2020/07/04 のログ
ご案内:「風紀委員本庁・拘留所」に伊都波 凛霞さんが現れました。
■伊都波 凛霞 >
さて、やや狭いこんな部屋になぜ来ているかというと…
・落第街での損壊・殺傷事件での見逃し数点、犯人確保できずの失態
・風紀委員名義で貸し出した禁書庫の書物の紛失
と、ここのところ重なった不始末の反省文を書かされているのである
「はぁー……」
コト、とペンを置く
誰もいない狭い部屋で紙と向き合ってえんえんと反省文を連ねるのはなかなか精神に来るものがある
そもそも後者に関しては反省文では済まないだろうから…どんな処分が待っているやら
■伊都波 凛霞 >
落第街の件に関してははっきりと自分が悪い
いくら悪意がないからといって、罪と罰を問うのは自分ではない
『悪い人とは思えなくて』なんて言い訳が通用する筈もない
二度と同じコトを繰り返しません、と反省しそう誓うしかない
──被害者が二級学生で罪に問えないとはいえ、人の命が失われたのも事実だ
それは、決して軽くない
紛失した本については全く行方がわからないし、探す宛ても見つからない
そもそも貸し出した理由が不透明。
本に魅入られて…なんて、禁書を知る図書委員以外からしたら意味不明である
全うな言い訳すら用意できない
「う─────────ん……」
静かな静かな反省室、机に突っ伏す女生徒が一人
「風紀委員…向いてないのかなぁ……」
■伊都波 凛霞 >
自分の悪いところは自覚している
誰かにお願いされるとつい断りきれなかったり、
相手に悪意を感じない場合、やむを得ない事情があった場合、
つい情けというか…甘く済ませてしまったり
厳しく違法を取り締まっている風紀委員からしたら、何を考えているんだ…といった叱責を受けても仕方がない
「……私みたいな目に遭う子が少しでも減れば、と思って風紀委員になったけど…」
このまま自分が向き合い方を変えられなければ、
きっとこの先も他の風紀委員に迷惑をかけることになる
「潮時、なのかな───」
再び、大きな溜息を吐いてしまう
陽光がややオレンジみがかり、部屋に斜めに差し込んでくる
もうそんな時間かー、なんて思いつつ、筆は進まない
ご案内:「風紀委員本庁・拘留所」に持流 童男さんが現れました。
■持流 童男 > 「どうしたのでござるか」
心配するような声の大男がいる
こちらも始末書を書いていおり、一息を着くためにコーヒーを持ってきたらしい。
「お主は確か・・・・すまぬはじめましてでござざざざ」
ポニーテイルの少女がめちゃくちゃ美人だったので動揺している。
「んン”某は風紀委員をしてヒーローをしているものでござるが。コーヒーいるでござるか?某は、持流 童男、しがない風紀委員でござる」
気さくに目を合わせずに名前を聞こうとする
■伊都波 凛霞 >
「ん……」
誰かがドアを開けた音がすれば、その身体を起こす
視線を向けた先には長身の男性──見覚えがあった
「えー…と、持流クン。コーヒー淹れてきてくれたの?ありがとう」
男が名乗る前にそう答え、にこっと笑顔を向ける
さすがの優等生は新人だろうと名簿をちゃんと見て、顔と名前を一致させているのだった
「ちゃんと顔を合わせるのははじめてだね。
こんなところで、っていうのがちょっとなんだけど…」
よりによっての反省室ではじめまして、になってしまったことにやや眉を下げ、苦笑して
「私、伊都波凛霞。同じくしがない風紀委員でござる」
なんとなく口調を真似してみつつ、微笑んだ
■持流 童男 > 「ぬぬ・・!?可愛いで、ござるな!!。」
と膝を付きつつ、心臓に手をあてて、尊い・・!と思いながらも
「コーヒーどうぞでござる。」
コーヒーを渡しつつ、
「うーん・・・失礼を承知で聞くのでござるが、何かあったでござるか?」
とキョドりながらも
「なんかお主の笑顔が、辛そうだったので・・あ!!いや勘違いならいいんでござる!!拙者、角で始末書書いてるので!」
少し頬をポリポリした後に、すっと始末書を書こうとする。
■伊都波 凛霞 >
「可愛い?あはは、ありがとね」
やや照れるようにしてはにかんで、ありがたくコーヒーを受け取る
一口、口に運べば香ばしい香りと程よい酸味、苦味が気分をすっきりさせてくれるような気がした
「え?何もなかったらこんなところにいないし、
反省文書いてるんだからそりゃあ辛いよー」
困ったような笑顔
「持流くんだって何かしちゃったから此処で始末書かいてるんでしょ?」
■持流 童男 > 「そうでござるな・・・!勝手にスラムに炊き出しに風紀委員の子達をかってに連れて行ったことと、風紀委員の仕事をエロゲの発売日とかぶったのでサボったこととでござるな・・!」
始末書の山を見ながら書きながら猛烈に言っている。
少しだけニット笑いながら
「この始末書が終わったらスラムと落第街にパトロールにいってから、あとは、炊き出しでござるな」
■伊都波 凛霞 >
「それ、また始末書かかされちゃうよ」
笑いながらそう語る童男に苦笑を向けながら、
それでもなんとなく、彼のやりたいことは伝わってくる
スラムにはその日暮らしの、食事が満足にできない二級学生もいるだろう
そういった子達にとっては、きっと救いになる
ただし、それは風紀委員の仕事ではない──
「ちゃんと生活委員さんにお話とか通して炊き出しをやってもらって、
風紀委員として警備立ち会いするって名目だったら大丈夫なんじゃないかな」
──応じてくれる、骨太な生活委員がいれば、だけれど…
「大変だよね。風紀委員。
なかなか、わかってもらえないコトも多いし…。
色々失敗しちゃって、少し自信なくなってきちゃった」
もちろん、とある男子学生の監視担当に選ばれていたりもする
すぐにポイと投げ出せるほど責任感がないわけでもないけれど──
ここのところ、夢見が悪いこともあってつい弱音を零してしまった
■持流 童男 > 「お主に救われた人たちは絶対にいるでござるよ」
強く力強く断言する。
真摯に目を見て。
「確かに風紀委員は、認められなくて、辛いときも、危険なときもあるでござるよ、しかし、絶対に救われた人達はいるでござる。お主は、間違ってないでござるよ。」
決意に満ちた目をしながら
■伊都波 凛霞 >
「──うん。ありがとう。元気づけられちゃった」
つい吐き零した弱音に、しっかりとフォローを返してくれる
この人は、強い信念をもった…風紀委員としての資質の持ち主だ
「でもそれは、人としてのお話、だよね。
組織としてダメな行為だったから、こうやって反省文。
それはそれでちゃんと間違いを犯したことを認めなきゃ」
自分は間違っていない、正しいことをした
それはそれとして。反省はしなければならない
こうやって落ち込むことも必要で──
「自分が正しいと思うこと、それを十全に振るいたいなら、
風紀委員っていう組織の中にいる必要はないのかもね、って」
そういう意味では、向いていない…という言葉は、やや重いものとなる
「難しいよね」と再び苦笑して珈琲を口に運ぶ様はやはり未だ、迷いの中にいるようで
■持流 童男 > 「一人で背負い込むなでござる」
■持流 童男 > 「お主が苦しいならば、助けてくれる人たちなんて山ほどいるでござろう。それに!!!弱音くらい吐き出してくれでござる。」
少しだけ声に熱がこもる
真摯に向き合いつつ
「仲間でござろうが、頼ってくれでござるよ。」
「それでもしも駄目でござったら、某も一緒に始末書を書くくらいわけねぇでござるよ!」
少しだけ意地悪い笑みを浮かべながらも、
ただ悪意はなく、
「だから一人で背負い込むなでござる。頼ってくれでござる。お主がなんであれ、それで軽蔑するような仲間ではござらんだろう?」
■伊都波 凛霞 >
「違うよ。持流くん」
熱の高まった声。本気を感じるその声、に落ち着いた、鈴のような声が返る
「私の悩みは、私のもの。
皆に支えられてても、最後には私自身が答えを出すもの。
今書いてる反省文だって、私だけのもので皆にはなんの責任もない」
カタ、とペンを置いて、改めて童男へと向き直る
その視線ははっきりとした強い視線で、尚且優しげな色を見せている
「自分一人の不始末の責任を一人で取れない、それは一人前とは言わないから。
誰かを守る風紀委員に身を置く以上、一般生徒の規範にならないといけないよね?
正義なき力に意味はなく、力なき正義もまた無意味…って言葉通り」
「私達は『弱い』じゃ許されないんだから」
■持流 童男 > 「強いでござるな、凛霞殿は」
優しい目で、そのはっきりとした強い視線に答えながらも
ペンを置きつつ、
「本当に、推せるくらいには強いでござる。」
ニット笑いながらって
コーヒーを飲みながら
■伊都波 凛霞 >
「強くなきゃ、って思ってるだけだよ」
笑みには、笑みを返す
警察機構の役割を担う、風紀委員が弱さを見せてはいけない
学生の身分でそんな場所に身を置くのは随分としんどいはずなんだけれど
周りが頑張ってそう在るなら、自分も頑張らない理由はない──
「持流クンが元気づけてくれたから、ちょっと持ち直したくらいの感じだよー。
ずーっと一人で反省文書いてたら絶対ネガティブスパイラルだったもん」
手元の書類へ、最後に自分のサインを記す
とりあえず始末書という名の反省文はできた
あとはどんな処分が下るか、とまだやや気は重い
「じゃあ、ちゃんと推せるくらい強い風紀委員でいないとなあ…」
推せる、という意味の言葉は多分あんまり理解していないけれど、そう応え、立ち上がる
陽も傾き、差し込む橙色の陽光が焦茶のポニーテールを透かすように、キラキラと──
「持流クンもあんまり始末書、書かなくていいようにしよーね。
レイチェルさんが忙しくなっちゃう」
冗談めかして、そう笑う
■持流 童男 > 「おっと、そうでござるよなぁ・・・!レイチェル殿に、あの軒とあの軒と、あとメイド服姿の軒が・・・いやなんでないでござる、聞かなかったことにしてくれでござる」
と冗談めかしていいつつ。
「お主もな、凛霞殿。」
と笑いながらもサムズアップをする
■伊都波 凛霞 >
「わ、私はこれが人生初の反省文ですー!」
一応学園では優等生、神童として通っている凛霞である
お主もなと言われればやや不満げにぶーたれた後、やっぱりいつもの笑顔を向けて
「頑張ってね」
そう言葉をかけると、書き終えたそれを持って、一足先に部屋を後にするのでした──
ご案内:「風紀委員本庁・拘留所」から伊都波 凛霞さんが去りました。
■持流 童男 > 「おう!、頑張るでござる!」
と言いつつ始末書を書きまくりつつ。
そして終わってから伸びをして、拘置所から部屋を後にしよう
ご案内:「風紀委員本庁・拘留所」から持流 童男さんが去りました。