんなかわいい女の子がかわいらしく首傾げてかわいらしいんだよ!! 近いんだよ!! ガチ恋距離だよあんなん!! ていうかホントなんで誰も起こしてくれなかったの!? おかしいでしょ!? 気絶してる僕放置してみんな帰っちゃうってどういうことだよ!?!? 風紀は血も涙もない連中のあつまりか!! まともなのは僕だけか!?!?」
冷静に考えたら腹立ってきた。
捲し立てるように不満をぶちまける。
「――なんか納得いかない……」
自分は一切悪くないはずなのに自分が悪いことにされている気がする。
どう考えても放置していった同僚たちが悪い気がする。
リン先輩とちぇるりん先輩とフィフちゃんは悪くない。
かわいいから。
■神代理央 > 「え、だってそりゃあ会議で醜態さらす様な同僚の面倒は見たくないし。評価下がるじゃん。俺は一応声はかけたぞ。声だけは」
女の子に対する熱弁は華麗にスルー。
しかし、本当に誰も起こさない――或いは、起こしたけど死んでたのか――とは思わなかった。
まあ、気持ちが分からんでも無いかな、と不満をぶちまける彼女を至って真面目な表情と口調で切り捨てた。
「気絶に至った原因が余りにアレだし……ちょっと弁護の余地は思いつかんな。というか何でお前自分の事まともな風紀委員だと思っているんだ?頭怪異にでもなったか?」
同僚の健康状態を本気で心配しながら、さらっと罵詈雑言を浴びせてみたり。
まあ実際のところ。置いていかれたのは可哀そうだなとは思っているので、彼女の奇行を責め立てる事も無ければ、本当に通報するつもりも無いのだが。
■織機 雪兎 >
「ウ゛ッ」
言い逃れ出来ない。
彼の言葉がグサリと刺さり、クリティカルダメージ。
「もうちょっと同僚に優しくてもよくない????? 頭怪異ってなんだよ人間だよ生まれてこのかたずっと人間だよッ!!」
ちょっとあまりにひどくないか?
僕この同僚になんかしたっけ?
してたわ。
全裸アフロとか言って弄り倒してたわ。
■神代理央 > 「此れでも十分優しくしている方だと思うんだが。それとも何か。此の侭お前を置いて戸締りして帰っても良いのか。
そうかそうか。じゃあな織機。達者で帰れよもうタクシーとか無いけどな女子寮迄歩くのは良い散歩になるだろう夜は涼しいしな」
早口でまくし立てると、よっこらしょとわざとらしい声をあげて立ち上がろうと。
無駄に怖がらせるつもりも無いが、会議中散々弄られた礼もしなければならない。ちょっと脅かすくらい罰は当たらないだろうと、無駄に爽やかな笑みで彼女を置いて帰ると宣言。
■織機 雪兎 >
「まってまってまってまってまって!!! こんなところに僕みたいなカヨワイ女の子一人置いて帰るっていうの!? それが学園の風紀を守る風紀委員の正しい姿!?!?!?」
立ち上がろうとする彼にまたも縋り付く。
逃がすか、と言う意思が感じられるがっちりとしたホールド。
「ごめん謝る謝るから!!! 送って行ってください!!! 脚ガックガクでまともに歩けないし歩けたとしてもこんなバケモノが出るかもしれないところ一人でなんて歩けない!!! たすけて!!!!」
恥も外聞もなく涙と鼻水で顔面をぐちゃぐちゃにしながら必死で頼み込む。
きたない。
■神代理央 > 「カヨワイ…女子……?すまない織機。俺はスワヒリ語は履修してないからちょっと意味が分からなくてな。
俺は風紀委員だから一人で帰れる。お前も風紀委員。つまり風紀委員の織機は一人で帰れる。問題は見当たらぬな」
立ち上がりかければ、ひし、としがみつかれて身体が揺れる。
必死過ぎないかコイツ、とでも言いたげな色を含めたジト目で暫し彼女を見下ろした後。
「冗談だよ、冗談。女子寮迄は送ってやるから安心しろ。
その代わり、間違っても俺の制服でその顔を拭くなよ。というか会議中もお前俺の服で顔拭いただろう。クリーニング代請求するぞ」
呆れた様な笑みと溜息。そのまま雑にぽんぽんと彼女の頭を撫でながら送ってやるから、と告げるだろうか。
因みに会議中の事はじれっと根に持っていた。制服しわしわやぞ。
■織機 雪兎 >
「ウワアアアアアアア!!! 頼むよォーー!! 送って行ってくれよォー!!」
じとっとした視線を向けられてガチ泣き。
必死も必死、このまま置いていかれたら死ぬと言う勢い。
「アアアアアアアアア!! ありがとうありがとうありがとう!! りおりんは命の恩人!! だいすき!!」
涙をブワァとマンガみたいな量放ちながらお礼の言葉を口にする。
クリーニング代と聞いて一瞬呻くも、いやまぁ悪いのはこちらだし、小さく頷いて。
「離すなよ!! 絶対置いてくなよ!!! 頼むよ!!!!」
などと言いながら彼の身体に片腕ごとがっちりがっちりしがみ付いてぎゃあぎゃあ騒ぎながら女子寮まで帰りましたとさ。
ご案内:「深夜の会議室」から織機 雪兎さんが去りました。
■神代理央 > 「…夜同僚を送るくらいで命の恩人とはな。何というか…まあ、良いか」
先程迄甘味に舌鼓を打っていた事もあって、今の自分は少しだけ甘かった。だから、ぴーぴーと泣く彼女をあやしながら女子寮迄の帰路を共にする事になる。
繰り広げられる会話は、大体が歩きづらい!だの喧しい!だのといったものであったのかも知れないが。それなりに平穏に。或る意味では学生らしい帰宅の途を行くのだった。
ご案内:「深夜の会議室」から神代理央さんが去りました。